【ご都合主義シリーズ】超年下彼氏に溺愛される話6の続き
付き合っていないのに体の関係を持ってしまった良人(よしと)とみいひ
良人「(俺みたいな体型の人に迫られたらどうか聞いたら、みいひさんが”抱き心地良さそう”とか言うから、暴走しちゃった)」
みいひ「(だめだよ、あたし)(良人君が私に興味持ってそうなのは何となく感じてたけど)(私、もう子ども産めないし 良人君、すごく良いパパなりそうだから、私みたいなのと付き合って道を誤っちゃだめなんだから)(しかも、職場恋愛とかしたら、嘘付けない良人君バレバレで上司からの評価落としそうだから 私がしっかり一線引いて、良人君を守ってあげなきゃ)」
みいひは、ホテルで過ごしてしまった後、目が覚めると、良人が起きないうちに、直ぐにシャワーも浴びずにタクシーで自分の部屋に帰った
良人は、みいひを抱けた興奮と満足感に浸ったまま目を覚まし、ベッドにみいひがいないことに気付くと洗面所で身支度でもしているのかと探した
昨晩は、暴走していきなり体の関係に持ち込んでしまったが、まさか遊びと思われてやしないか
順番が逆になってしまって、しかも急ではあるが、正式にみいひにお付き合いを申し込もうと思った
しかし、みいひは洗面所におらず、浴室にもいない
部屋とは仕切られてる入口のスペースも見たが、静かでガランとした空間があるだけで、みいひはホテルのどこにもいなかった
もしかして、昨晩のこと、誤解してないよね?
先程までの満たされた気持ちから一転、急に肝が冷えた
連絡先を知っていたら、今すぐ会いに行って説明したい
好きです、付き合ってください、と
他に好きな人がいるならキスまでは欲張らない、みいひさんにとって一晩の遊びでもいいですと言ったけど、やっぱり遊びとかいやなんです、と
しかし、その実、まだ連絡先の交換もしていないから、連絡する術もない
みいひは、部屋に戻り冷たくシャワーを浴びた
そこここに残っている良人の熱を流すように
忘れようとすると、何を忘れようとしてるのか脳が確認してきて、良人の肉厚な抱き心地、熱い体温、大好きな指で刺激された乳首、チュッチュと吸われたクリトリス、硬く熱いペニスをあそこで受け止めたことが思い出され、胸も子宮もキュンキュンうずうずした
胸が切なく締め付けられて、もう一度、良人の抱き心地の良い体に包まれたいと思ってしまい、
だめだめだめだめ、私が年上なんだから、しっかりしなくちゃと打ち消して、
二つの間で板挟みになり、逃避するように布団に潜り込んで眠ってしまった
翌日からの仕事が相当きつかった
良人を見かけると、全身があの夜を思い出してキュンと甘く痺れ、職場なのに気持ち良くなりたくなってしまう
打ち消して仕事をするのが大変で、しかしどうにかやっていると、良人が少し離れた自分のデスクから、話したそうにこちらを見ている
かわいそうだけど、気付かない振りしていると、良人も外回りに出たりして、なんとか乗り切れた
ほっとして仕事に没頭していると、良人が外回りから戻って来て、新卒女子職員に何かを話していて、冗談でも言ったのか二人で笑っている
ジリリ
胸が妬ける
あの夜は、私を求めてたのに
私のこと好きなんじゃなかったの?
高田さん(新卒女子職員)のこと好きなの?
そうだよね、高田さんの方が年齢も丁度良いもんね
その子と結婚すれば良人君も良いパパになれる
私じゃ年が離れ過ぎてる・・
でも、なんで楽しそうに話してるんだろ
私のことは遊びだったの?
好きだから抱いたんじゃなかったの?
良人と高田さんが話してるの見たくなくてトイレ行ったり
かと思えば、良人が仕事の連絡事項で話し掛けて来ると、ぴったりしたワイシャツの下の体のラインを無意識に性的な目で見てしまったり、
好みのタイプの指を見て、この指が自分の体を愛撫したのだと思い出したりしてしまい
「今の説明でなんか納得いかないとことかあるんですか?」と聞かれ
「あ? あぁ! 大丈夫です! 1時間後までには作ってお渡しします!」と慌てて答えたり
だいぶ辛どい
そんな日が何日か続いたある日
近隣支店の独身営業マンが来た
「大谷さん(みいひの名字)、飲み会の時、名刺渡したのに全然電話くれないじゃないすか(笑)」
「え? あー 違うんですよ、連絡しようとしたら、名刺がなかったんですよ ちょっと、もう1回ください(笑)」
「なんも違くないじゃないですか(笑) 名刺なくしたって失礼ですし」
「すみません 確かにあの時、名刺入れの一時保管ポケットに入れたのにどう探してもなくって」
「じゃあ、もういいです 大谷さんの電話番号言ってください 私が今かけますから」
「いや、いいですよ 事務所に連絡くれれば」
「それがそうもいかないんですよ 実は、うちの支店のお客さんの紹介で大谷さんに担当してもらいたい人がいまして」
「え よろしいんですか」
「もちろん つきましては、今晩、終業後に一杯飲みながら打ち合わせいかがですか?」
「え お時間頂いちゃって大丈夫です? 本当は今からとか就業中の方がご迷惑にならないと思うんですが、ちょっとこれから夕方まで訪問がありまして」
「そうですか では、終わった後、駅前のダイニングでお待ちしてます」
ということで、近隣支店の独身営業マン、宮崎さんと飲むことになった
話してみると宮崎さんは、良い人で私より7つ年下らしい
前からご一緒したかったんですと言ってくれて、社交辞令でもなさそうな雰囲気
このくらいの人と付き合う方が丁度いいのかなと、酔った頭でぼうっと考えていたら、この後、ホテルどうですかと単刀直入に言われ、良人のことばかり考えるのが辛くなっていたので、それもありだなと、新しい恋もいいかもしれないとホテルに行った
シャワーを浴びてローブで部屋に行くと先にシャワーを浴びローブを着てベッドで座って待っていた宮崎さんが、おいでというように両腕を広げたので、ちょっとドキンとしながらその腕に向かって横に座るとふんわりとハグしてくれた
濡れた髪を耳に掛けてよけ、耳にチュッとキスした
音がくすぐったくて肩をすくめると、ふっと優しく笑って、顔を覗き込み今後は唇にキスした
ぬるっと温かい舌が入って来て、舌の先をソフトにくすぐられ、陰部に血が集まるのを感じた
舌で口内のつくりを確かめるように舐められて、されるがままにして感じていたら、お互い少し息が荒くなり興奮していることを感じたを
背中を撫でた後、唇を離すと、こっちにいきましょうと、ベッドの上の方に誘導された
お好きに抱いてくださいというように、枕に頭を載せて仰向けに寝転がると、宮崎さんはお茶目な人だとでも言ってそうに私を見て頬笑んだ
ローブを開いて私の何も着けていない体を見ると、また笑って、もう全部脱いだんですねと言う
着けた方が恥じらいがあっていいのかなとか、脱がせる楽しみも取っておいてあげた方がいいのかなとも思ったんだけど、ローブをそのまま着る方が気持ち良さそうだったのでと言うと、なんか大谷さん(みいひの名字)ぽいですねと笑った
胸を寄せて上げるように揉んで、二つの胸を集めて両方の乳首をいっぺんに吸った
舌で両乳首の先をレロレロと横に往復し、両乳首の先を同時にベロベロと舌のザラザラで舐めあげる
すごく気持ちよくて
「ぁん、だめぇ」
声が出て、陰部がぎゅんとしまる
「かわいい」と頬笑みながら顔を見て、人差指を舐めて濡らしてからヌルヌルクルクルと乳首の先を片方ずつ刺激した
「ゃ、ぁ、ん」
気持ち良過ぎてあそこがジンジンする
「こっちも気持ち良くなりましょうね」
人差指で膣口を触ると既に濡れが激しいことがわかり、そのまま濡れを塗り広げるように割れ目を滑らせ、クリトリスに触れた
「ぅ、うん」
触れた感触から、もうしっかり充血して起っていることがわかった
「すごい濡れてる」
宮崎さんは少し掠れた声で言い、人差指を膣に入れた
「中、気持ち良さそう」
自分のモノを入れたところを想像して言う
「ちゃんとゴム着けるから安心してくださいね」
とゴムを着けながら説明してくれる
さっきもキスから離れる時に代わりに背中を撫でてくれてたし、優しいなぁと思った
「痛かったら言ってくださいね」
と覆い被さって来て、頭を撫でてから、片足を肘の内側に引っ掛けて開き、膣口に硬い陰茎の先端を突き刺した
ぅ、っと苦しそうに小さく呻き
「大丈夫ですか 痛くない?」
と聞いてくる
もう処女でもないし、この年だから緩いだろうから痛くもないだろと思うが、いたわってくれるのはうれしい
「大丈夫だよ ありがとう」
と頬笑みを作って見せたら
ときめいたような、なんともいえない顔をして、指先で髪を撫でてくれた
そして、先だけ入れた陰茎を一度抜いてから、もう一度突き刺した
「っん」
振動に声が出てしまう
「全部入れるよ?」
と、ゆっくりと膣内を鋼鉄で押し広げながら奥へと突き進む
最奥まで進むと先端をグリグリと膣の行き止まりに押し付けた
「っ、はぁ、やばい 濡れ濡れで狭くて、中、すごくいい ごめん、すぐいっちゃうかも」
言いながら、抜き差ししやすい位置に腰の体勢を整え、クリトリスに親指を当ててクリクリと刺激しながら、腰を動かす
中の刺激と外の刺激が同時にきて、一気に快感が押し寄せ
「だめぇ、いっちゃうぅ、ぁん、やぁ、だめだめ」
「っ、く、やばい、ん、あ」
律動に揺れながらお互いにいってしまった
二人とも5分くらいぼーっとしていたら、宮崎さんがベッドから起き出して
「飲み物なにがいいですか? コーラ、スポドリ、お茶」
「大丈夫です 私、帰ります」
「ピロートークもなくて賢者タイムが激しいやつだと思われたくないし、このまま今日は一緒にいようかなと思ってたんですけど(笑)」
「なんか大人だよね(笑) 今までの恋愛で研究もしてるし訓練も洗練もされてるって感じ」
「営業ですしね(笑)」
「否定しないんかい(笑)」
「はは(笑) なんていうか、テクニックとか、勝つ為の手順っていうのもあるけど、気持ちだけぶつけて買ってください!契約してください!じゃだめだって気付いたんですよね 好きだったら気持ちをぶつけるんじゃなく、それを行動に変換して具体的に伝えないと伝わらないし、相手のタイミングもあるから、今日契約できますか?って毎回聞くんじゃなくて、契約って言葉で警戒されると会えなくなるから、言葉に出さず毎回会って、向こうがあれ?契約するんじゃなかったの?って聞いてくるまで待つんですよ」
「なるほどぉ」
「だから、今日も、顧客エサに誘って、断るっていう選択肢を選ぶ確率下げて誘ってるし 付き合ってくださいって言わないです ハードル上げて会えなくなるくらいなら、関係に名前は付けずに、毎回なんとなく会うことを重ねた方がいいんです」
「そうなんだ さすが営業だね でも、客に手の内明かし過ぎじゃない?(笑)」
「はは(笑) みいひさんとこうなれて、うれしくて、ついしゃべっちゃいました(笑)」
「あはは(笑)」
先に帰り支度していいですよと、洗面所を使わせてくれたので、身支度を整えて先にホテルを出た
駅に向かいながらスマホで電車の時間を検索していたら、後ろから近付く足音が聞こえたかと思うと、前を立ち塞がれ、誰かと思いスマホから顔を上げて見ると良人だった
「び、っくりしたぁ」
思わず声が出て、説明を求めるように良人の顔を見るが、怒ったような顔をしてるだけで何の説明もない
30秒ほど待っても何もないので
「もしかして、今日作った書類間違ってたとかですか?」
と思い当たって聞くと
「これ、もう連絡先、交換したでしょうから、持ってても意味ないんで返します」
良人が名刺を差し出した
意味がわからず、受け取って見ると宮崎さんの名刺だった
「宮崎さんの名刺じゃん」
考えること30秒、ようやく繋がった
「もしかして、私が飲み会で名刺もらったの見てて、その後(良人と行ったホテルで私が寝てる時)名刺入れから抜き取ったの?!」
「抜き取ったって言うと盗んだみたいで言い方悪いですけど、みいひさんが宮崎さんに連絡できないように預かってました」
「えーー だから、探してもなかったんだ 納得」
「仕事の連絡なら事務所で取れますから 下心丸出しじゃないすか だから、みいひさん守ってあげようと思って預かってました けど、今日も客を餌に飲みに誘ってるの見たんで、心配で向かいの店から見てたんですけど、みいひさん、ホテルまで行ってるし、もう俺がどうこう口出しすることじゃないですね」
「俺がホテルに連れ込んで、みいひさんとそうなれたこと、うれしかった 職場でいつも一定の距離取って踏み込ませない感じだったけど、みいひさんもちょっとは俺のこと良く思ってくれてたのかなって 順番守らないで暴走しちゃったけど、ちゃんと告白して付き合いたいって思ってたけど みいひさんは別に俺じゃなくても良かったんだって、誰でも良かったんだなって知って・・ もういいです」
ふつふつと静かに怒りを吐露すると良人は悲しそうな目で見て自分の帰る路線の駅の方に歩いて行ってしまった
後に残されたみいひは、自分の最寄り駅に繋がる路線の駅に向かい電車に乗って家路を辿りながら、一人、頭の中のおしゃべりが止まらなかった
良人、私が宮崎さんに連絡しないように名刺隠してたんだ
やきもち妬いてくれたのかな、かわいいし、うれしい
宮崎さんが私に下心持ってるの知って、守ってくれようとしたんだ
子どもみたいにかわいいのに、ちゃんと男なところもあるんだなぁ
今日も宮崎さんが誘ってるのちゃんと見てたんだ
ナイトみたいじゃん
私のこと気にしてくれてるんだ
ずっと向かいの店から見てるの、せっかちな良人には長く感じて大変だったろうに
私のこと思ってくれてるからってことだよね
私と体の関係になったことも性欲とか遊びとか酔った勢いとかじゃなく、うれしく思ってくれてたんだ
てか、一定の距離取ってるの気付いてたんだ
空気読まない良人でもさすがに気付くか
良人の為だよ
楽しいと素直に尻尾振って寄って来そうだから、職場では評価者である上司が見てるんだから、見られても大丈夫な距離感を私が保ってあげないとね
でも、なんなの?!
自分だって、告白もしないでホテル連れ込んでいきなり体繋げてるクセに、私だけが悪いみたいに言っちゃってさ
気持ち確かめる前にホテルに連れ込んですみませんでしたとかあやまるならまだしも
あやまらないで、私だけ責めるのおかしくない?
俺は体繋げられたことうれしかったのに、あなたはそうじゃなかったんですね?って責めてるってことでしょ?
でも、それだけ体の関係になったこと喜んでくれてたってことか
私だって、うれしかったよ
大好きな良人と繋がれて
でも、良人と私って対等じゃないじゃん?
5才の子が間違った方向に進んで行ったら、25才の大人は止めてあげなきゃ人として駄目じゃん?
だから、私だって苦しいし辛いんだよ
良人と同じに素直に喜んでたら、良人の評価が下がっちゃうじゃん
私は女だし子どもの養育費だけ稼げればいいから、評価とかどっちでもいいけど
良人は男なんだから、仕事で価値を決められるよ?
まだまだこれから出世も出来るし、人の上にも立っていける人じゃん
誰よりも数こなして頑張ってるの知ってるからこそ、私がその邪魔できないじゃん
良人のこと空気読めないとか陰キャとか言う人は見る目ないから!
良人が誰より真摯に取り組んでるの私は気付いてるから
良人は、今、良人を見下してる人たちの遙かに上に行ける人だから
キラリと光る磨けば輝く、原石みたいな人だから
そして、今、仕事の中で自分自身を磨いてるんだよね?
私はそれに気付いてるから
だから、邪魔できないじゃん
・・誰でも良くなんかないよ
あなたが、良人がいいよ
良人みたいに誰にでも優しくて、真っ直ぐで、男らしい人、私、見たことがない
私がこう生きたいって思ってたけど、ほとんどの人と違う生き方だから邪魔されるだろうな、やり過ぎると排除される危険もあるから、やり過ぎないように、出し過ぎないように、隠しながら慎重にやってきた生き方だった
それが、あなたはそれを隠しもせず恐れもせず一人でやっているから、驚いた
こんな人いたんだって
ずっと私が会いたかった人だって思った
だけど、なら尚更あなたの邪魔できないし価値も下げられないじゃん
あなたの価値を高められる人があなたといるべきだと思った
ならば、それは子どもを産んであげられない私ではないって、それが冷静で正しい答えだと思うから
だから、辛いし苦しい
でも、本当は好きだよ・・
良人・・
続く
良人「(俺みたいな体型の人に迫られたらどうか聞いたら、みいひさんが”抱き心地良さそう”とか言うから、暴走しちゃった)」
みいひ「(だめだよ、あたし)(良人君が私に興味持ってそうなのは何となく感じてたけど)(私、もう子ども産めないし 良人君、すごく良いパパなりそうだから、私みたいなのと付き合って道を誤っちゃだめなんだから)(しかも、職場恋愛とかしたら、嘘付けない良人君バレバレで上司からの評価落としそうだから 私がしっかり一線引いて、良人君を守ってあげなきゃ)」
みいひは、ホテルで過ごしてしまった後、目が覚めると、良人が起きないうちに、直ぐにシャワーも浴びずにタクシーで自分の部屋に帰った
良人は、みいひを抱けた興奮と満足感に浸ったまま目を覚まし、ベッドにみいひがいないことに気付くと洗面所で身支度でもしているのかと探した
昨晩は、暴走していきなり体の関係に持ち込んでしまったが、まさか遊びと思われてやしないか
順番が逆になってしまって、しかも急ではあるが、正式にみいひにお付き合いを申し込もうと思った
しかし、みいひは洗面所におらず、浴室にもいない
部屋とは仕切られてる入口のスペースも見たが、静かでガランとした空間があるだけで、みいひはホテルのどこにもいなかった
もしかして、昨晩のこと、誤解してないよね?
先程までの満たされた気持ちから一転、急に肝が冷えた
連絡先を知っていたら、今すぐ会いに行って説明したい
好きです、付き合ってください、と
他に好きな人がいるならキスまでは欲張らない、みいひさんにとって一晩の遊びでもいいですと言ったけど、やっぱり遊びとかいやなんです、と
しかし、その実、まだ連絡先の交換もしていないから、連絡する術もない
みいひは、部屋に戻り冷たくシャワーを浴びた
そこここに残っている良人の熱を流すように
忘れようとすると、何を忘れようとしてるのか脳が確認してきて、良人の肉厚な抱き心地、熱い体温、大好きな指で刺激された乳首、チュッチュと吸われたクリトリス、硬く熱いペニスをあそこで受け止めたことが思い出され、胸も子宮もキュンキュンうずうずした
胸が切なく締め付けられて、もう一度、良人の抱き心地の良い体に包まれたいと思ってしまい、
だめだめだめだめ、私が年上なんだから、しっかりしなくちゃと打ち消して、
二つの間で板挟みになり、逃避するように布団に潜り込んで眠ってしまった
翌日からの仕事が相当きつかった
良人を見かけると、全身があの夜を思い出してキュンと甘く痺れ、職場なのに気持ち良くなりたくなってしまう
打ち消して仕事をするのが大変で、しかしどうにかやっていると、良人が少し離れた自分のデスクから、話したそうにこちらを見ている
かわいそうだけど、気付かない振りしていると、良人も外回りに出たりして、なんとか乗り切れた
ほっとして仕事に没頭していると、良人が外回りから戻って来て、新卒女子職員に何かを話していて、冗談でも言ったのか二人で笑っている
ジリリ
胸が妬ける
あの夜は、私を求めてたのに
私のこと好きなんじゃなかったの?
高田さん(新卒女子職員)のこと好きなの?
そうだよね、高田さんの方が年齢も丁度良いもんね
その子と結婚すれば良人君も良いパパになれる
私じゃ年が離れ過ぎてる・・
でも、なんで楽しそうに話してるんだろ
私のことは遊びだったの?
好きだから抱いたんじゃなかったの?
良人と高田さんが話してるの見たくなくてトイレ行ったり
かと思えば、良人が仕事の連絡事項で話し掛けて来ると、ぴったりしたワイシャツの下の体のラインを無意識に性的な目で見てしまったり、
好みのタイプの指を見て、この指が自分の体を愛撫したのだと思い出したりしてしまい
「今の説明でなんか納得いかないとことかあるんですか?」と聞かれ
「あ? あぁ! 大丈夫です! 1時間後までには作ってお渡しします!」と慌てて答えたり
だいぶ辛どい
そんな日が何日か続いたある日
近隣支店の独身営業マンが来た
「大谷さん(みいひの名字)、飲み会の時、名刺渡したのに全然電話くれないじゃないすか(笑)」
「え? あー 違うんですよ、連絡しようとしたら、名刺がなかったんですよ ちょっと、もう1回ください(笑)」
「なんも違くないじゃないですか(笑) 名刺なくしたって失礼ですし」
「すみません 確かにあの時、名刺入れの一時保管ポケットに入れたのにどう探してもなくって」
「じゃあ、もういいです 大谷さんの電話番号言ってください 私が今かけますから」
「いや、いいですよ 事務所に連絡くれれば」
「それがそうもいかないんですよ 実は、うちの支店のお客さんの紹介で大谷さんに担当してもらいたい人がいまして」
「え よろしいんですか」
「もちろん つきましては、今晩、終業後に一杯飲みながら打ち合わせいかがですか?」
「え お時間頂いちゃって大丈夫です? 本当は今からとか就業中の方がご迷惑にならないと思うんですが、ちょっとこれから夕方まで訪問がありまして」
「そうですか では、終わった後、駅前のダイニングでお待ちしてます」
ということで、近隣支店の独身営業マン、宮崎さんと飲むことになった
話してみると宮崎さんは、良い人で私より7つ年下らしい
前からご一緒したかったんですと言ってくれて、社交辞令でもなさそうな雰囲気
このくらいの人と付き合う方が丁度いいのかなと、酔った頭でぼうっと考えていたら、この後、ホテルどうですかと単刀直入に言われ、良人のことばかり考えるのが辛くなっていたので、それもありだなと、新しい恋もいいかもしれないとホテルに行った
シャワーを浴びてローブで部屋に行くと先にシャワーを浴びローブを着てベッドで座って待っていた宮崎さんが、おいでというように両腕を広げたので、ちょっとドキンとしながらその腕に向かって横に座るとふんわりとハグしてくれた
濡れた髪を耳に掛けてよけ、耳にチュッとキスした
音がくすぐったくて肩をすくめると、ふっと優しく笑って、顔を覗き込み今後は唇にキスした
ぬるっと温かい舌が入って来て、舌の先をソフトにくすぐられ、陰部に血が集まるのを感じた
舌で口内のつくりを確かめるように舐められて、されるがままにして感じていたら、お互い少し息が荒くなり興奮していることを感じたを
背中を撫でた後、唇を離すと、こっちにいきましょうと、ベッドの上の方に誘導された
お好きに抱いてくださいというように、枕に頭を載せて仰向けに寝転がると、宮崎さんはお茶目な人だとでも言ってそうに私を見て頬笑んだ
ローブを開いて私の何も着けていない体を見ると、また笑って、もう全部脱いだんですねと言う
着けた方が恥じらいがあっていいのかなとか、脱がせる楽しみも取っておいてあげた方がいいのかなとも思ったんだけど、ローブをそのまま着る方が気持ち良さそうだったのでと言うと、なんか大谷さん(みいひの名字)ぽいですねと笑った
胸を寄せて上げるように揉んで、二つの胸を集めて両方の乳首をいっぺんに吸った
舌で両乳首の先をレロレロと横に往復し、両乳首の先を同時にベロベロと舌のザラザラで舐めあげる
すごく気持ちよくて
「ぁん、だめぇ」
声が出て、陰部がぎゅんとしまる
「かわいい」と頬笑みながら顔を見て、人差指を舐めて濡らしてからヌルヌルクルクルと乳首の先を片方ずつ刺激した
「ゃ、ぁ、ん」
気持ち良過ぎてあそこがジンジンする
「こっちも気持ち良くなりましょうね」
人差指で膣口を触ると既に濡れが激しいことがわかり、そのまま濡れを塗り広げるように割れ目を滑らせ、クリトリスに触れた
「ぅ、うん」
触れた感触から、もうしっかり充血して起っていることがわかった
「すごい濡れてる」
宮崎さんは少し掠れた声で言い、人差指を膣に入れた
「中、気持ち良さそう」
自分のモノを入れたところを想像して言う
「ちゃんとゴム着けるから安心してくださいね」
とゴムを着けながら説明してくれる
さっきもキスから離れる時に代わりに背中を撫でてくれてたし、優しいなぁと思った
「痛かったら言ってくださいね」
と覆い被さって来て、頭を撫でてから、片足を肘の内側に引っ掛けて開き、膣口に硬い陰茎の先端を突き刺した
ぅ、っと苦しそうに小さく呻き
「大丈夫ですか 痛くない?」
と聞いてくる
もう処女でもないし、この年だから緩いだろうから痛くもないだろと思うが、いたわってくれるのはうれしい
「大丈夫だよ ありがとう」
と頬笑みを作って見せたら
ときめいたような、なんともいえない顔をして、指先で髪を撫でてくれた
そして、先だけ入れた陰茎を一度抜いてから、もう一度突き刺した
「っん」
振動に声が出てしまう
「全部入れるよ?」
と、ゆっくりと膣内を鋼鉄で押し広げながら奥へと突き進む
最奥まで進むと先端をグリグリと膣の行き止まりに押し付けた
「っ、はぁ、やばい 濡れ濡れで狭くて、中、すごくいい ごめん、すぐいっちゃうかも」
言いながら、抜き差ししやすい位置に腰の体勢を整え、クリトリスに親指を当ててクリクリと刺激しながら、腰を動かす
中の刺激と外の刺激が同時にきて、一気に快感が押し寄せ
「だめぇ、いっちゃうぅ、ぁん、やぁ、だめだめ」
「っ、く、やばい、ん、あ」
律動に揺れながらお互いにいってしまった
二人とも5分くらいぼーっとしていたら、宮崎さんがベッドから起き出して
「飲み物なにがいいですか? コーラ、スポドリ、お茶」
「大丈夫です 私、帰ります」
「ピロートークもなくて賢者タイムが激しいやつだと思われたくないし、このまま今日は一緒にいようかなと思ってたんですけど(笑)」
「なんか大人だよね(笑) 今までの恋愛で研究もしてるし訓練も洗練もされてるって感じ」
「営業ですしね(笑)」
「否定しないんかい(笑)」
「はは(笑) なんていうか、テクニックとか、勝つ為の手順っていうのもあるけど、気持ちだけぶつけて買ってください!契約してください!じゃだめだって気付いたんですよね 好きだったら気持ちをぶつけるんじゃなく、それを行動に変換して具体的に伝えないと伝わらないし、相手のタイミングもあるから、今日契約できますか?って毎回聞くんじゃなくて、契約って言葉で警戒されると会えなくなるから、言葉に出さず毎回会って、向こうがあれ?契約するんじゃなかったの?って聞いてくるまで待つんですよ」
「なるほどぉ」
「だから、今日も、顧客エサに誘って、断るっていう選択肢を選ぶ確率下げて誘ってるし 付き合ってくださいって言わないです ハードル上げて会えなくなるくらいなら、関係に名前は付けずに、毎回なんとなく会うことを重ねた方がいいんです」
「そうなんだ さすが営業だね でも、客に手の内明かし過ぎじゃない?(笑)」
「はは(笑) みいひさんとこうなれて、うれしくて、ついしゃべっちゃいました(笑)」
「あはは(笑)」
先に帰り支度していいですよと、洗面所を使わせてくれたので、身支度を整えて先にホテルを出た
駅に向かいながらスマホで電車の時間を検索していたら、後ろから近付く足音が聞こえたかと思うと、前を立ち塞がれ、誰かと思いスマホから顔を上げて見ると良人だった
「び、っくりしたぁ」
思わず声が出て、説明を求めるように良人の顔を見るが、怒ったような顔をしてるだけで何の説明もない
30秒ほど待っても何もないので
「もしかして、今日作った書類間違ってたとかですか?」
と思い当たって聞くと
「これ、もう連絡先、交換したでしょうから、持ってても意味ないんで返します」
良人が名刺を差し出した
意味がわからず、受け取って見ると宮崎さんの名刺だった
「宮崎さんの名刺じゃん」
考えること30秒、ようやく繋がった
「もしかして、私が飲み会で名刺もらったの見てて、その後(良人と行ったホテルで私が寝てる時)名刺入れから抜き取ったの?!」
「抜き取ったって言うと盗んだみたいで言い方悪いですけど、みいひさんが宮崎さんに連絡できないように預かってました」
「えーー だから、探してもなかったんだ 納得」
「仕事の連絡なら事務所で取れますから 下心丸出しじゃないすか だから、みいひさん守ってあげようと思って預かってました けど、今日も客を餌に飲みに誘ってるの見たんで、心配で向かいの店から見てたんですけど、みいひさん、ホテルまで行ってるし、もう俺がどうこう口出しすることじゃないですね」
「俺がホテルに連れ込んで、みいひさんとそうなれたこと、うれしかった 職場でいつも一定の距離取って踏み込ませない感じだったけど、みいひさんもちょっとは俺のこと良く思ってくれてたのかなって 順番守らないで暴走しちゃったけど、ちゃんと告白して付き合いたいって思ってたけど みいひさんは別に俺じゃなくても良かったんだって、誰でも良かったんだなって知って・・ もういいです」
ふつふつと静かに怒りを吐露すると良人は悲しそうな目で見て自分の帰る路線の駅の方に歩いて行ってしまった
後に残されたみいひは、自分の最寄り駅に繋がる路線の駅に向かい電車に乗って家路を辿りながら、一人、頭の中のおしゃべりが止まらなかった
良人、私が宮崎さんに連絡しないように名刺隠してたんだ
やきもち妬いてくれたのかな、かわいいし、うれしい
宮崎さんが私に下心持ってるの知って、守ってくれようとしたんだ
子どもみたいにかわいいのに、ちゃんと男なところもあるんだなぁ
今日も宮崎さんが誘ってるのちゃんと見てたんだ
ナイトみたいじゃん
私のこと気にしてくれてるんだ
ずっと向かいの店から見てるの、せっかちな良人には長く感じて大変だったろうに
私のこと思ってくれてるからってことだよね
私と体の関係になったことも性欲とか遊びとか酔った勢いとかじゃなく、うれしく思ってくれてたんだ
てか、一定の距離取ってるの気付いてたんだ
空気読まない良人でもさすがに気付くか
良人の為だよ
楽しいと素直に尻尾振って寄って来そうだから、職場では評価者である上司が見てるんだから、見られても大丈夫な距離感を私が保ってあげないとね
でも、なんなの?!
自分だって、告白もしないでホテル連れ込んでいきなり体繋げてるクセに、私だけが悪いみたいに言っちゃってさ
気持ち確かめる前にホテルに連れ込んですみませんでしたとかあやまるならまだしも
あやまらないで、私だけ責めるのおかしくない?
俺は体繋げられたことうれしかったのに、あなたはそうじゃなかったんですね?って責めてるってことでしょ?
でも、それだけ体の関係になったこと喜んでくれてたってことか
私だって、うれしかったよ
大好きな良人と繋がれて
でも、良人と私って対等じゃないじゃん?
5才の子が間違った方向に進んで行ったら、25才の大人は止めてあげなきゃ人として駄目じゃん?
だから、私だって苦しいし辛いんだよ
良人と同じに素直に喜んでたら、良人の評価が下がっちゃうじゃん
私は女だし子どもの養育費だけ稼げればいいから、評価とかどっちでもいいけど
良人は男なんだから、仕事で価値を決められるよ?
まだまだこれから出世も出来るし、人の上にも立っていける人じゃん
誰よりも数こなして頑張ってるの知ってるからこそ、私がその邪魔できないじゃん
良人のこと空気読めないとか陰キャとか言う人は見る目ないから!
良人が誰より真摯に取り組んでるの私は気付いてるから
良人は、今、良人を見下してる人たちの遙かに上に行ける人だから
キラリと光る磨けば輝く、原石みたいな人だから
そして、今、仕事の中で自分自身を磨いてるんだよね?
私はそれに気付いてるから
だから、邪魔できないじゃん
・・誰でも良くなんかないよ
あなたが、良人がいいよ
良人みたいに誰にでも優しくて、真っ直ぐで、男らしい人、私、見たことがない
私がこう生きたいって思ってたけど、ほとんどの人と違う生き方だから邪魔されるだろうな、やり過ぎると排除される危険もあるから、やり過ぎないように、出し過ぎないように、隠しながら慎重にやってきた生き方だった
それが、あなたはそれを隠しもせず恐れもせず一人でやっているから、驚いた
こんな人いたんだって
ずっと私が会いたかった人だって思った
だけど、なら尚更あなたの邪魔できないし価値も下げられないじゃん
あなたの価値を高められる人があなたといるべきだと思った
ならば、それは子どもを産んであげられない私ではないって、それが冷静で正しい答えだと思うから
だから、辛いし苦しい
でも、本当は好きだよ・・
良人・・
続く
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