共依存6


不意にさみしさに襲われる

仕事してる時は大丈夫なのに、一人の時間になると空虚になる

私って、いてもいなくてもいい存在なのかな

誰も私のこと必要としてないんだと感じて孤独になる

こんなこと考えたくないから、連休とか要らないんだけど

と、一人、部屋で思案する

こうき君、何してるかな

とか早速、依存してる自分に呆れるけど止められない

ずっと奥底に押し込めてきた愛されたい気持ちが目を覚ましてしまった

もう一度寝かし付けるのは無理だろう

だけど、知っている

愛は私が振り向こうとするといつも逃げるんだ

お腹を空かせたこの欲望の凄まじさにおののいて逃げる

今までずっとそうだった

重い

そう言われてた

逆に、なぜか気に入られて懐かれて追われることもあった

多分、私も人から見たらあんな感じなのだろう

愛クレクレで面倒くさい

寄ってきた人を愛せたらいいのに

なぜか寄ってくる人はいやで、振り向かない人を好きになる

それは、自分で自分を好きじゃないから、そんな自分を好きになる人を否定したくなるのだと心理学の本かなんかで知って

なるほど・・

と、自分を好きになれる努力をしてきた

とにかく人に認めてもらえる自分になりたくて仕事を頑張った

おかげで自信が出てきて班長にも選ばれた

前よりは、さみしくなくなってきた今日この頃だけど

不意にスポッと穴に落ちたようにさみしくなる

こうき君、何してるんだろ

連絡先知ってたら連絡したいけど、なぜか聞かれないから教えてないし聞いてない

やっぱり体の関係ってことで、連絡先教えたくないのかな?

やれる時はしたいけど、それ以外の時は連絡されたくないとか?

よく考えたら、体は繋げたけど、こうき君のことなんにも知らない

家に行ってみようかな

や、私たちってそういう関係じゃない?

わかんない

家に行く口実で肉じゃがを作ることにして、早速取り掛かった

「ヨシ いい感じなんじゃない? これ以上煮込むと崩れちゃうから、このくらいでいいっしょ」

肉じゃがを持って、同じ建物のこうき君んちに向かった

こうき君の部屋のある階に近付くと、なんだか賑やかな声が漏れ聞こえてきた

こうき君の部屋のドアに近付くと、声はこうき君の部屋の玄関横のキッチンの窓の隙間から漏れていた

誰か来てるんだ

遠慮した方がいい?

と一瞬思ったけど、こうき君のこと知れるチャンスじゃない?肉じゃがもせっかく作ったし、と思い直しチャイムを押した

「はい?」

と、こうき君が出てきた

「あ、肉じゃが作ったから、どうかなって思って」

「ありがと ・・一緒に食べられたら良かったんだけど、今ちょっと人来てて」

「みたいだね 大丈夫、いるかもわかんないで急にきてるんだし 肉じゃが、いやじゃなかったら食べて」

渡して帰ろうとしたら、こうき君の後ろから若い女の子が出て来て

「こうきの知り合い?」

と、こうき君に聞く

「あ、どうも、近所のお世話になってる者です」

と答えると、後ろから若い男の子も来て

「お姉さん、俺たち今飲み会してるんだけど、一緒にどうですか?ビールとチューハイどっちがいい?」

と言う

こうき君は、いいからと制したが、懐っこいその子はいいじゃんいいじゃんと退かず、女の子もたまには年違う人もいいかもねとか嫌味だかわからないこと言って加勢して、こうき君も、じゃあちなつさんがいやじゃなければ、と折れた

部屋に上がると小さなテーブルにポテチとポッキーとこうき君が作ったであろう卵焼きが一つだけ残った皿と4人分のお酒が乗っていた

懐っこい男の子が渡してくれたレモンサワー飲みながら

「良かったら肉じゃが食べてくださいね」

と言うとみんな一斉にはしゃいで箸を伸ばし、おいしいおいしいと食べてくれた

なんとなしに話を聞いていると、どうやらみんなは大学の同級生のようだ

「お姉さん、彼氏とかいるんですかぁ?」

女の子の一人が言う

「え?」

戸惑っていると

「彼氏っていうか旦那さんじゃないの?」

と、さっき玄関に来た女の子が言う

「あ~ 旦那さんはいないんだよ 残念ながら」

「え~ 結婚願望とかないんですか? 仕事に生きるタイプとか?」

「う~ん 仕事は好きだけど、別に仕事の為に生きようと思った訳じゃなくて、まぁ、なんとなく縁がなくてこの年になってたって感じかなぁ」

「え~ 肉じゃが、こんなにおいしいのに~?」

懐っこい男の子が言う

「え、じゃあ、あんた付き合ってもらえばいいじゃん?」

玄関に来た女の子が言う

「や、ちょっと、気ぃ遣って言ってくれてるだけだから、気まずいからやめて」

焦って制すると

「や、俺、アリっす お姉さん優しそうだし 料理上手いし」

「よっしゃ、カップル誕生~ おめでと~ チューしろ~」

玄関に来た女の子、悪ノリ

「ちょっと、ミリヤ、失礼だよ お姉さん、すいません」

玄関に来た女の子よりは押しの強くなさそうな女の子が言う

「あ、大丈夫よ? 一応大人だから(笑)」

「あ~、いーなー、そういうの 大人の余裕っての?」

懐っこい男の子

「ほらー、風磨、ライン交換してもらいなってー」

「ミリヤっ」

「えっと、じゃあ、お姉さんライン交換できますか?」

「ちょっと、風磨も やめなって、お姉さん困ってるじゃん」

「あ~、困ってはないんだけど・・」

こうき君の方を見たら

「別にいいんじゃないっすか?」

とか、めっちゃ無表情で言ってるし

・・なんか、私が、若い子(こうき君)と寝て、また別の男(懐っこい男の子)にもフラフラしてる女みたいってこと?

てか、別にこうき君、私に付き合ってとか言ってくれてないよね?なのに、他の男の子と私が連絡先交換しようとしたら不機嫌なの?ずるくない?

俺のこと好きだったら俺が止めなくても自分で断れるでしょ?ってこと?

なんか余裕が癪に障る

「あ、ごめん ちょっと、用事思い出しちゃった おばちゃん帰るね 混ぜてくれてありがと」

そそくさと自分の家に帰った

やっぱり、こうき君にはああいう同じくらいの年の子が似合うよね

飲み直そう

梅酒を飲みながら精神安定剤として古畑任三郎のDVDを流してぼーっとしてたら

チャイムが鳴って、出るとこうき君だった

「ちょっと、いいっすか?」

と言いながら、ずいっと押し入って来て、後ろ手に玄関の鍵を閉めた

「え? あ、 うん」

玄関で立ち話しでもするのかと思ったら鍵を閉めてるから、すぐには帰らないのかなと察した

こうき君は、私の手を引き奥の部屋に行くと布団の上に押し倒して上に乗っかると、いきなり唇で唇を塞いできた

舌で唇をこじ開けて、舌を絡める

服の中に手を入れて、ブラジャーの上から胸を揉む

「ゃっ、」

かたちだけの意味を成さない否定の声が漏れ出る

「いやなの? 風磨の方がいい?」

柔らかく低い声で聞いてくる

質問のていはとっているものの、声の雰囲気で、俺が好きなんでしょ、と言っているように聞こえた

「やめ、て、」

寝たからって、すぐに俺の女扱いされるのはいやで抵抗した

のに、やめてくれなくて、ブラジャーの上から乳首の先端の粘膜をカリカリと掻かれた

甘い痺れにビクッと震えると

「風磨は、ちなつさんの気持ちぃとこ知らないでしょ 俺は、ちなつさんイかせてあげられるよ?」

耳に低く囁いてくる

「ふぁ、 声、らめぇ、」

「ふ(笑) 耳、気持ちぃ?」

重ねて声で愛撫してきて、耳に舌を入れてぴちゃぴちゃと舐める

ゾクゾク震えて全身に鳥肌が立った

「らめ、こうき君の声、らめ、」

「ちなつさん、、かわいい、、」

ブラジャーを剥いて先端を優しくクリクリする

「ぁ、ん や、 おっぱいらめぇ、」

「ちなつさんのおっぱいかわいい 敏感だから、強くすると痛いんでしょ? 優しくいじられるのが好きなんだよね ちなつさんの体のこと、俺の方が知ってるでしょ?」

服を剥いて、胸の先端を口に含んでコロコロと舌で転がす

「あ、 あん、 ふぁ、 あぁん、」

「かわいい、、 声いっぱい出していいよ?」

下着に手を滑り込ませ

割れ目に指を埋めて前後させるとヌルヌルと滑る動きで、濡れていることがわかった

「ちなつさん、これ、好きでしょ?」

クリトリスの先端を太い指先でクルクルと撫でる

「ゃ!あん! 指、らめぇ こうき君の指ぃ、」

「ふ(笑) 俺の指、好きなの? かわい、 ビラの内側も撫でてあげる 右のビラと、 左のビラ、 」

「ゃぁあん! あ、 あぁん、 」

「どっちが気持ちぃ?」

「らめ、らめ、 ろっちも、らめぇ、」

「ふ(笑) 感度良過ぎ」

太い指を割れ目に埋めて、前後に動かすと陰唇がそれを挟んでこすれ、クリトリスは起こしたり寝かされたりしながらこすれる

「やぁん! いっひゃう、」

「いいよ、いっぱいイきな?」

ぬちぬちと指を動かし続ける

「らめ! イ、っく!」

ビクビク、ビク!

下半身からビクビク痙攣してイってしまった

こうき君は下半身の着衣を引っ張り脱がせてきて、自分も下半身だけ脱いで、イったばかりのそこにずぶりと硬いモノを突き刺してきた

「やばい、めっちゃ濡れてて熱くて締まってる、ぅ、気持ちぃ、」

「イったばっかで痺れてるぅ、」

「ごめん、痛いの?」

「ううん、 気持ちぃ、」

「ふ(笑) かわいい 一緒に気持ち良くなろう?」

ずちゃずちゃと出し入れして中をこすってくる

「イく、、 ちなつさん、ちゅうしよ?」

甘えたように言ってきて、舌を絡めながら思い切り抽送して、ビクビク、ビクッと痙攣してイってしまった

その後、こうき君は私に手を回して、子どものようにスヤスヤ眠ってしまった

あぁ、もしかしてこの子って、本当に好きだと好きとか言えない子かもしれない・・

とか思いながら、私も寝てしまった


おしまい

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