彼が大人になった時
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4
蒼空がなぜか鼻歌を歌いながら話し終わった~?なんて上機嫌に戻ってくる。
「あ、えっと、終わりました。それで、せっかく久しぶりに会えたのと、黒斗さんの誕生日ってことでこの後一緒にご飯でもどうかと話してたんです!」
と真がうきうきした様子を隠すことなく蒼空へと伝える。
「え、…そうなのか?えっと、黒斗。なんか、他にやりたいこととかないのか?」
「?いやとくに…、むしろ真が祝ってくれるって言うんだ。昼くらいは一緒に食べてもいいだろ」
「もちろん、本日の主役だからな!…って、あれ?プロデューサーちゃんいなくなっちゃった?」
「蒼空が電話に出たタイミングであいつにもかかってきてたんだ。なんだかんだ忙しそうで…まぁいいことだよな」
「ふふ、黒斗さん。相変わらず心配性というかプロデューサーちゃんのことまで気にかけてて…。」
真に生暖かい視線を向けられ反射的に眉間に皺が寄る。
なにかからかわれている気がしてならない。
「プロデューサーに限らず、お前たちTrickStarも心配でしょうがないけどな。」
「え!?僕たちはつつましく活動してますよ!」
「また権力でものをいう奴らがいて、下剋上だなんだとかしてないといいがなぁ…?」
なんて真をからかっていると、蒼空がうーん…と唸る。
「どうした?蒼空は行かないのか?」
「いや、別にそんなことないよ。むしろまこたんにおごってもらえるなら行く!」
「え”っ!?」
「いや、おごってもらえるとしたら俺だろ。お前は自腹だ」
えぇ!?と驚いた素振りを見せる蒼空。が、何か隠しているのは見て取れる。それこそ観なくても。
いったい何を考えているのか観てしまえば簡単だが、さすがにもう相方の思考回路をむやみやたらと観るものでもない。
「とにかく、昼ごはん行くところは決まってるんだろ?真がホストしてくれるって」
「ほ、ホストって程立派なことはできないですけど…一応お2人に気に入ってもらえそうなカフェが近くにあるから…歩きですけど、向かいましょうか!」
照れくさそうに笑いながら立ち上がる真。
ついて行くように俺も立ち上がり、蒼空とともに後ろに並び、TrickStarが所属している事務所を後にして繁華街を歩く。
「夢ノ咲学院のそばだから、あまり学生時代からこれと言って変わったことないよな。行く場所がすごい変わったってことないし。」
「あぁ、強いて言うなら仕事の付き合いで居酒屋を知ったよな。俺はまだ飲めてないが、蒼空は飲んだりするだろ。」
「美味しくないからあまり好きじゃないけどな~」
「蒼空さんって昔ウイスキーボンボンで酔ってませんでした?」
「あー!懐かしい!黒斗がいたずらで入れたやつ!あの時は確かにふわふわしたんだけどさ、今じゃ全然。酔った感じしないんだよな~」
「え、そうなんですか?実は強かったって体質…?」
真の言う通り、蒼空はアルコールに強い。
あの時に酔ったのはあくまでも食べ合わせ的なものだったのかわからないが、いざ仕事相手に飲んでも驚くほど正常だ。
実は頭沸いてるんじゃと思って観ても至って普通の思考回路だし受け答えもしっかりする。
まったくもって面白くない奴である。
「黒斗が今日から飲めるからなぁ。ちょっと楽しみかも。今日飲む?」
「お前と2人で?飲むわけないだろ」
「え"!想像以上に傷つく!じゃあ俺が誰か誘うから!まこたんとか!」
「夜ご飯の時間はTrickStarのみんなと予定があって…ごめんなさい」
「謝られてるぞ。かわいそうに」
にやにやと笑って見せると蒼空が一層眉間に皺を寄せる。
「あーもう!そういうときだけ綾人みたい……あ、綾人誘うか」
「げっ、まじかよ。あいつもオフだから絶対来るだろ」
「うわぁ、綾人さん来るならなおさら用事あってよかったぁ。」
にこりと笑顔を見せる真に、そういえば綾人のこと苦手だったな、なんて思い出す。泉を毛嫌うような感じではなくなんというか…まぁ簡単に言ってしまえば馬が合わないということだろう。
「もうっ、まこたんのそういうところ!意外と腹黒いんだよなぁ!性格悪い2人に育てられたせいだろ!絶対!」
「あいつのことはわかるがもう一人は誰のことだ!」
「もう1人には育てられた覚えはないですよ!?」
「…2人そろって存在は認識してるんだよなー。せなたん可哀そう。」
::END
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蒼空がなぜか鼻歌を歌いながら話し終わった~?なんて上機嫌に戻ってくる。
「あ、えっと、終わりました。それで、せっかく久しぶりに会えたのと、黒斗さんの誕生日ってことでこの後一緒にご飯でもどうかと話してたんです!」
と真がうきうきした様子を隠すことなく蒼空へと伝える。
「え、…そうなのか?えっと、黒斗。なんか、他にやりたいこととかないのか?」
「?いやとくに…、むしろ真が祝ってくれるって言うんだ。昼くらいは一緒に食べてもいいだろ」
「もちろん、本日の主役だからな!…って、あれ?プロデューサーちゃんいなくなっちゃった?」
「蒼空が電話に出たタイミングであいつにもかかってきてたんだ。なんだかんだ忙しそうで…まぁいいことだよな」
「ふふ、黒斗さん。相変わらず心配性というかプロデューサーちゃんのことまで気にかけてて…。」
真に生暖かい視線を向けられ反射的に眉間に皺が寄る。
なにかからかわれている気がしてならない。
「プロデューサーに限らず、お前たちTrickStarも心配でしょうがないけどな。」
「え!?僕たちはつつましく活動してますよ!」
「また権力でものをいう奴らがいて、下剋上だなんだとかしてないといいがなぁ…?」
なんて真をからかっていると、蒼空がうーん…と唸る。
「どうした?蒼空は行かないのか?」
「いや、別にそんなことないよ。むしろまこたんにおごってもらえるなら行く!」
「え”っ!?」
「いや、おごってもらえるとしたら俺だろ。お前は自腹だ」
えぇ!?と驚いた素振りを見せる蒼空。が、何か隠しているのは見て取れる。それこそ観なくても。
いったい何を考えているのか観てしまえば簡単だが、さすがにもう相方の思考回路をむやみやたらと観るものでもない。
「とにかく、昼ごはん行くところは決まってるんだろ?真がホストしてくれるって」
「ほ、ホストって程立派なことはできないですけど…一応お2人に気に入ってもらえそうなカフェが近くにあるから…歩きですけど、向かいましょうか!」
照れくさそうに笑いながら立ち上がる真。
ついて行くように俺も立ち上がり、蒼空とともに後ろに並び、TrickStarが所属している事務所を後にして繁華街を歩く。
「夢ノ咲学院のそばだから、あまり学生時代からこれと言って変わったことないよな。行く場所がすごい変わったってことないし。」
「あぁ、強いて言うなら仕事の付き合いで居酒屋を知ったよな。俺はまだ飲めてないが、蒼空は飲んだりするだろ。」
「美味しくないからあまり好きじゃないけどな~」
「蒼空さんって昔ウイスキーボンボンで酔ってませんでした?」
「あー!懐かしい!黒斗がいたずらで入れたやつ!あの時は確かにふわふわしたんだけどさ、今じゃ全然。酔った感じしないんだよな~」
「え、そうなんですか?実は強かったって体質…?」
真の言う通り、蒼空はアルコールに強い。
あの時に酔ったのはあくまでも食べ合わせ的なものだったのかわからないが、いざ仕事相手に飲んでも驚くほど正常だ。
実は頭沸いてるんじゃと思って観ても至って普通の思考回路だし受け答えもしっかりする。
まったくもって面白くない奴である。
「黒斗が今日から飲めるからなぁ。ちょっと楽しみかも。今日飲む?」
「お前と2人で?飲むわけないだろ」
「え"!想像以上に傷つく!じゃあ俺が誰か誘うから!まこたんとか!」
「夜ご飯の時間はTrickStarのみんなと予定があって…ごめんなさい」
「謝られてるぞ。かわいそうに」
にやにやと笑って見せると蒼空が一層眉間に皺を寄せる。
「あーもう!そういうときだけ綾人みたい……あ、綾人誘うか」
「げっ、まじかよ。あいつもオフだから絶対来るだろ」
「うわぁ、綾人さん来るならなおさら用事あってよかったぁ。」
にこりと笑顔を見せる真に、そういえば綾人のこと苦手だったな、なんて思い出す。泉を毛嫌うような感じではなくなんというか…まぁ簡単に言ってしまえば馬が合わないということだろう。
「もうっ、まこたんのそういうところ!意外と腹黒いんだよなぁ!性格悪い2人に育てられたせいだろ!絶対!」
「あいつのことはわかるがもう一人は誰のことだ!」
「もう1人には育てられた覚えはないですよ!?」
「…2人そろって存在は認識してるんだよなー。せなたん可哀そう。」
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