翡翠の薔薇7
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部屋を出れば横にマネキン…
ギャ「……さっきこんなところにこんなものあったかしら?」
「あったことにしよー」
そして赤い女から逃げながら開いている扉を探す
「さっきの開錠音ここだったのかー」
さっきの仕掛けは奥の扉と繋がっていたようだ
部屋に入ると目の前に鏡が一枚だけ
「鏡だけかー」
好奇心の強いイヴは先に鏡に寄っていく
その後を少し慌てて追って行けば(##NAME1##はそんなに慌ててなかったけど…)三人鏡に並んだ
「ギャリー背でけえなー」
ギャ「##NAME1##案外小さいわね…」
鏡を見て背伸びする##NAME1##を見てそんなに身長の差があったかと不思議に思う
「156cmですからー、ギャリーは?」
ギャ「アタシは175cmよ」
これでも男の中では平均なんだけど…
「でっかー…、縮めばいいのに…、っ!?」
その言葉に反論しようとしたが、何かに気付き勢いよく後ろを振り向く##NAME1##
ギャ「どうしたの、##NAME1##?
………」
自分も後ろを見て後悔した
イ「マネキン…?」
ギャ「なによコレ……いつの間に部屋に入ってきたのよ……」
突然のマネキンの登場に戸惑ったが、動かしてみようと持ち上げる
けど、床に固定されているみたいでびくともしない
イ「動かないね…」
ギャ「どうしましょ…」
「………もう一回、鏡、見てみる?」
ギャ「え…」
その提案に嫌な顔をしたけど、見ると##NAME1##も嫌そうな顔をしている
「鏡見たらコイツがいたんだからもう一回見ればなんか変化はあると思う…んだけど?」
確かに、嫌だけど一理ある
ギャ「……そ、そうね…」
仕方ないけど、やるしかないか…
三人でまた鏡を振り向く
ギャ「………………えっ?」
肩の辺りにマネキンが浮かんで睨んでいた
ギャ「ぎゃーっ!!」
一瞬理解できなくて間抜けな声が出てしまったが、今はそれどころではない
ギャ「なっ、なによコレ……!」
驚いた次にすぐに怒りが込みあがってきて気付いたら行動に移していた
ギャ「こっ……この………!」
そして上げた足を降ろす時に##NAME1##がぶつかってきた
ギャ「…うわっ!?##NAME1##!?;」
そしてそのままバランスを崩し、後ろに倒れる
「だめだっ…絶対にダメッ!!」
タンクトップを掴んで必死に止めてくる
緊張感のない表情しか見ない##NAME1##が焦りと緊張を見せた
ギャ「…………、わかったわよ##NAME1##、ちょっと大人気なかったわね、ごめんなさいね」
そういうと安心したようで溜め息をつく##NAME1##
でもこっちはそれどころじゃない
ギャ「…それでさ、……起き上がれないんだけど…///;」
いや、それもあるけど胸が当たっていますっ;
「…ぇ、あ、すまん;」
すぐに退いてくれたのは助かるけど…
もう少し乗っていても良…(埋葬
ギャ「さ……じゃあ行きましょ」
特に何事もなかったように平静を装っていればなんとかなる…はずっ;
さっさとイヴを連れてドアを開けようとした時、隣に##NAME1##がいないことに気付いた
ギャ「早く行くわよ##NAME1##…、!?」
後ろを振り返れば知らない男がいた
鏡に男の前で動けずにいる##NAME1##が映っている
男に隠れて##NAME1##の顔は解からないが危険な状況である事は理解できた
『随分探したんだよ、一緒に行こう』
鏡越しに男が##NAME1##に触れようとしているのを見て焦った
気付いた時には足が動いていた
ギャ「##NAME1##っ」
引き離そうと伸ばした手が触れる直前にその男は煙のように消えてしまった
理解ができずそのまま勢い余って##NAME1##とぶつかって、今度はこっちが押し倒す形になってしまった
ごつ、と鈍い音がして##NAME1##の息の詰まった声が聞こえた
ギャ「…ご、ごめんなさいねっ大丈夫!?」
「………」
慌てて退いて聞くけど##NAME1##はゆっくりと頷くだけ
そしてどこかをみつめてぼーっとしている
イヴが駆け寄ってきて心配するが全く気付いていない様子
ギャ「一体あの男は何なの…?」
さっきの男を思い出してふと自然に出てきた呟きに##NAME1##の肩がぴくりと動いた
また動かなくなった##NAME1##が心配になって声をかけようとした時、##NAME1##は俯いていた顔をあげた
「…ホントになんだろうねー、さっきはありがとう
さ、じゃあ先を進もうか」
明らかに作っているとわかる笑顔を貼り付け##NAME1##は立とうとするけど………
「・・・・・」
ギャ「・・・・・」
立てないらしい…
しばらくもがいていた##NAME1##は諦めたのか少しの間呆然としたあと自嘲の笑みを浮かべた
その細められた目には涙がうっすらと溜まってきている
もう一度立とうとする##NAME1##をイヴが止める
イ「##NAME1##無理しないで」
イヴに気付いた##NAME1##は何かに気付いたように一瞬目を見開いた
アタシにはそれが”無理している事に気がついた”様に見えた
「…大丈夫だよ、無理してないから」
そしてまた隠そうとする##NAME1##に我慢できなくなった
ギャ「##NAME1##」
名前を呼ぶと##NAME1##の肩が大袈裟にはねた
こっちを見た##NAME1##は酷く怯えている
あぁ…もう、そんな顔させたいわけじゃないのに……
##NAME1##を助けてあげられない自分が嫌になってきた…
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