翡翠の薔薇10 P3後半 微グロ表現注意
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イヴside
薄暗い中をただひたすらに走る
隣にいたはずのギャリーも##NAME1##もいつのまにかいなかった
イ「っギャリー、##NAME1##!」
後ろから追いかけてくる何かから逃げながら二人の名前を呼ぶ
走り続けていると扉が目の前に見えてきた
そのまま扉を開け次の部屋に逃げる
追いかけてきたものはまだ追いかけてくる
次の部屋に逃げて、また次の部屋に逃げて…
次の部屋に逃げようとした時、扉には鍵がかかっていて開かなかった
入ってきた扉がどんどんと激しく叩かれる
イ「…っ!」
ドアを叩いたり何度もドアノブを回したりしたいたらやっとドアが開いた
次は行き止まりだった
無個性やマネキンや絵画の女…
引き返そうにもドアが開かない
さっき入って来れたはずなのに、と焦っている後ろで作品達がじりじりと迫ってくる
ーーーばちっ
突然の停電
何も見えなくて怖い
暗いけど目の前には作品達がいるはず…
「”イヴ”」
後ろから聞こえた声に振り向くとぼんやりとした光が見えた
その光の前にふたつのシルエット
声を聞かずともそれだけでわかった
イ「##NAME1##…っ、ギャリー…っ!」
二人の所へ走った
二人も歩いてくる
「”イヴ”」
あの独特な喋り方、でもとても優しい声
伸ばされた二人の手を掴んだ瞬間、真っ白な光がその掴んだ手から溢れてきた
眩しくて目を開けていられなくなった
ギャ「イヴ」
頭に大きな手がのって目を開けると一面に野原
その少し先には大きなお屋敷が建っている
ふと隣を見てギャリーしかいないことに気が付いた
イ「…ギャリー、##NAME1##は?」
ギャ「あそこよ」
ギャリーが指差すのは目の前の立派なお屋敷
ギャ「アタシ達を待ってるわ、行きましょ」
出されたギャリーの手を握って屋敷に向かって歩き出した
ちょっとした長い下り坂を行けば屋敷にはすぐに着いた
ギャ「…城と言っても過言じゃないわね」
門を通って庭に入ると歌声が聞こえる
ギャ「きっと##NAME1##だわ、行きましょ」
庭はとても広くて綺麗で緑豊か、いろんな花が咲いている
進んでいくと噴水やベンチのあるところに来た
ギャ「声はだいぶ近いんだけど…」
周りを見渡すけれど、噴水とベンチ以外目の前はしっかりと整備された随分な高さがある木が植わっている
どうやらここで行き止まりのようで##NAME1##の姿は見当たらない
一応声のする方向へ行ってみた
目の前の大きな木の向こうから聞こえてくる
イ「…?」
よく見ると一部だけ他のとは違う部分があった
掻き分けてみると蔦に覆われた扉があった
イ「ギャリー、扉があるよっ」
ギャ「すごいじゃないイヴ、行ってみましょ」
扉を開けた先には薔薇のアーチの道
赤や黄色、ピンク、黒とたくさんの色の薔薇が咲いている
ギャ「こんなとこがあったなんて…」
イ「綺麗」
一本道を行った先の扉を開けると一面薔薇の庭に出た
真中辺りに小さな噴水がありその奥には小さな塔があった
イ「誰かいるよ」
ギャ「##NAME1##だわっ」
その噴水にドレスを着た黒髪の女の人が座っていた
その歌声もその女の人が歌っている
ギャ「##NAME1##!」
小走りでギャリーが呼ぶとその女の人は歌うのを止めて振り返った
「”イヴ”、ギャリー遅かったわね」
ギャリーが言ったとおり##NAME1##だ
ドレスを着た黒い髪の##NAME1##は膝に乗せていたウサギを降ろすと両手を広げた
「おいで、”イヴ”っ」
少し戸惑ったけど##NAME1##に思いっきり抱きついた
「怖かったね…よく頑張ったね…」
それからひとしきり泣いた
「クッキー焼いたの、食べましょうよ」
そのあと三人でその薔薇園でお茶をしてギャリーが##NAME1##に告白して・・・
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