翡翠の薔薇7
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ギャリーside
女の絵画の枚数を入力して入った部屋には机と本棚とあと何か壁に貼ってある紙…
ざっと見た感じは危険なものはなさそうだ
「花瓶じゃー、”イヴ”は薔薇大丈夫?」
イ「うん、大丈夫だよっ」
イヴが見せた赤い薔薇は少し萎れているけど花弁は減っていない
怪我をしていない事に一先ず安心した
「ついでにギャリーは?」
ギャ「ついでにって何よ
アタシも平気よ」
人をおまけ扱いしちゃって失礼ね
薔薇を見せれば##NAME1##は一度頷き、薔薇をまじまじと見つめる
「ちょっと数えさせて」
薔薇を渡すと1枚1枚丁寧に数えていく
ギャ「・・・・・」
指細くて綺麗ね…
でもあの綺麗な手で鋏を持って脅されたらたまったものじゃないわ…
「10枚…か、”イヴ”は5枚ねー」
そういうとイヴも##NAME1##の薔薇を数え始める
イ「##NAME1##の8枚ある」
ギャ「年齢によって違うのかしら?」
「ギャリー見るからにこの中で最年長だよね、何歳?」
本人は無自覚なんだろうけど…
身長の差もあって少し上目遣いになるのはホントに勘弁してほしいわ…;
一応、こんな喋り方でも男だから色々あるのよ…
ホントに、理性を保つのに精一杯…(汗
ギャ「21よ」
「23くらいかと思ったわー」
…今までこの身長のせいで少し大人に見えるのよね
最初は気にしていなかったけど、だんだんと傷付いてくるわ…;
ギャ「そんなに老けて見える?;」
「いや、オレの価値観がおかしいだけ」
そう聞いてきた中で、皆肯定を表すのにまさかそんな反応があったのは正直驚いた
でもせっかく違う答えがきたからそれに甘えようかしらね…
ギャ「あー、なるほどね」
「否定しないの?」
それに少し面倒くさいのもあるからつっこまないわよ
ギャ「ところでイヴは何歳なの?」
イ「9歳」
何気なく聞いたのに意外な答えがきて少し固まった
確かにまだ小さいけど、…せめて10歳だと思っていたわ…
英才教育恐るべし…;
「いやん可愛い(低音」
ギャ「何でわざわざ声低くすんのよ?;
っていうかアンタ女の子なんだからその口調直しなさいよ」
そういうと##NAME1##は反抗的な態度に変わった
「はぁ?何故?別にいいじゃん面倒くさい」
反抗期の時…親ってどんな気持ちでいるのかしら…?;
イ「##NAME1##、お願い」
抱き付かれているイヴが##NAME1##の袖を引っ張り上目遣いで##NAME1##を見つめる
ギャ「・・・・・(考えたわね、イヴ;)」
「………くそっ…、わかったわかった…直すよう努力しますよ…」
苦い顔をしながら手を挙げ降参の意を表す
ギャ「イヴにはすんなり聞くのね…;」
イ「そういえば##NAME1##って何歳なの?」
「え、あーオレ………、わ、ワタシ…は18だn…だよー;」
意識して頑張っているけど、今まで男口調に慣れ過ぎていたのか急に喋りづらそうになった
ギャ「…これは苦労するわね;」
あーぁ…、##NAME1##とアタシの口調を入れ替えてほしいわ…(切実
「とりあえずは”イヴ”の薔薇活けとくねー」
まだ誰も怪我はしていないから少し萎れてしまっているイヴの薔薇を活ける
その間にイヴとアタシは本棚を調べてイヴは一つ本を取ると##NAME1##のところへ持っていった
イ「##NAME1##これ読んでー」
薔薇を返した##NAME1##はいつの間に、と驚いていたがイヴがお願いすると頬が緩んだ
ほんっとにイヴにべったりね…;
「はーん、ナニナニ?
”美術館はちょっと不気味な遊園地”
ちょっとどころじゃないけど不気味なのは自覚してるんだねー」
本の内容に一つ一つ感想を言いながら読む人なんて初めて見たわ…;
「”おかしなものがたくさんあるのよ”
おかしくないもの見てない気がするわー」
本読む時って普通静かにならない?;
こんな場所でしかも初対面の人がいても気を遣わないのかしら?
「”ここで遊んでいるとあっという間に1日が終わってしまうの”
まあ遊び方人それぞれだ
とっても素敵でしょう?だからあなたもここにいれば?”
ワタシは遊園地嫌いなんだよねー
”大丈夫みんながいるから”
ここの女性はナイスバディーだけど他がマイナス点だよねー
だってさー、わかった”イヴ”?」
本文はわざと声を高くして読んでいたおかげで##NAME1##の独り言(いや、独り語り?)と区別がついて解かったけど…
途中での独り言が多すぎて解かりにくいわ…;
イ「##NAME1##って楽しそうに読むねっ」
イヴは率直な感想を言ったのだろう…
##NAME1##は無自覚なのかぽかんとしている
が特に気にしていない様子で本をしまうと壁に貼ってある紙の内容を読む
「”作品にはお手を触れぬようお願いいたします
万が一備品や作品に何らかの損害を与えた場合はあなた を持 賠 させ ます”」
ギャ「ところどころ抜けてるわね…」
…何か、嫌な感じね……
「えー、ワタシ今までにここの作品殺って来たけど?」
違う漢字を使ってるけど表現としてはあってるのが怖いわ…;
ギャ「そうね…さっきの花の時とか」
そういうと##NAME1##はいやいやー、と手を振った
「今までに手を2本ほど、絵画を2枚ほど損害与えたけど」
本人は平気な顔をして言うからこっちが怖くなる
ギャ「それ大丈夫なの?;」
聞けばきょとんとした顔で
「大丈夫だろ、ただの脅し文句だよ」
といってイヴと一緒に部屋を出て行く
少しの間唖然としたが急いで##NAME1##とイヴの後を追う
『シャアアア…』
部屋を出れば奥からあの聞きたくない声と共に赤い女が出てきた
「お、レッド久しぶり」
ギャ「げっ、一人動き出したっ!」
何が久しぶりよ!
何でそんなに緊張感がないのっ;
「さあさー急げ急げー
6295っとー」
急げと言っているわりにはゆっくりと入力している##NAME1##に焦った
急いで開いた部屋に滑り込む
ギャ「やっぱり動くのね…;」
最初に嫌な予感がしたけど…##NAME1##が言っていた事が本当になるなんて…
もう勘弁してほしいわ…
「大丈夫か”イヴ”-?無理すんなよ?
逃げるときはお…ワタシが運んでやる」
イ「うん大丈夫だよ」
イヴの心配をしているけど…アンタの顔色も相当悪いわよ…
何だか人の気配がするわ…さっさと出ましょ…
ギャ「この机の位置おかしいわね………いよっと、」
美術大学に通っているとつい直してしまいたくなるのが癖で…;
かち、 ガチャ
「どこか開いたね…」
…まあ、結果オーライってとこかしら……