悪魔と殺人鬼
名を刻もう
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我々は殺人鬼であるが、私たちに関してはそれ以前に男だという事を彼女は理解しているのだろうか。いや、理解などしなくていい事なのだがやはりこういう場面に追い込まれると至ってそう考えるのは必然な事。
元が人間である我々は殺人鬼になり殺人という欲で己を満たす事を覚えたはいいものの、そうして己に自由であるという欲を渡してからは性も食も衰えるどころかそれは徐々に増していた。だからこそ、こうして彼女がただ眠るだけなのに我慢もできず下半身を先走らせているのだ。グロデスクにも腫れた片手に握られるこれは萎える事を決して許してはくれず、ひたすらに今の私を苦しめ悩ませもどかしさを与え続けた。目の前で私に背を向けて眠る彼女は、こんな夜の興奮を何一つとして知ることはないのだろう。事実この数ヶ月もずっとずっとそうだったのだから。
「んー…」
小さく声を上げて寝返りをうてばその顔はこちらを向いて幸福に浸った表情を浮かべている。それが今の私を更に苦しめた事を、お前は理解できるか?
今まで性の対象として見てこなかった彼女を、今だけはどうしてかそう見ざるを得ないのだから神という存在は誠に人間を斬新に作り上げたのだろう。欲しい、喉がグクグクと何度も唾を飲み込み普段むき出しているその歯で歯軋りをして必死に耐えているというのに、こうしてまた彼女のそんな様子を見せられてしまえば、それこそいつ私の手が出るか分かったものではない。私は右手で何度もそれを扱き、悔しながらも片目を開いて彼女のその表情をツマミにするよう堪能した。
「フーッ」
バレればきっと話にならなくなるだろう。出て行くと言い出してナースに密告され他の殺人鬼にも…仮に出て行こうとしたところで此処から彼女を出す気は毛頭ないのだが、それでも私はなるべくならこうしてバレないように済ませてしまいたい。一度出せばこんな混乱も欲も、全てがなかったことになるのだから。
そんな願いはどこまで続くのか。彼女は目を覚ますことはなかったが私の足にその暖かな生足を伸ばして絡めてきたのだ。今まで眠っている中で彼女が私に絡んできたことは何度かあったことではあるが、今この状況でこれをされればきっとどんな男でもどうにもならなくなってしまうだろう。それを持った手を動かせばそれこそ彼女を揺らしてしまい、しかしこれをあと少しのところで我慢するのはただの地獄である。
ああ、それでも触りたい。暖かく、こんなに柔らかい彼女は今の私を満足させるには十分な存在。私は口角を上げて軽く高い笑い声を零せば彼女の股に興奮で満ちた下半身をそっと埋め、そしてユサユサと腰を振った。太ももの肉厚と暖かさが、己の手から与えられる刺激とはまた違ったものを股間に与える。バレるかバレないかのギリギリを己から責めるこの緊張感、それによって与えられる快感とはまさに罪な快楽、私は夢中になってたかが太ももに己の腰を打ち付け続けた。
「っは…はー……っ」
彼女を軽く抱きしめて、閉じ込めるように体を丸めれば己の性を彼女の太ももに撒き散らかす。寒気を感じるようにぶるっと身震いをすれば私はそっと腰を引いて彼女の太ももからそれを抜いた。挿れてもいないその感覚が、罪悪感が、緊張感が、その全てが私をひたすらに満たしたんだ。堪らない、それはまぎれもない本物の快感。私は布団に潜り込んで近場にあった布で彼女の太ももの汚れを拭き取った。このままにして翌朝の彼女の反応を楽しみにしても悪くはなかったが…
「それはまた、次に…」
聞かれてもないその言葉を私が呟く意図はなんなんだ。
私は彼女を再び抱きしめて眠りについた。この時点で、自分は気付くべきだったのかもしれない。それともそれに気付けないほど、彼女に洗脳されかけていたのだろうか。
満たされた理由を、求めた理由を、己がもう求めないのは何故だ。
元が人間である我々は殺人鬼になり殺人という欲で己を満たす事を覚えたはいいものの、そうして己に自由であるという欲を渡してからは性も食も衰えるどころかそれは徐々に増していた。だからこそ、こうして彼女がただ眠るだけなのに我慢もできず下半身を先走らせているのだ。グロデスクにも腫れた片手に握られるこれは萎える事を決して許してはくれず、ひたすらに今の私を苦しめ悩ませもどかしさを与え続けた。目の前で私に背を向けて眠る彼女は、こんな夜の興奮を何一つとして知ることはないのだろう。事実この数ヶ月もずっとずっとそうだったのだから。
「んー…」
小さく声を上げて寝返りをうてばその顔はこちらを向いて幸福に浸った表情を浮かべている。それが今の私を更に苦しめた事を、お前は理解できるか?
今まで性の対象として見てこなかった彼女を、今だけはどうしてかそう見ざるを得ないのだから神という存在は誠に人間を斬新に作り上げたのだろう。欲しい、喉がグクグクと何度も唾を飲み込み普段むき出しているその歯で歯軋りをして必死に耐えているというのに、こうしてまた彼女のそんな様子を見せられてしまえば、それこそいつ私の手が出るか分かったものではない。私は右手で何度もそれを扱き、悔しながらも片目を開いて彼女のその表情をツマミにするよう堪能した。
「フーッ」
バレればきっと話にならなくなるだろう。出て行くと言い出してナースに密告され他の殺人鬼にも…仮に出て行こうとしたところで此処から彼女を出す気は毛頭ないのだが、それでも私はなるべくならこうしてバレないように済ませてしまいたい。一度出せばこんな混乱も欲も、全てがなかったことになるのだから。
そんな願いはどこまで続くのか。彼女は目を覚ますことはなかったが私の足にその暖かな生足を伸ばして絡めてきたのだ。今まで眠っている中で彼女が私に絡んできたことは何度かあったことではあるが、今この状況でこれをされればきっとどんな男でもどうにもならなくなってしまうだろう。それを持った手を動かせばそれこそ彼女を揺らしてしまい、しかしこれをあと少しのところで我慢するのはただの地獄である。
ああ、それでも触りたい。暖かく、こんなに柔らかい彼女は今の私を満足させるには十分な存在。私は口角を上げて軽く高い笑い声を零せば彼女の股に興奮で満ちた下半身をそっと埋め、そしてユサユサと腰を振った。太ももの肉厚と暖かさが、己の手から与えられる刺激とはまた違ったものを股間に与える。バレるかバレないかのギリギリを己から責めるこの緊張感、それによって与えられる快感とはまさに罪な快楽、私は夢中になってたかが太ももに己の腰を打ち付け続けた。
「っは…はー……っ」
彼女を軽く抱きしめて、閉じ込めるように体を丸めれば己の性を彼女の太ももに撒き散らかす。寒気を感じるようにぶるっと身震いをすれば私はそっと腰を引いて彼女の太ももからそれを抜いた。挿れてもいないその感覚が、罪悪感が、緊張感が、その全てが私をひたすらに満たしたんだ。堪らない、それはまぎれもない本物の快感。私は布団に潜り込んで近場にあった布で彼女の太ももの汚れを拭き取った。このままにして翌朝の彼女の反応を楽しみにしても悪くはなかったが…
「それはまた、次に…」
聞かれてもないその言葉を私が呟く意図はなんなんだ。
私は彼女を再び抱きしめて眠りについた。この時点で、自分は気付くべきだったのかもしれない。それともそれに気付けないほど、彼女に洗脳されかけていたのだろうか。
満たされた理由を、求めた理由を、己がもう求めないのは何故だ。