群青の空に愛を唄う。
名前
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〈鉄壁さんとねっちゅーしょー〉
(Bs6さん視点)
「..............まじか。」
練習中に飛び込んできた、目を疑う光景。
うん、見間違いじゃない。あそこでフェンスに寄りかかって寝ているのは確実に俺の彼女な訳で。
いや、何でそこで寝てんの?というかこの状況でよく寝れるな、なんて思いながら。
ただでさえ暑く日差しが照りつける8月の真っ只中。
しかも屋外球場、ZOZOマリン。
アスリートの俺らでも暑さでぶっ倒れそうなのに、こいつがそれに耐えられるわけもなく。
6 「おーい、おきろー」
『っは、はぁっ⋯⋯はっ⋯っ⋯⋯はっ⋯』
6 「っえ、大丈夫?」
『はぁっ⋯だい、っ、じょ⋯ぶ⋯⋯っ』
6 「いや絶対大丈夫じゃないじゃん」
近づいて頬を触れば、明らかに高い体温。荒い呼吸。
どうやら寝ているわけではなかったらしい。
⋯⋯⋯⋯これ、熱中症じゃね?
こういう時ってどうすればええん?
「ちょ、けーた!」
67 「なにー?」
「自販機で水買ってきて!金は後で渡す!」
67 「ええけど、なんで?」
「あいつ、多分熱中症なっとる」
67 「⋯⋯!? 了解。急いで買ってくる。医務室おいとくわ」
⋯⋯よし、誰もおらんな。
ぐったりしている彼女をさっとお姫様だっこにして医務室に運んだ。
6 「良くなるまで休んどき、」
『ん、っ、』
名前を医務室のベッドに寝かせ、練習に戻ろうと離れようとすれば、服の裾を引っ張られた。
6 「しんどい、?」
『っ、おまじない、ちょーだい』
6 「おまじない?」
『ね、っ、ちゅーしよ、?』
⋯⋯熱中症の影響で頭までおかしくなったかと思った。
いつもはそんなこと言わないから冗談かと思ったけど、どうやら本気らしい。
『ね、はやく。』
狭い部屋のなかで、微かなリップ音が響く。
6 「ん、はやくよくなってね」
そういい、名前の頬にひとつキスを落とした。
⋯⋯この一部始終を山脈にしっかりと見られ、死ぬほどいじられたのは別の話。
▽
熱中症で倒れた彼女を医務室へ運んだ後。
練習に戻ろうと医務室を出ようとすれば、入口でにやにやした顔をしてこっちを見てくる見知った山脈勢の顔が。
⋯⋯⋯⋯え、見られてた?
18 「お姫様だっこ、ですか笑」
「どっから見てたの⋯⋯」
19 「しかも堂々と」
「泰輔さんも!?」
11 「おまけに医務室でキスまでしちゃって、ねぇ?」
そこまで見られてたんかよ。だれも人おらんかったやん⋯⋯
これ何言っても言い逃れ出来ないパターンですよね。
21 「てか2人付き合ってたんすね」
18 「え、そこ?」
「まじでいつから見てたん、?」
18 「え? 圭太さんに水買ってきて貰うとこからっすよ笑」
いやめちゃくちゃ最初!!なんで気づかんかったん俺!?
「ほかの3人は⋯?」
19 「んー?俺らは由伸から聞いただけ笑」
「由伸お前っ⋯!」
18 「あははっ!知らん知らん、堂々とする宗さんが悪い!」
21「てか、いつから付き合ってるんすか?」
11 「そーいちだけ時空歪んでない?笑」
19 「もう2年くらい経つでしょ?」
「なんで知ってんすか。俺言ってないっすよね?」
19 「圭太から聞いた笑」
おい圭太。言っていいとは一言も言ってないよ??
18 「あそこでペータが呆然としてる笑」
11 「付き合ってたんすね⋯」
これで平穏に終わるかと思えば、由伸から衝撃の言葉。
18 「ま、この事は皆に言いふらしといたんで!食堂いったら覚悟してくださいね笑」
⋯⋯俺死んでいい?
食堂に嫌々行けば、全員の視線が俺に突き刺さる。
2 「お姫様だっこしたんだって?」
37 「それ俺も聞いた!」
1「宗やるなぁ笑」
「⋯⋯誰から聞いたんすか?」
「 「「よしのぶ」」」
「⋯⋯俺1回由伸シバいていいよね?」
(78 「お姫様だっこ、ねぇ笑」)
(「監督まで!?」)