翡翠の薔薇4
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"イヴ"の頭を撫でながら少し考え事にふける
普通に生活して普通に寝た
なのに、目が覚めるとゲルテナ展覧会の場にいるし…
オレも歓迎されて行けばあの不気味な美術館に迷い込んだ…
そこでゲームで出てこなかった黒髪のあの不審者に会って…
逃げたら"イヴ"に会って…
一緒に謎解きしながらマッシュルームのところに来て…
薔薇を取り返した後、またゲームでは出てこなかった絵が…
それに絞められて…
「………」
一体どっちが夢なんだろう…?
これも夢なのか?
オレはベッドで夢を見ているんだろ…?
…頭がついていけない……
あぁ…、
頭痛いよ…
足が痛いよ…
胸が痛いよ…
怖い…
寂しい…
苦しい…
もう嫌だ…
助けて…
「ィ、…ウ?」
(…行こう?)
もう考えるのは止そう…
今は今だけを見つめていればいい…
思考が嫌な方向に回ってしまい弱音を表に出してしまいそうだ…
ギャ「そろそろ進む?」
ギャリーの問いに簡単に頷き立ち上がる
「---っ…!」
あぁ…忘れていた…、右足まだ治っていなかったんだ…
でもこんなに痛いってことはきっとこれは夢じゃーーー
…いや、夢だ…
まだ…まだ夢だって信じていたい…
ギャ「…どうしたの?」
”イヴ”とギャリーが立ち上がった時に固まってしまった自分を不安そうに見る
「…ナンー…、ィ…ゥ、カ…?」
(何でもないよ、行こうか?)
笑顔で返すが二人は納得いかなかった
そりゃそうだろう…
”イヴ”にいたってはこれは二回目、流石に気付かれる頃だ
イ「##NAME1##、ギャリーに会う前も一回そうやって痛そうにしてたよ…」
ギャ「どこか痛むの?」
くそ…っ、一気に追い詰められた…
「………」
言えばいいんだろうけど…声枯れてるし…
結果:言えねぇ…;
イ「どこ痛いの?」
イヴはオレの腕や手をペタペタ触って確かめてくる
優しい子のためにも早く回復しよう…
「…ヴ、ダイー……」
(イヴ、大丈夫だから…)
ギャ「…あ、」
きゅっ…
「---っ!?」
何かを思いついたらしい、ギャリーは声を出すと近くに来て…
いきなり右足首を掴んだ
その瞬間に激痛が走る
ギャ「…やっぱり、不自然に足を曲げてたから変だとは思ったけど…」
「---っ、---っ!」
(何考えてやがるっ、痛いじゃないかっ!)
大声ではもはや単語も出ないらしい…
イ「ギャリーすごい!」
ギャ「やったわね!」
え、ちょ…っ、何二人でハイタッチしてんの?
ギャ「ほら##NAME1##も!」
イ「いぇーいっ!」
「~っ♪」
(うぇーいっ♪)
…バッシーーーン!
ギャ「いったぁ!?;
ちょっ、何よ##NAME1##っ、痛いじゃないの!」
当たり前じゃぃこの阿呆っ!
何が”いえーい!”だっ!;
これはクイズ番組かっ!
”イヴ”の手を取り、ギャリーをその場に置いて歩き出す
ギャ「ちょっと、無視!?;
待ちなさいよ!」
イ「あ、##NAME1##花瓶に水が入ってる!」
あの緑の曲線の絵がある場所で”イヴ”が指さす方向を見ると花瓶に水が入っていた
ギャ「あら、あの時はイヴの薔薇活けたらなくなってたのに…」
手に持っていた薔薇をギャリーに取られ、花瓶に活けられる
「………」
ギャ「………、何も起きないわね…」
イ「…そんな…」
活けても萎れた翡翠の薔薇は何も変化なく苦しそうに首を垂れていた
肩をがっくりと落として落ち込んだ”イヴ”の頭を撫でる
「…?」
ふと、あの緑の曲線の絵を見ると真っ白になっていた
不思議に思い近付いてみる
ギャ「…あら?緑の線が消えてるわ…」
イ「…あ、文字が出てきたよ」
三人でじっと絵を見ていたら紫の文字が浮かんできた
”モラッチャッタ
モラチャッタ
キレイ ナ モノ
トテモ トテモ キレイ”
「…?」
ギャ「何が言いたいのかしら?」
意味がわからず三人で首を傾げていると別の文字が浮かんだ
” キレイ ナ ヒスイ ノ ハナビラ
サッキ キレイ ニ サイテ イタ
カラ モラッタノ
ダカラ オキニイリノ
ハコ ニ イレテ トッテ
オクンダ
ハナビラ ヲ ミズ ニ カエル
フシギ ナ ハコ
コレデ ドンナ ハナ モ、 アットイウマニ ゲンキ ニ
ナル
ソレニ キレイ ナ コエ モ
モラッチャッタ
オキニイリ ノ ビン ニ
イレテ トッテオクンダ
ソレデ、 アトデ ノムンダ
ソウシタラ ボク モ
キレイ ナ コエ
ニ ナレルンダ”
「………」
ギャ「………」
イ「…これって、」
ほほぅ…、つまりは…
貴様が持っているってことかぁっ!(怒
パリィンッ!
ギャ・イ「「っ!!?;」」
そう思ったらイラッとしてついその絵を殴ってしまった
ガラスが粉々に割れ、手に破片が刺さる
コトンッ
コロコロ…コツン、
「?」
何かの物音がして足に何かが当たった
下を見てみれば足元に丸い小さなフラスコ試験管のようなものがあった
ギャ「何かしら?」
ギャリーがひょいと拾い上げる
澄んだ翡翠色の水が入っている
イ「##NAME1##、絵の下に箱が落ちてるよ」
どうやら殴った絵から出てきたらしい
ギャ「これが書いてあった箱とビンかしら…?」
無事、奪い返せました…
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