4,私を見つけてくれた人
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パートの帰り未知の顔はうっすらと笑みが一刷毛撫でた後のように見えた
ふふ
気付くと名前も知らないあの人のことを考えている
あの日、2度目に体をつなげた後、帰ろうともせず床に転がり、横に寝転んでいる私の顔を見ていた
さすがに、部屋が薄暗くなってきたら帰っていったが、状況が許す限りはそばにいたいと思ってくれているように感じてうれしかった
最近では、直樹のことよりもあの人のことを考えていることの方が多いような気がする
直樹からメッセージが来て、心が弾んだのも束の間
「会いたいけど、今月厳しくて ホテル代出せる?」だって
ついにはそんな粗末な扱いになったのかと胸が痛んだ
「わかった 会いたいから、稼げるように頑張る」と答えた
こんなさみしい思いするなら、もう終わりにしないとだよね・・
でも
「旦那さんとはしないの?」
とか何回も聞いてきたから、もしかしてやきもちとか妬いてくれてるのかな?とか
まだ考えちゃってる自分がいた
旦那はといえば
急に、一万円払うからセックスさせてくれとメッセージを送ってきた
それって、愛じゃないってことだよね?
もうとっくに期待してなかったはずなのに、鼻の奥が熱くなって閉じて固まっていた胸が開いていく感触がして涙が溢れた
さみしさが極限まできていた
ふと、少し後ろに気配がずっと着いて来ていたことを明確に意識した
きっと、彼だろうと、少しときめいた
途中のコンビニで、プリンとコーヒーゼリーを買った
店を出て、あたりを見回したら、来た道の方の電柱の影に黒いジャージが見えたので、近付いて声を掛けた
「プリンとコーヒーゼリーどっちがいいですか?」
男は、一瞬驚いた顔をしたけど
瞳がうれしそうな色になって
「どっちでも」
と言った
「プリンって、たまに苦手な人いるじゃないですか? 食べれますか?」
聞くと
小さくうなづいた
「じゃあ、どうぞ」
と渡そうとしたら
「あなたは? どっちが好きなんですか?」
訊いてくる
「どっちも好きだけど 今日は、どっちかっていうとプリンかな」
と答えると
「じゃあ、プリンはあなたが食べてください」
と言う
「優しいんですね」
と思わず笑みが出て言うと
「レイプした男に優しいって、おかしいでしょ」
と鼻で笑った
そして
「ねぇ、あなたがプレゼントなんてしてくれようとするから、また起ってきちゃった」
言いながら体を寄せてきて、私の体に硬いあそこを当ててきた
体だけじゃなくて私を好きでいてくれてるような気がして
ジンジンビリビリと自分のあそこが
したい
と訴えてくる
「あの・・ お時間ってあるんですか?」
訊いてみる
「ありますよ」
「じゃあ、ホテルとか行けますか? 今日、ちょっと家はまずいんで」
「あぁ、旦那さん、夜勤明けで寝てるもんね いいですよ ホテル行きましょう?」
旦那の予定も把握しているようだった
「ふふっ」
うれしくなって笑ってしまった
「じゃあ、一緒に歩くとまずいでしょうから、すぐ後に入るんでフロントで待っててください」
歩いてホテルに向かい
フロントの前にいると後ろから体を包まれるように前に押され
「カード払いで」
すぐ近くで響く声にあそこがきゅんとした
「4千円です」
フロントの男性が下からのぞき込むようにして言った
エレベーターに乗ると
「係の人、あなたのこと見てた きっと、あなたがセックスするのを想像したんだ」
言いながら抱き締めてきて
「見せないけどね」
きゅっと力を強めた
多分、係の人はそんなこと思ってないと思うけど、私に魅力があると思ってくれてるからの言動に思えてうれしかった
部屋に入ってソファーに座ったら
横にくっ付いて座ってキスをして舌を入れてきた
「プリン食べませんか?」
と体を押して言ったら
開けて、プラスチックの透明なスプーンですくって口に入れ、口移しで私の口に入れてきた
甘くて、その中の舌も甘くて
脳味噌がとろけるような気がした
プリンがなくなるまでディープキスして
また一口
また甘い舌でかき回して
もう一口・・
飽きもせず完食するまで甘さにひたった後、会えたことがうれしくて、私を魅力ある存在のように扱ってくれるのがうれしくて、プリンをたべさせてくれたりするのもうれしくて、ハグした
「甘えんぼですね かわいい・・ もう入れたい」
苦し気に言う
「ベッドにいきましょうか」
とベッドに移動し
抱いてくださいと口にはしないが、仰向けに寝転がった
男は、待ち切れない様子で、急かされるように私のトレーナーをめくり上げ、ブラジャーの布地を下に引っ張って両胸を露わにさせると、胸の先端にむしゃぶりついた
「ん!」
「今日は声出して大丈夫だよ」
硬く縮まっている乳首をベロベロ舐めて、ちゅっと吸い上げて、ちゅぱんと開放して
「あぁん だめです 変ななります」
もう片方も同じように、舐めて吸い上げて開放する
「入れますね」
苦しそうに言いながら、ジャージと下着を下げて、ビヨンと起ったそれにもどかしそうにゴムを着け
先端で、陰唇をどかすように割れ目を2、3度なぞってから、一気に突き刺してきた
「ん!」
痛みと同時に硬い質量に内壁を押し広げられ甘い電気が走った
「っ、あ」
「っ、中、締まってる・・」
動くとイってしまうと思ったのか、動きを止めて、つながったまま人差し指で、陰核をスリスリと刺激してくる
「んぁ、そこ、らめぇ」
時折、クルクルと押し潰しながら、スリスリと優しくすられて
「あ! ぁん!」
ギュッと締まってイってしまった
ビックンビックンと収縮し
ぎゅぎゅと中のモノを締め付けた
「あ、すごい 締まってる・・」
男は思い切り腰を振り、最後、突き上げるように一刺ししてイってしまった
硬直した後、だらんと弛緩して、覆い被さって、やがて眠ってしまったようで、すうすうと安らかな寝息が聞こえてきた
重みになぜか安心感を覚え、寝息の一定のリズムに誘われるように、まどろみに入っていった
気付くと、布団が掛けられていて、一人になっていた
起きて一緒にお話ししたかったのに・・
あなたのこともう少し知りたかった・・
なんて、寝起きの頭でボンヤリ思っていると
メッセージの通知音が鳴った
『旦那さんに怪しまれないようになるべく早めに帰ってください』
彼からのメッセージのようだった
私が寝ているうちに、メッセージのやり取りができるように勝手に設定したのだろう
『あなたを初めてスーパーで見た時から惹かれてました
なんか、向いてない感じなのに、無理して頑張ってそうで
変な話に聞こえるかもしれないけど、向いてそうな人がテキパキやってるより、なぜか輝いてないけど輝いて見えるあなたに引力を感じた
突然、強引にあなたを手に入れて驚かせてすみません
や、でも、あなたは驚きよりも順応して受け入れていたように見えたけど(笑)
やはり、僕とあなたは同じ孤独を感じている同じ孤独を共有できる人なんだと感じました
それと、同じ快感も共有できると感じました
あなたの感じてる姿、とってもかわいい・・
できれば、一人占めしたいくらいです
その為にも、僕は逃げずにやる必要があります
実は、就職した有名企業を2カ月で辞めてしまって引きこもっていたんです
そして、あなたをスーパーで見た時、なぜか気になって、毎日影から様子を伺ってました
お客さん全員にしようと思ってる?くらいにいらっしゃいませ言ってたり、訊きやすく見えるからよくお客さんに物の場所訊かれて案内してたり
なんか見てると元気が出た
これが僕があなたを手に入れたくなってしまった理由のようなものです
僕はあなたにあやまりません
あやまったら運命ではなくてただの犯罪になってしまうから
あなたも僕に何かを感じてくれたって信じているから
僕は、また頑張ってみようと思います
あなたが頑張っている姿を見て、そう思いました
いつかまた、今度は格好いいスーツで会いましょう
さよならは言いません
あなたに愛かもしれない思いを抱いた男より』
読み終えて
もう会えないだろうことと
ただ一人、私を見つけてくれた人がいたことに
涙が溢れて止まらなかった
終わり
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