翡翠の薔薇4
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イヴからも少し抱きつくと動きが止まった
「……、?」
イヴからこんなに甘えてくる事がなかったんだろう
少し戸惑っている
イ「##NAME1##、死んじゃったかと思った…」
「…、」
そう言われ思い出したのか申し訳なさそうにイヴの頭を撫でる
あの時は死ぬ事を覚悟していたのか、怖がっているようには見えなかった
ギャ「あの時はホントにヒヤッとしたわ…
起きてイヴから聞いたわ、でもなかなか戻って来ないから行ってみたら何か変なのに襲われてたのよ…」
そこで首の異変に気付いた途端、##NAME1##の顔色が更に悪くなったような気がした
「………!」
ギャ「…首に痕が残っちゃってるけど、大丈夫?」
「~…、ダ…ー、…」
咄嗟に何かを隠すように適当な返事をしたのは直ぐにわかった
無理をするなと言い返そうとしたら、何かに気付いた##NAME1##は焦ったように何かを探し始めた
イ「どうしたの?」
「…ラ、ガ…ミ……ィ、-…」
伝えようと必死で身振り手振りで表すが分からなかった
ギャ「何を探しているの?」
伝わらないと分かって困ったように視線を泳がせていた
そして何かを見つけて指差した先を見れば自分が手に持っている薔薇
ギャ「あぁ!##NAME1##の薔薇ねっ」
##NAME1##はほっと肩をおとした
出すのに少し戸惑うけど、返さなきゃいけないし…
ギャ「花瓶に活けたんだけど…何故か薔薇が回復しなかったのよ…」
胸ポケットから萎れた残り1枚の薔薇を渡す
不安になるかと思ったけど、特に本人は気にしていないらしくガッツポーズを送ってきた
イヴの言うとおり、強い子なのね…
ギャ「早くどこかで回復させないとね…」
でも、こっちは心配なのよ…
イ「##NAME1##、もう無茶しないでね」
イヴにも言われ、反省しているようだ
「………」
しばらく何も話さず沈黙が流れた
なにげなく##NAME1##の方を見ると、何か考え事をしながらまだ抱きついているイヴの頭を撫でていた
ギャ「…(ホントに、綺麗よね…羨ましいわ)」
美人の部類に入る整った顔立ちで、栗色の髪に茶色い目をしている
でも、よく見ると目は縁が黒く髪もほんの少し栗色の中に黒が混じっている
この場所じゃみたことのない色だ…
ふと、##NAME1##の表情が少しずつ険しくなってきた
大丈夫かしら…?
何か声をかけてあげるべきなのか…
すると今度は泣きそうな顔をしている
…どうしましょ……
「ィ、…ウ?」
考えるのをやめてイヴとアタシに話しかける
ギャ「そろそろ進む?」
##NAME1##は頷いて立ち上がったのだが…
「---っ…!」
足を押さえて痛そうに顔を歪めた
ギャ「…どうしたの?」
「…ナンー…、ィ…ゥ、カ…?」
笑顔で行こうと言うが、納得いかない
イ「##NAME1##、ギャリーに会う前も一回そうやって痛そうにしてたよ…」
ギャ「どこか痛むの?」
「………」
一気に問い詰められ##NAME1##は苦虫を噛み潰したような顔をした
イ「どこ痛いの?」
「…ヴ、ダイー……」
イヴがさきに動き出して##NAME1##の腕や手を触って確認している
全体を見ると、左足に重心を掛け右足を軽く曲げていた
ギャ「…あ、」
気付いて試しに右の足首辺りを軽く掴んでみた
きゅっ…
「---っ!?」
イヴに何か言い返そうとしていた途中でその顔が苦痛に変わった
ギャ「…やっぱり、不自然に足を曲げていたから変だとは思ったけど…」
「---っ、---っ!」
何か言っているが、声が嗄れていて空気しか聞こえてこない
イ「ギャリーすごい!」
ギャ「やったわね!」
イヴとハイタッチして、
ギャ「ほら##NAME1##も!」
イ「いぇーいっ!」
「~っ♪」
あら、案外ノリがいいのね………
…バッシーーーン!
ギャ「いったぁ!?;
ちょっ、何よ##NAME1##っ、痛いじゃないの!」
ビンタってアンタ、女子ね!!!
##NAME1##はイヴの手を引いて歩き出してしまった
ギャ「ちょっと、無視!?;
待ちなさいよ!」
イ「あ、##NAME1##花瓶に水が入ってる!」
ギャ「あら、あの時はイヴの薔薇活けたらなくなってたのに…」
さっきのお返しとしてさっと##NAME1##の薔薇を取り花瓶に活ける
「………」
ギャ「………、何も起きないわね…」
イ「…そんな…」
落ち込んだイヴを宥めている##NAME1##は特に気にしていないようだ
何でそんなに落ち着いていられるのか良くわからない
「…?」
何かに気付いた##NAME1##は横に掛けてある絵の前に行く
ギャ「…あら?緑の線が消えてるわ…」
あの時は気持ち悪いくらい緑の線で埋め尽くされていたのに真っ白だわ…
イ「…あ、文字が出てきたよ」
紫色のカタカナが浮かんできた
…読みづらいわね
えーと…
もらっちゃった…?
キレイなもの…?
「…?」
ギャ「何が言いたいのかしら?」
考えているとまた別の文字が浮かんできた
綺麗な翡翠の花弁…って、##NAME1##の薔薇のことね…
さっき綺麗に咲いていたからもらったの、だからお気に入りの箱に入れてとって置くんだ…
花弁を水に変える不思議な箱、これでどんな花も、あっという間に元気になる
つまり、箱を見つければ##NAME1##の薔薇は回復するのかしら…
それに綺麗な声ももらっちゃった………って、##NAME1##の声が出ないのは嗄れているからじゃないの!?
お気に入りの瓶に入れてとって置くんだ
それで、後で飲むんだ…そうしたら僕も綺麗な声になれるんだ……
まさか………
「………」
ギャ「………」
イ「…これって、」
どうしましょ…
早く見つけて薔薇を回復させなきゃいけないわね…
早くしないと##NAME1##の声が戻らないわ…
パリィンッ!
ギャ・イ「「っ!!?;」」
突然のガラスの割れる音で何事かと思えば##NAME1##はその絵を殴っていた
意外と手が先に出ちゃう子なのかしら・・・?
コトンッ
コロコロ…コツン、
「?」
足元を見れば箱と…
ギャ「何かしら?」
拾ってみるとなんか科学で使うようなものに澄んだ水が入っている
イ「##NAME1##、絵の下に箱が落ちてるよ」
ギャ「これが書いてあった箱とビンかしら…?」
強いというか…勇ましいわね
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