翡翠の薔薇7
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ギャ「いくら隠そうとしてもバレてるわよ、何でそうなんでも隠す必要があるの」
言い方がきついだろうけど、それほどに怒っている
でも顔をしかめ今にも泣きそうな顔になった##NAME1##が見ていられなくて抱きしめた
抱きしめた##NAME1##の身体は細くてちゃんと食べているのかと不安になる
小さい子をあやすように背中をたたけば寄りかかってきた
ギャ「そうやって隠して背負い込む事がどれだけ心配させてると思ってるの?」
今度はできるだけ優しく言う
ここまで隠すのはきっと何かあったのね…
ギャ「全部隠すなって訳じゃないけど、
怖かったらちゃんと怖かったって言いなさい、じゃないと解からないじゃない」
##NAME1##の肩が震え始めすすり泣いている
イヴも頭を撫でると嗚咽が聞こえて、##NAME1##は泣いた
そばらくして##NAME1##は泣き止んで落ち着いてきた頃に、ふと頭に過ぎった
”……好きなんだな…”
自然に素直に思ったその言葉と感情に慌てた
でも考えれば、最初から気付いていた…
美術館で見た時から惹かれた
でも気付かないふりをしていた
一目惚れなんてないと否定し続けてたけど触れてみて認めざるを得なくなった
でも##NAME1##は違う…
自分のことは何も思っていない…
それに今日初めて会ったんだから何も思わなくて当然じゃない…
言う必要はないわ、これは今はいらない感情…
考えていたらイヴがおかしそうに笑っている
##NAME1##が落ち着いたのかと思い、離れた
ギャ「落ち着いた?」
顔をあげた##NAME1##はいつもの表情
「…うん…、どうも…」
でもどこかすっきりしていた
「ねぇ、ギャリー、イヴ、話しておきたいことがあるんだ」
今まで隠し事をしていた##NAME1##がこうやって言ってくるのはなんだか変な気分だけど嬉しかった
「さっきの男の事なんだけどさ…」
それを聞いて##NAME1##の方は大丈夫なのかと不安になった
でも本人は気にしていない、と笑ったから少し安心した
「この部屋が一番安全そうだから、ここでいい?」
確かにここの部屋が安全そうだけど…
視界の端に映ったものを一瞬見てしまった
それに気付いた##NAME1##がこちらを無表情で見つめているさっきのマネキンを見る
試しにマネキンを動かそうとする##NAME1##だけど、床に固定されているから全く動かない
マネキンがバカにするように笑っているのを見てあの時蹴っていればよかったと思った
「………マネキン、ちょっと話しするのに邪魔しないでくれるか?」
##NAME1##は試しに話しかけてみるが無視されただけだった
「…チッ…(イラッ」
何かできないかと悩んでいる##NAME1##はふと気付いたように何かを取り出す
「あぁ…これなら…」
ーーーシャキン、
「キミ、ちょうど硬いから刃を研ぐのに最適だね…(はあと」
鋏を向けられているのは自分じゃないのに恐ろしい…
マネキンの白かった顔が青く変わって部屋の隅に逃げた
「さっきの男、ここに来た時、最初に会ったんだ」
だからあの男は##NAME1##のこと知っていたのね…
「変なところに落ちて何かホラーな腕に引き込まれそうになったところを助けてもらったんだ
けど、今じゃそれはワタシと偶然会ったように見せる小細工にしか見えなくてな…
…変だとは思ったんだ、何か…人間じゃないような…何と言っていいかわからないけど…
人間とは思えないんだよな…」
ギャ「…どういうことよ?」
聞くと本人もわからないと首を振った
「何がそう思うのか聞かれても解からない…
けど直感的に思ったんだ…
アイツはデザイアーっていうらしい、だっさいネーミングセンスだよなあ…
まあ、それはさておき、
…最初警戒してテキトーに偽名を使ってしばらく一緒に進んだんだ
いつ逃げようかタイミングを見計らいながら、ね…
デザイアーから逃げるチャンスが来た時、逃走中にこの本と薔薇を見つけたんだ」
「ぇーとねえ…、あー、あったあった」
##NAME1##が見せていたそのページに書かれた内容を見て言葉が出なかった
ギャ「…なによコレ…」
やっと声に出せたのはこれくらい
「そのまんま、直感的に危険だと感じたのは間違いなかったらしい
この…欲望?…に目を付けられちゃったみたいでね…
追いかけてきたアイツは教えてもいない本名を知っていたんだ…
この本を読んだ後だったし…本気で危険だと思ったよ…
この親切な文のとおり、逃げ道を出してくれたんだ
そこを行ったらイヴに会って、あとはイヴが話したとおり」
ページを適当にめくっていた##NAME1##はあるページを読み始めた
気になって少し覗いてみたけど目が悪くてなかなか見えないから諦めた
「あとギャリーの薔薇を取り返しに行った帰り、死にかけただろ?
その時の夢…アイツが出てきて…何か、サバイバルな攻防戦をやっていたんだ」
ギャ「…どんな夢よ?;」
そういえば##NAME1##が起きる前にイヴが言っていた最初に会った時の##NAME1##…
確か何か焦っていたとか言っていたっけ…?
きっとあの男から必死に逃げてきたんだわ…
「サバイバルな夢だ、まあ結果は捕まったんだけどな…はっはっはっ!」
その夢に関しては思い出したくないのか##NAME1##は話そうとしなかった
あの時の##NAME1##の様子を思い出していけないことを聞いてしまったと少し後悔した
「………なーるほどねぇー…」
口元に手をあて何か考え込んだ##NAME1##
イ「?」
不思議そうに覗き込んでくるイヴを撫でてこっちと目が合うと話した
「あのデザイアーって言うダサい名前はこの欲望っていう英単語からきてんだよ」
ディザイアーのいい方を少し変えたのね…
ギャ「…欲望、ね…」
…嫌な感じがするわ
「アイツは欲望というか…ごみくずだよな」
バシッ
「痛゛っ!?」
ギャ「汚い言葉使わないのっ!」
どんな教育受けたらこうなるのよっ;
「…っオネエに言われたくありませんねえっ!」
ギャ「なんですって!?」
オネェって言われてむかついたけど…イヴが笑っているから今は許してあげるわっ
「クソワカメっ!」
ギャ「天邪鬼っ!」
「お褒めに預かり光栄ですぅぅぅぅううううううううっ!!!」
ギャ「褒めてないわよっ!」
この子言い争いになると今まで以上に何倍もうざいっ!!
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