ヒース・リヴィングトンの物語
ヒースの家の書庫で、何気なくパラパラとまくった本に挟まっていた一枚の写真にフリードは目を留めた。
そこには、少年というには大人びた雰囲気の澄んだオリーブグリーンの瞳で照れくさそうに笑う、10代のヒースが写っていた。
胸元には、柔らかな布スリング。
その中には、大切に抱えられた大きなキョジオーンの卵。
隣には「ユキ〜!」と誇らしげなユキカブリと、カメラの端っこで「ニャオ!」とポーズを決めるニャオハ。
背景には、今にも「我が孫よ!」と飛び出してきそうな勢いで大喜びしているトレニアおじい様と、上品に微笑むダフネおばあ様。
「……なぁ、ヒース。これって……」
「あ……それ、見られたか。僕がアカデミー生だった頃の写真だよ。トレニアおじい様からコジオの卵を譲り受けたばかりの時で……大事に温めながら歩いてたから、みんなに笑われたんだ」
ヒースが少し恥ずかしそうに頬を掻くと、フリードは写真をじーっと食い入るように見つめたあと、心底愛おしそうにフッと目を細めた。
「……めちゃくちゃかわいいじゃねえか。なんだよ、この大切そうにお腹抱えてる『若きパパ』感」
「ッ……パ、パパじゃないってば! ディイにも当時同じこと言われたけど……っ」
顔を真っ赤にして慌てるヒースの頭を、フリードはガシガシと優しく撫でまわす。
「いい写真だな。……大切にされて育ってきたんだな、お前」
「……うん。すごく、愛してもらったよ」
フリードの温かな大きな手と、写真の中のおじい様とおばあ様の笑顔。
懐かしくも少し寂しい気分で、その写真を大切に箱に入れた。
そこには、少年というには大人びた雰囲気の澄んだオリーブグリーンの瞳で照れくさそうに笑う、10代のヒースが写っていた。
胸元には、柔らかな布スリング。
その中には、大切に抱えられた大きなキョジオーンの卵。
隣には「ユキ〜!」と誇らしげなユキカブリと、カメラの端っこで「ニャオ!」とポーズを決めるニャオハ。
背景には、今にも「我が孫よ!」と飛び出してきそうな勢いで大喜びしているトレニアおじい様と、上品に微笑むダフネおばあ様。
「……なぁ、ヒース。これって……」
「あ……それ、見られたか。僕がアカデミー生だった頃の写真だよ。トレニアおじい様からコジオの卵を譲り受けたばかりの時で……大事に温めながら歩いてたから、みんなに笑われたんだ」
ヒースが少し恥ずかしそうに頬を掻くと、フリードは写真をじーっと食い入るように見つめたあと、心底愛おしそうにフッと目を細めた。
「……めちゃくちゃかわいいじゃねえか。なんだよ、この大切そうにお腹抱えてる『若きパパ』感」
「ッ……パ、パパじゃないってば! ディイにも当時同じこと言われたけど……っ」
顔を真っ赤にして慌てるヒースの頭を、フリードはガシガシと優しく撫でまわす。
「いい写真だな。……大切にされて育ってきたんだな、お前」
「……うん。すごく、愛してもらったよ」
フリードの温かな大きな手と、写真の中のおじい様とおばあ様の笑顔。
懐かしくも少し寂しい気分で、その写真を大切に箱に入れた。
