翡翠の薔薇7
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ギャ「いくら隠そうとしてもバレてるわよ、何でそうなんでも隠す必要があるの」
…そんな全てをさらけ出してわがまま言っていたら生きていけないよ、この世は
視界が暗くなった
少し遅れて抱き締められているのだと理解した
…何やってんだこの人は…?
ゆっくりとしたテンポで背中をトントンと叩いて、まるで小さい子をあやしているようなことをやっている
ギャ「そうやって隠して背負い込む事がどれだけ心配させてると思ってるの?」
…心配?さあ、どれくらいだろうかね…
目が熱くなってきた…
ギャ「全部隠すなって訳じゃないけど、
怖かったらちゃんと怖かったって言いなさい、じゃないと解からないじゃない」
こういう言葉が温かいんだあ…
この二人はすごいよ…
今まで言われてきた同じ言葉の中で一番こんなに心に沁みてくるのは初めてだよ…
イヴも頭を撫でてくれて、しばらくそのままでいた
「・・・・・」
少し落ち着いてきた頃に、ふと頭に過ぎった
”抱き付いていいかな…?”
もちろん即却下。
でも確かにこのちょうど良い感じの筋肉自ら触れてくるのであればこれは抱きついても良いと思う
だが流石にそれは変態行為というものでやったらお終いだ…
我慢だ、我慢…ここは我慢…
その時、##NAME1##の頭を撫でていたイヴは##NAME1##が抱き付きたそうに腕をギャリーの背中に回しかけていることに気がついた
イヴがおかしそうに笑ったのを様子を確認できないギャリーは##NAME1##が落ち着いたのかと思い、離れた
ギャ「落ち着いた?」
そろそろ忍耐力の限界に来ていた頃、やっとギャリーは離れた
「…うん…、どうも…」
あぁ…筋肉が名残惜しい…っ!
「ねぇ、ギャリー、イヴ、話しておきたいことがあるんだ」
でも、今なら話せる
それに話すタイミング的にも今しかない
「さっきの男の事なんだけどさ…」
そういうと二人の表情が強張った
「この部屋が一番安全そうだから、ここでいい?」
そういうとギャリーの視線があるところに一瞬行った
見てみると白いマネキンがこちらを無表情で見つめている
試しにマネキンを動かそうとするが、重くて全く動かない
仕方なしに回そうとするがやはり動かない
無表情だったマネキンがバカにするように笑っている
「………マネキン、ちょっと話しするのに邪魔しないでくれるか?」
今度はマネキンは聞こえないフリをし始めた
「…チッ…(イラッ」
それをみてまた笑うマネキン
どうしてやろうかと腕を組んだときにあるものが手にあたった
「あぁ…これなら…」
ーーーシャキン、
「キミ、ちょうど硬いから刃を研ぐのに最適だね…(はあと」
鋏を見せればマネキンはずずず…と音を立てて部屋の隅に移動した
先に壁に寄りかかってイヴとギャリーがそれぞれ隣に座ってから話し始めた
「さっきの男、ここに来た時、最初に会ったんだ」
その危険な男に会った記憶を思い出しながら話を進める
「変なところに落ちて何かホラーな腕に引き込まれそうになったところを助けてもらったんだ
けど、今じゃそれはワタシと偶然会ったように見せる小細工にしか見えなくてな…
…変だとは思ったんだ、何か…人間じゃないような…何と言っていいかわからないけど…
人間とは思えないんだよな…」
ギャ「…どういうことよ?」
「何がそう思うのか聞かれても解からない…
けど直感的に思ったんだ…
アイツはデザイアーっていうらしい、だっさいネーミングセンスだよなあ…
まあ、それはさておき、
…最初警戒してテキトーに偽名を使ってしばらく一緒に進んだんだ
いつ逃げようかタイミングを見計らいながら、ね…
デザイアーから逃げるチャンスが来た時、逃走中にこの本と薔薇を見つけたんだ」
本を開いてあのページを探す
「ぇーとねえ…、あー、あったあった」
ギャ「…なによコレ…」
「そのまんま、直感的に危険だと感じたのは間違いなかったらしい
この…欲望?…に目を付けられちゃったみたいでね…
追いかけてきたアイツは教えてもいない本名を知っていたんだ…
この本を読んだ後だったし…本気で危険だと思ったよ…
この親切な文のとおり、逃げ道を出してくれたんだ
そこを行ったらイヴに会って、あとはイヴが話したとおり」
ぱらぱらとページをめくっていると何やらたくさん書かれているところがあったので目を通してみる
「あとギャリーの薔薇を取り返しに行った帰り、死にかけただろ?
その時の夢…アイツが出てきて…何か、サバイバルな攻防戦をやっていたんだ」
ギャ「…どんな夢よ?;」
「サバイバルな夢だ、まあ結果は捕まったんだけどな…はっはっはっ!」
どうやらこのページは英和辞書らしい…
英語とその訳がずらりと書かれている
”
lust
desire
appetition
appetite
「欲望」に類似した例文
欲望
a desire
人間の欲望
Human desires
性的な欲望
sexual desire
欲望を抑える.
curb one's desires”
「………なーるほどねぇー…」
desire、これを取ったのか…
イ「?」
不思議そうに覗き込んでくるイヴを撫でる
「あのデザイアーって言うダサい名前はこの欲望っていう英単語からきてんだよ」
ギャ「…欲望、ね…」
「アイツは欲望というか…ごみくずだよな」
バシッ
「痛゛っ!?」
ギャ「汚い言葉使わないのっ!」
「…っオネエに言われたくありませんねえっ!」
ギャ「なんですって!?」
いきなり口喧嘩を始めた二人を見てイヴは笑った
それを横目で見てイヴが少しでも笑えるのなら、と喧嘩を続けるギャリーと##NAME1##
「クソワカメっ!」
ギャ「天邪鬼っ!」
「お褒めに預かり光栄ですぅぅぅぅううううううううっ!!!」
ギャ「褒めてないわよっ!」
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