翡翠の薔薇8
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
扉を閉めた後もギャリーは先に走る
体力も限界だけど、ギャリーに置いて行かれないよう走った
そして半分以上進んだ辺りでギャリーは止まりイヴを降ろす
あぁ…やっと…止まったんだ……
ギャ「はぁ……はぁ……、こ………ここまで来れば…大丈夫、でしょ……」
ギャリーも疲れてんなぁ…
ギャ「ザマぁみなさい!」
…そうでもねえな………
「…!、イヴ…っ;」
自分でやってしまった右足を引きずりながらイヴに近付く
イヴは俯いたまま苦しそうに胸をおさえていた
しまった……っ
イヴに負担をかけてしまった…っ
ギャ「さてと……それじゃあ先に、……ってイヴ?」
ギャリーもイヴの様子に気付き駆け寄ってくる
「イヴ、…イヴっ」
ギャ「どうしたの?大丈夫?」
しかしイヴの返事はなくそのまま倒れこんできた
「っ!」
ギャ「イ、イヴ!?ちょっとしっかり!
イヴ!イヴ!」
冷静さを失くしたギャリーを落ち着かせ、奥のドアを指差す
「…奥に、部屋がある…っ、安全かどうか、見てきて…っ」
喋るのに…こんなにつらかったっけ…?
肺の辺りに激痛が走る
ギャ「解かったわ…っ」
安全なのは知っているがこれ以上あまり疑われたくないからわざと行かせた
軋む身体に鞭打ち立ち上がりイヴを抱える
進もうとした瞬間視界が揺らぐ
「……っ」
いかんいかん…慎重に行かないと…
ここで倒れたら誰がイヴを護るんだ…
誰がギャリーを護るんだ…
…まだ、動けるはずだ…薔薇さえ活ければ…問題ない…
「花瓶…見つかんねえ、なあ…」
歩き始めたところでギャリーが戻ってきた
あぁ…コートがいい感じになびいてる…
ギャ「あの部屋は問題なかったわっ」
これ以上はイヴを落としてしまいそうなのでギャリーにイヴを渡し、先に部屋に行ってもらう
「…はぁ……はぁ…」
あぁー…寝転がりたい…苦しい…
イヴを置いてきたギャリーはすぐに戻ってきた
…あ、タンクトップ姿だ……筋肉あるなぁ…
ギャ「##NAME1##っ」
「…なあ……に…」
踏み出した足の力が入らなくなった
ガクン、という文字が面白いほどに当てはまる
……わあ…崩れ落ちる……このまま寝たら何時起きになんのかな…
こんな事で力尽きるなんて…なんて頼りないんだろうか…
膝がつく前にギャリーが受け止めてくれた
ギャ「##NAME1##っ!?ちょっと…っ」
「…はは……疲れたよ……」
…筋肉あったけえ……少し…少しだけ、
「少し、だけ…休ませて……」
ちょっと寝てすぐ起きよう…
ギャリーside
倒れこんできた##NAME1##は少し休ませて、と言って目を閉じた
あの鏡の部屋出てからの##NAME1##の行動が不自然だ
カギの場所を知っているみたいだったし…あの絵の時もなんだか知っているようだったし……
ギャ「………」
##NAME1##に打たれた右頬が気付いたように熱くなった
あの時の##NAME1##はとても悲しそうで目に涙が溜まっていた
何でそんな顔をしているのか解からなかったけど、もしあの絵がイヴの親であることを知っていたら…
そこでその場からまだ動いていない事に気付いて##NAME1##を抱えてやっとイヴのいる部屋に行く
イヴの隣に降ろしてコートを一緒にかける
さらしに挿してある翡翠の薔薇が目に入った
ギャ「…2枚しか残っていない……」
萎れて花びらが頼りなく茎にくっついている薔薇を見て焦った
いつの間にこんなに減っていたの…っ
確か赤い女に襲われていたのと邪魔したマネキンを蹴飛ばした時に変な音がして花弁が1枚散ったのは見たけど…
それにしても減りすぎだわ…
気付かないところでやられていたのかもしれない……
ホントにアタシだめね…
ギャ「…それにしても##NAME1##、アンタ何者なの?」
取った薔薇を返そうとした時
パシッ、
ギャ「うわっ!?」
突然手首をつかまれた
誰かと言うまでもなく意識を失っているはずの##NAME1##だ
突然の事に変な声が出てしまった
「…何者……かぁ…、人間…ですよ…」
##NAME1##はゆっくりと起き上がり掴んでいた手を離した
ギャ「まだ休んでなさい、無理しちゃダメよっ」
「いや、大丈夫…動き回る気はないから…」
##NAME1##は胸をおさえて何度か深呼吸する
「…うん、呼吸が安定したから問題なし…と、
ところでギャリー君」
ギャ「なに?」
「ワタシの胸に何か用があったのかい?」
ギャ「・・・・・・は?;」
.