翡翠の薔薇10 P3後半 微グロ表現注意
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ギャ「コレ何かしら?」
イ「きっとさっきのヤツを使うんだよ」
「いや、これさっきの物とは合わないな…」
イ「他に見落とした所があるのかな…?」
ギャ「めんどくさいわね」
ただいま難問を口説き中…
今まで拾ってきた物をこれじゃないあれでもないと使ってみたけどだめだ
もう一度探索することになって薄暗い道を歩いている
…正直、もうこれ以上暗いのはゴメンだ
「…こんな所に扉あったか?」
イ「なかったはず」
ギャ「新しい部屋が出てきたのかしら?」
入ってみると真っ黒な部屋に出た
「…なんだここ、どでかい部屋だな;」
イ「真っ黒…」
ギャ「…気味悪いわ」
部屋には奥に扉がひとつ、それ以外何もなかった
ーーーケタケタ・・・
「っ!?」
イ「##NAME1##どうしたの?」
「ぇ、何か…いやなんでもない…」
不気味な音……音?
…声とも音ともとれる、不気味なものが聞こえた……
結構大きな音だったのに二人は気付いていない…
嫌な汗が頬を伝った
「…く、暗くてよくわかんないや。何かちょっとした灯りになるものどこかにあったじゃん?
それ拾ってこよう;」
ギャ「そうね…、アタシ目が悪いからここはほとんど何も見えないわ」
さっきの不気味な音が怖くて早く出たかった
ーーーガチャッ
ギャ「…え?」
ドアが、開かない
ギャ「…戻れないわ」
「……ははっ」
イ「………行くの?」
「…大丈夫だ、皆で固まって行こう。何か襲ってくるもんならぶっ飛ばしてやらぁ」
ギャ「気をつけて行きましょ」
この部屋でも十分に暗い、はぐれないように手を繋いだ
戻れない今は奥の扉の先に行くしかなかった
だが、扉を開けるとそこには暗闇が広がるばかり…
開けた先には蠢く闇…
ギャ「・・・・・」
行けるワケねぇだろ…
今いるこの部屋も暗いけど顔くらいは認識できる
でも目の前にある扉の先にはこの部屋みたいに生易しくない
ーーーカタカタ・・・ ギギ、
変な音がすぐ後ろから聞こえた
振り向く前に何かにドンと強く押され暗闇の中に入ってしまった
「あっ!」
かなり強い力で押されて繋いでいた手を離してしまった
バタン、と扉が閉められ閉じ込められた
「…っ、”イヴ”!ギャリー!大丈夫!?」
声をかけても返事は返ってこなかった
「…イヴ?…ギャリー?」
神経を集中させて周りの気配を確認するけど二人の気配も、ましてや服の擦れる音すらしない
この暗闇の中でついに一人になってしまった
怖くて声も出なかった
手も足元も見えない、目を開けても閉じても同じ暗闇しか映らない
「……っイヴ…!ギャリー…っ!」
ーーーギギ・・
「……!?」
また、まただ…あの押される前に聞こえた不気味な音
とにかく動いた、暗闇の中壁はないかと探る
だけどいくら探しても、歩いても何もない
ーーーギ・・ギギ ケタ・・・
音がだいぶ近くまで来ている
相手はこの暗闇でも見えているのか…?
とにかく今は危険…
ついに走った
壁に勢いよくぶつかってもいい、とにかく早く壁を見つけるんだ…
けれどおかしい…
いくら走っても壁にぶつかるどころか何にも当たりすらしない
ーーー・・ギィ・・・ギギ ケタケタケタ・・
音はもっと近くなった
「……いやだっ…イヴっ……ギャリーっ」
ドン、と強くなにかにぶつかった
…壁だ
触ってみるとすぐ隣に扉を見つけた
ーーーギィ・・ギィ・・ ・・ケタ・・・ケタ・・・
扉を開けた時にすぐ後ろから聞こえた音に怖くなって振り返らず勢いよく閉めた
直後
ビシャ、と顔に何か液体がかかった
少し目に入ってしまい慌てて拭く
ーーーバキッ・・・ゴリ、ゴリ・・
突然聞こえた不快な音に顔を拭っていた手が止まった
音の正体を考えなくても直感的に脳裏に浮かんだ
目を開けると拭っていた自分の袖は赤い液体で鈍く光っている
ーーーケタケタッ ケタケタケタッ!
…声だ
これは音じゃない…声だ…っ
顔をあげて後悔した
心臓、呼吸が止まった気がする
目の前には鈍く光る赤い液体の中に横たわっている”何か”
その足元で丸まっているもの
真っ白い肌
赤と青と白のストライプのだぼだぼの服ととんがり帽子
丸くでかい赤い鼻
十字のように線を引いた目元
くるくるパーマの赤い髪
赤く濡れた手、服、顔…
ピエロ
何より気味が悪く、何より嫌う、何より苦手な、何より恐ろしいもの
「・・・っ!」
吐き気がする…目眩がする…頭が痛い…息が詰まる…
そのピエロのいじっている横たわるものは人だとはわかったけど真っ赤に塗られた顔で解からない
ピエロが腹辺りに手をかけた
咄嗟に下を向いた、何をするのか解かってしまったから
「!」
足元に一輪の青い薔薇、花弁は1枚
まさか、と顔をあげてしまった
不快な音、見たくないものを見た
最後の1枚が床に落ちた
ーーーガチャッ
扉が開いた
自分は扉の前から動いていない
背後から伸びてきた大きな手が顔と肩を強く掴んだ
顔を掴んだ手は指が食い込んで肌が切れ、ミシミシと音がする
肩を掴んだ手は胸、心臓の辺りに移動すると指をたてとてつもない力で押してきた
聞いたこともない音をたてて指がゆっくりと胸を貫通していく
「・・・ぁ・・ぁぁ・・」
…やだ……嫌だいやだ痛いいたいっ
……助けてっ…
ーーーブツリ、
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