翡翠の薔薇9
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「…癒しの歌……いや、曲でも…」
とりあえず、難題である
BGMはたくさん知っているが歌はあまり聴かない
癒しとなる歌なんて………
「・・・・・あったわ」
ギャ「何が?」
この際ギャリーは邪魔だから無視しよう(酷い
「耳塞いどいて、ギャリー」
ギャ「え?」
「早よやらんと削ぎ落とすぞ」
ギャ「えぇっ!?;」
しぶしぶと耳を塞ぐギャリー
ちゃんと聞こえないようにしているか確認してから実行に移す
”まんが日本昔ばなし”
坊や良い子だねんねしな
今も昔も変わりなく
母の恵みの子守唄
遠いむかしの物語り
夢をたぐればほろほろと
花もほころぶかぐや姫
人の情けが幸せを
そっと運んだ笠地蔵
一寸法師はどこにいる
ぼくもわたしも鬼退治
勇気りんりん手を繋ぎ
正義のための桃太郎
鶴のまことの恩返し
たぬき分福茶をわかし
うさぎ小亀とかけっくら
空じゃ天女が舞をまう
坊や良い子だおっきしな
舌切り雀が飛んできた
あれは花咲かお爺さん
あれは浦島玉手箱
遠いむかしの物語り
「・・・ん?」
気付けばイヴはもううなされていなかった
何か笑っているからいいか…
「よかったぁ………、…ぬ?」
安堵の息をこぼした次になにやら視線を感じる
・・・振り向きたくない(切実
…知ってる、どうせ曲のチョイスがおかしいとか言われるんだろ?
ギャ「・・・・・」
目があったからといって何を言うでもなくしばらくお互いに見つめあう
先に口を開いたのはギャリーだった
ギャ「・・・イヴ、ぐっすりねてるわね」
「え?、え…えぇ;」
なんか口調変わったけど気にしないことにするよ
ギャ「よかったじゃない、とても幸せそうよ」
そう言われもう一度イヴを見てみると先程と変わらず笑っている
…確かに、幸せそう…かも…
ギャ「まるで姉妹みたいね」
「うん??」
ギャ「##NAME1##も幸せそうに微笑んでいるんだもの、優しいお姉ちゃんに見えるわよ?」
そう言って乙女な仕草でくすくす笑うギャリーも格好良くて…
「…//////」
正直、惚れた
それと…照れる、かもしれない
ギャ「##NAME1##も少し寝たら?」
「・・・いや、自分の布団じゃないと寝れないんだ」
ギャ「あら、そうなの?アタシもベッドじゃないと寝れないのよねー、何か変に緊張しない?」
「するー、何か周りに人がいるとあまり寝れないし寝てる時の顔見られたくないし」
ギャ「変な顔してたらいやよねー」
「そそー、それさー」
初めてのまともな話←
やっぱこいつガールズトークだわ…
見た目からの予想を裏切らないその優しさ、惚れるぜ(←?
でも寝れないけど…疲れたら眠くなってくるもんだ
ギャ「…##NAME1##、眠いの?」
「うーん…それなりに…」
寝たいのにやっぱり人がいると寝れない
厄介なものだ…
ギャ「そうね…」
ふいにぎゅっと抱きしめられた
ワタシはまだ寝ているイヴを膝に乗っけたままだ
ギャ「…少し、寝ましょうか」
ギャリーは壁に背中をあずけワタシを抱きしめ、
ワタシはイヴを膝に乗せてギャリーに寄りかかっている状態
傍から見ればシュールかもしれない…
「…っ!?//////;」
ギャリーは肩に顔をうずめてきた
とりあえずは恥ずかしさが勝って寝る以前の問題である
「・・・//////」ドキドキ…
しばらく緊張していたら耳元で規則正しい寝息が聞こえてきた
「…外じゃ寝れないはずじゃなかったのかよ……?」
顔を向けて見るが染められたラベンダー色の髪しか見えない
「…でも、相当疲れてんだよな……お疲れさま…」
空いている方でギャリーの頭を優しく撫でる
位置的に撫でづらいけど、ギャリーの髪はふわふわしていてなんだか癖になる
片方でイヴを支え、片方でギャリーの頭を撫でていることを考えたらこれこそまさに両手に華じゃないか・・・(殴
しかもイヴは膝の上だしギャリーには抱きしめられてるしなにこれハーレム・・・(蹴
「…でも、ギャリーには何回も助けられているし……こっちこそ、護られてばかりいるんだよ…」
目を瞑ったら寝れるのかな…?
「…本当に……ありがとう……イヴ…ギャリー…」
ギャリーの頭に自分も頭を乗せ、目を瞑る
「…せめて、今だけは…二人に、安らかな…夢を……」
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