見てるだけじゃつまらない
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その日は肌が焼け付くんじゃないかというくらい基地内の空気がピリついていて、いつもより異様な雰囲気に呑まれてしまいそうだった。山猫部隊、副隊長とはいえグロズニィグラードでの地位が確立されていない(というかヴォルギンに好かれていない)私では隊長に引っ付いて行かない限り、単独での西棟の出入りは叶わない。その隊長が基地から出ていってしまって今は暇を持て余していた。
「はぁ。」
なんの意味もなくため息をついてみるがもちろん変わったことは無い。見張りの時間まではまだあるし、いっその事スネークが早く来ればこの退屈も変わるだろうに。隊長はあの男に投げ飛ばされて以来どこか上の空、といった感じ。初めての敗北、それも完敗だからきっと思うところが沢山あるんだろう。仕方なく重い腰を上げ自分の棚へと向き合う、ここにはガンマニアである私の選りすぐりのお気に入りたちが収納されている。傍の小物入れから鍵だけを取りだし、鍵穴を回す。カチャリ、と軽快な音がして扉は開いた。もちろん実践用のものもあるが、多くが観賞用と呼ばれる華やかな装飾がついた見た目のものが多い。中でも贔屓しているのが____
「な、ない…」
取り出そうとして血の気が引く。ない、ない、私の一等のお気に入りのリボルバーが!いつもの定位置には、何も乗せられていない台だけが寂しげに居座っている。今すぐ叫び出して基地中の警報を鳴らしたくなったが、こんな衝動を抑えて棚を漁り出す。全部ひっくり返し終える頃には額にうっすらと汗が滲んでいて、必死に微かな記憶をたどっていた。紛失、損壊、窃盗、あらゆる線で考えたが正解は出てこない。格納庫の狙っていた武器が無くなったのとは訳が違う。鍵をかけていた戸棚から無くなったのだから間違いなく私が、とそこまで考えた時ふと隊長の顔が頭に浮かんだ。鍵の場所を知っているのは私と隊長だけ、つまり…?いやいやいくら隊長でも部下の棚から勝手に銃を引っ張り出すだなんてそんな礼儀知らずなことしないだろう。慌てて考えを消すように頭を振った。帰ったらそれとなく聞いてみよう。
「はぁ。」
なんの意味もなくため息をついてみるがもちろん変わったことは無い。見張りの時間まではまだあるし、いっその事スネークが早く来ればこの退屈も変わるだろうに。隊長はあの男に投げ飛ばされて以来どこか上の空、といった感じ。初めての敗北、それも完敗だからきっと思うところが沢山あるんだろう。仕方なく重い腰を上げ自分の棚へと向き合う、ここにはガンマニアである私の選りすぐりのお気に入りたちが収納されている。傍の小物入れから鍵だけを取りだし、鍵穴を回す。カチャリ、と軽快な音がして扉は開いた。もちろん実践用のものもあるが、多くが観賞用と呼ばれる華やかな装飾がついた見た目のものが多い。中でも贔屓しているのが____
「な、ない…」
取り出そうとして血の気が引く。ない、ない、私の一等のお気に入りのリボルバーが!いつもの定位置には、何も乗せられていない台だけが寂しげに居座っている。今すぐ叫び出して基地中の警報を鳴らしたくなったが、こんな衝動を抑えて棚を漁り出す。全部ひっくり返し終える頃には額にうっすらと汗が滲んでいて、必死に微かな記憶をたどっていた。紛失、損壊、窃盗、あらゆる線で考えたが正解は出てこない。格納庫の狙っていた武器が無くなったのとは訳が違う。鍵をかけていた戸棚から無くなったのだから間違いなく私が、とそこまで考えた時ふと隊長の顔が頭に浮かんだ。鍵の場所を知っているのは私と隊長だけ、つまり…?いやいやいくら隊長でも部下の棚から勝手に銃を引っ張り出すだなんてそんな礼儀知らずなことしないだろう。慌てて考えを消すように頭を振った。帰ったらそれとなく聞いてみよう。
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