翡翠の薔薇6
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ギャ「またあの絵の所に行くなんて嫌だわ…」
うん、そうだねー…アイツにこんな綺麗な花渡したくないよなあ…
正直いやだなー…なんか、せっかく貰ったのにさーあー?
………案外嬉しいよコレ?
あんな綺麗な花嫁さんからブーケが受け取れるって…、案外すごく嬉しいもんだぞ?
それが…
『えへへ…へへへへ…、はな…お花いいなあ…』
「・・・・・マジか・・・」ぼそっ
コイツにやるよりオレが持ち帰りたい
結婚なー…まず好きなやついねえからそこからが問題なんだけどなー…
「………チッ…(イラッ
ほらこれやるよ」
ああー…渡したくねえー…っ
『えへへへ……ありがとう………いいにおいだなぁ……えへへ…』
「いいか?綺麗に行儀よく且つ上品に扱わねえと…」
『それじゃいただきます』
ばくっ、むしゃっぐちゃっ
イ・ギャ「「…っ」」
「……………」
ブーケは散った、
ほのかな香りを感じさせていた花は無残に食い千切られ
食い散らかされた花弁はもはや原型を留めていない
花束を包んでいた白はびりびりに破かれた
『あー、おいしかったえへへへ
ありがとうありがとう、約束だからね、ここ通すよ』
「 き る ? 」シャキン…、シャキン…、
ギャ「だめ##NAME1##落ち着いて、抑えてっ;」
無残に散ったその中に青いリボンと白の細いリボンが落ちた
『このドアで奥に行けるよ、それじゃあね、えへへへへ』
リボンだけでも残ってよかった…
少し安心したがやはり、花は悲しかった…
ギャ「薔薇を渡さなくて良かったわ…」
せめてリボンだけでも貰って良いよね…?
イ「せっかくのお花が…」
拾おうとした時に呟かれた”イヴ”の言葉
「………」
両方手に取ってイヴの髪色と雰囲気を確かめる
青いリボンを落とした
「イヴ、後ろ向いてくれるか?」
後ろを向いたイヴの髪をハーフアップにまとめリボンで結ぶ
「…ほいさっ、出来た」
鏡がないから触って確かめるイヴ
イ「リボン…?」
「イヴに似合う色といえば赤だけど、イヴの薔薇が赤だからねえ…、赤い薔薇に似合うのは白だと思ったんだ
似合ってるよ、イヴ」
イ「ありがとう##NAME1##っ!」
抱きついてくるイヴを撫でながら、ふと残りの青いリボンを見た
「………(…綺麗な青だなあ…)」
青は好きな色だけど…
自分が持ったところで使い道ないし…
自分には青は似合わないし…
それにせっかくイヴが喜んでるのにオレが悲しいなんて気付かれたくないし………
…諦めよう、
「さあ、次行こうか」
…ほら、イヴはこんなに嬉しそうだ
よかったよかった…
…だから………
…オレもちゃんと笑えよ……
ギャ「………」
先に行った二人の後ろでギャリーは気付かれないようにそっと青のリボンをコートのポケットに入れた
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