【ご都合主義シリーズ】超年下彼氏に溺愛される話10

気持ちがささくれ立っている

良人と付き合って順調だと思ってた

仕事で良人が颯爽と外周りに行ったりしてるの見て、私と付き合ってテンション上がって頑張ってるんだって感じてた

だけど、翳りが見えてきた

良人とは月4回の休みのうち3回くらいは会っていた

だけど、ここ2週会っていない

いつも良人から事前予約が入ったり、約束なしで突撃してきて会ったりしてたから、誘い方もわからないから誘ってないし

どうして連絡ないのかもわからない

あぁ、またあれが来たんだなと思った

いつも誰と付き合っても必ず別れが来る

愛には終わりがある

母の愛も弟が生まれたら終わった

男性との関係も体の繋がりを持ってしばらくすると終わる

きっと飽きるのだろう

夫とは、私が経済的プラスになれなかったことで契約終了を告げられてしまった

死にたいと思った

だけど、死ねない

私を支えたのは唯一子どもへの養育費を払うことだった

それをすることで私は世捨て人ではなく全うなところが少しだけあって生きててちょっとだけ意味があるんだって思えた

良人と出会ってがむしゃらにお客さんの役に立とうと誰よりも数をこなしてる姿に気づき、すぐに好きになった

なんとなく、良人も私に同じように惹かれてるように感じてた

席に座って仕事してると、ちょっと離れたいくつか席を挟んだ向かい側の席から見られてるのを感じてた

でも、それも勘違いだったのかもしれない

良人だけはずっと一生そばにいてくれるという錯覚だったのかもしれない

ただの自分の願望を、事実だと思い込んでいただけかもしれない



とりあえず、良人からの連絡や動きを待ってみたが、また会わないまま休みが過ぎてしまい更に落ち込んだ



とにかく、前に進んでいないと横に倒れてしまう自転車のようにバランスを崩しかけたので、仕事を入れまくった

私を待ってくれている人がいるということに依存した

尽くせる相手がいる限り私は無価値から抜け出せる



良人と会う前の自分に戻っただけだ

そう思おう



外周りから帰って来たら、高田さん(新卒女子職員)と良人が顔を近付けて話していた

高田さんはいつも人の目を見たり顔をのぞき込んだりして話す子だ

多分、誰に対しても

かな?

もしかして良人のこと好きなのかな?

良人、いつも高田さんに優しく教えてあげてたから

多分、誰に対してもだけど

違うかな?

もしかして高田さんのこと好きなのかな?

そういえば、良人、高田さんが入社して来た時「すごくキラキラした目してる」って言ってた

「私も前はあんなだったのかな?」って

いや、あなた、目は死んでるけど、誰よりもがむしゃらで輝いてるよって思ったけど言わなかったけど

もしかして最初から高田さんのこと好きだったのかも

私のことは寄り道だったのかも


笑い合ってる二人を見たくなくてうつむいた


そんな時、丁度というか間が悪くというか、近隣支店の宮崎さんから連絡が来た

「お久し振りです! 連絡できなくてすみません」

「いつも久し振りですよね(笑)」

「いや、手厳しいな(笑) 大谷さんのことは一日たりとも忘れたことはありません(笑)」

「出たよ(笑) 営業成績上位者トーク(笑)」

「今日、定時終わったらお食事行きませんか?」

「私、こう見えてさみしがり屋なんですよ(笑) ずっと連絡なしで放置されてて、いきなりお食事いきましょうって、そんなの通ると思います?(笑) フォロー無しで放って置いたお客様に、新商品買ってくださいって通らないと思うでしょ?(笑)」

良人に言えなかった不満が宮崎さんに出た

「ごめんですって いきましょうって 何食べたいですか? なんでもいいですよ 寿司でも肉でも いきたかった店とかあります? 行っちゃいましょう、この際に!」

「ひゃっはっは(笑) 宮崎さん、ウケる(笑) じゃ、寿司いきたいです 高い店とか緊張するから回転寿司いきましょう? 宮崎さんのおごりで(笑)」

「よっしゃ! いきましょう! 定時にタクシーでそっち迎え行きます!」

「え? 終礼とか出ない派?(笑)」

「いいんすよ、今月もう数上げてるし 大谷さんが最優先事項ですから 客宅→直帰で、もうホワイトボードに書いちゃいますから! じゃあ、後ほど!」

元気な人だ(笑)

笑ったら暗い気持ちがどっかいっちゃった

うん、ちょっと疲れてただけだ

遅々として進まなかった事務処理をタカタカと進めて終わらせた

時計を見るともう1時間以上経っていて、終礼間近だったので、ちゃっかりトイレに行って、顔のテカリを脂取り紙で取って、髪を梳かした

終礼が終わって外に出たら、タクシーが待ってたので宮崎さんかと近付くと、自動ドアが開き、中が空席だと確かめたところで、後ろから押されて、タクシーに押し込まれた

押された感触が既視感ある肉厚で、びっくりしながら後ろを見ると良人だった

「運転手さん、○○ホテル行ってください」

そう告げる横顔はなんか怒ってそうだった

どうしよ、宮崎さんもう着いちゃうよね

今から戻っても5分は待たせるよね


みいひは、スマホを取り出すと宮崎に掛けた

「はい 大谷さん? 今どこですか? 俺、もう職場の前で待ってます」

「あ、宮崎さん、すみません ちょっと、野暮用で 10分くらい遅れちゃうかもです タクシー待たせると料金掛かるのに、すみません」

「仕事? (トイレ? レディーに失礼だから言わないけど) とりあえず待ってるんで大丈夫です」

プッ(通話切)

「すいません、運転手さん、私、降ります」

「え?」

運転手がミラーから後部座席の良人の反応を確認するように見ると

「聞かないでいいです 行っちゃってください」

良人は、これは動かせない指示ですというように硬い声で告げる

「・・」

「止めてください」

みいひが言うも

「てか、お姉さん、もう着いちゃったよ」

とタクシーは止まり、良人はみいひの手を繋ぎ、降りるよと言うように引っ張る

「運転手さん、戻ってください ここから私が料金払うんで」

「みいひ!いいから! 運転手さん、もう行っちゃってください」

良人はみいひを無理矢理タクシーから出して、思い切り手を引いてホテルに連れ込んだ

物凄い早さで自動精算機を操作して奥に尽き進んだ

部屋に入るとベッドに押し倒してみいひに乗っかって逃げられないように抑え込んでベッドの上の方にある鎖に繋がった手錠をみいひに掛けた

もう片方の手の方の手錠にも手を伸ばし、みいひに掛けた

手を伸ばす時、みいひの上に乗った胴体だけに体重が掛かり、みいひは圧迫を苦しく感じた

良人は両手に手錠を掛け終わるとみいひが逃げないうちにと素早く足首にも拘束具を掛けた

良人は貼り付けにされたみいひを強く抱き締め、耳元で苦し気にみいひの名を呼んで、そのまま耳の中を舌で侵した

「宮崎さんに電話して 待たせたらタクシー代掛かっちゃう」

「いいよ、別に 下心出した罰でしょ タクシー代、払ってもらお?」

「宮崎さん良い人だし 優しいとこあるし」

「は? なんであいつの肩持つの」

「いいから! 早く電話してよ」

みいひが執こいので良人はみいひのスマホの履歴から宮崎に掛けた

「あ、大谷さん? 大丈夫? 仕事終わりそう?」

宮崎の声が聞こえると

「大谷さんは私と今、ホテルにいるんで、そちらには行けません」

プッ

と一方的に告げ、切ってしまった

スマホを置くと、みいひ、気持ち良くなろうねと、みいひのブラウスのボタンを外して、下着の上から両乳首の先をカリカリ掻いた

やめてと言いながらもみいひは自動的に感じてしまい

甘い痺れが陰部にも走った

みいひ、俺には言わないのに、なんであいつにさみしいとか言ってんの?みいひ、あいつの連絡待ってたの?みいひの彼氏は俺なのに

みいひ、俺の指好きだよね?おっぱいつまんであげるとみいひが大好きな乳首の先っちょへの愛撫をする

やだやだと首を振りながらも嬌声を上げるみいひ

乳首にローター付けようねとピンクのローターを右胸に養生テープで固定してスイッチを入れる

みいひは、強過ぎる愛撫は痛みでしかなくなる体質なので、本気でいやがった

良人、やめてぇと泣いてしまった

やっぱり良人は体だけが目当てで、本気じゃないからこんなことするんだと悲しくなった

みいひが好きなのは、あいつのじゃなくて、これでしょ?と、良人は硬く猛った性器をみいひの手錠に繋がれた手に握らせた

それはビクンビクンと熱く脈打ってまがまがしい程だった

みいひが放そうと手を開いて抵抗するので、良人は前は握ってくれたのにとさみしくなってみいひの手を自分の手で包み、みいひにモノを握らせると

みいひ気持ちぃと切なく眉根を寄せ、そのままずりずりとみいひの手で手淫した

みいひは、こんなのセックスじゃなくてレイプだよと思った

良人はスイッチが入り切っていて勢い止まらず

みいひのかわいいマンマン舐め舐めしてあげると思い切り吸い付いてクンニした

みいひは、感じたら駄目だと頭で思うのに、やっぱり大好きな良人だから自動的に感じてしまい、感情がぐちゃぐちゃになって、泣きながら喘いだ

やらやら、体だけの関係とかやら

みいひの体は俺のもんだよね?

良人は、気持ち良さで暴走したまま、ジューっとクリトリスを吸った

やらやら

みいひはいきたくないのにいきそうになって首を振る

みいひ、いきそう? 一緒にいこう?

と、みいひの足を開かせ、真っ赤に開いた粘膜を、あぁ、最高にいやらしくてかわいいと興奮しながらまじまじと視姦した後、ずぶりと思い切りおとこ根を埋めた

やばい、気持ちぃとうっとりと苦し気に切な気に陶酔して、気持ち良さを追うように夢中で腰を動かした

みいひ

と名前を呼び、熱く口付けて全部繋がりたいと舌を絡めて

みいひのローターが着いてない左乳首をクリクリと摘まんだ

いゃぁ!とみいひがぐずったような喘ぎで、ビックン!といってしまった

みいひ、いったね、かわいい、かわいい、みいひ、みいひ、みいひ、好き好き好き好きとピストンして良人も後追いでいってしまった

良人はくったりとみいひに覆い被さると、いった余韻でビクン、ビクンと何度か痙攣した

いつもならみいひが背中を撫でてくれるのに、今日は張り付けのような状態にされてるので、背中がさみしい

むっくりと上体を起こしてみいひをのぞき込んでキスしようとしたら、みいひは涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔をしていた

良人は、自分でぐちゃぐちゃになったみいひがかわいくて、ふっと笑って、枕元のティッシュで涙と鼻水を拭いてあげた

その後、心を繋げようとみいひの目を見ながら唇を合わせたけど、みいひはいつもと違って、こっちを見ないし唇も動かないままだった

「みいひ?」

良人がみいひの機嫌を伺うように名前を呼ぶと

みいひは

「別れよう」

と泣いた後の鼻声で言ってきた

「やだ」

「別れない」

良人がこれは決まっていることだという感じで答える

「良人が私を好きなのかわからなくなった こんなレイプみたいなこと、本当に好きな人にだったら、嫌われたらどうしようって心配になってできないよね? 良人、私が良人のこと好きだから、自分が何やっても嫌われないって、調子乗ってるよね? 高田さんにだったら、こんなことしないでしょ? 私、良人のこと好きだけど、大事にされない人にもうしがみ付きたくない 良人に依存して、いないと駄目な自分になりたくない や、わかんない もっとお互い依存できる人がいいのかもしれない 元々、良人の未来の為に私といない方がいいって思ってたんだし なんか良人の勢いに流されて付き合っちゃってたけど、とりあえず、別れる なんか、良人といると良人も自分も駄目になる」

「みいひ、高田さんにやきもち妬いたの? 俺のこと好きじゃん(笑) 毎週会ってたの会わなくなったから拗ねたの? やっぱ、俺のこと超好きじゃん(笑) 高田さん、かわいいよね 俺のこと頼り切ってキラキラした目で見てくるし みいひは甘えてこないし、いつも余裕でつまんないし 毎週会うのも飽きるから、会いたくなったら会えばいいやって思ってた けど、そしたら早速他の男と会おうとしてるし みいひは、俺のこと好きだから、俺の体じゃないと気持ち良くなれないってちゃんと思い出させてあげなくちゃね 宮崎は、こんな気持ちぃことしてくれないでしょ?」

「良人、そんなこと考えてたんだ もういい 私、体だけ愛してくれる関係とか、もうやだから これ取って もう帰る」

みいひが言うと

「わかった じゃあ、もう終わりね」

良人が言って、拘束を解放したので、みいひは茫然自失でタクシーで帰宅した



これが二人の別れであった



10話 終わり
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