彼女がもし腐女子だった時
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「結局OKなんだな?」
にやり、という効果音が似合うような笑顔で羽風先輩を見る黒斗先輩。
その姿はいつものWWの衣装に似ているようで、ちょっと違う、濃いブラウンのセットアップにクリーム色のネクタイ。
金色に光るピンバッチはケーキをかたどっている。
対して羽風先輩の衣装は、軽いくちどけを意識させるためにクリーム色のセットアップ。
イチゴをイメージした赤色のネクタイを着ている。
まぁ、普通に考えてめちゃくちゃイケメンですね。
「煽らないでよ?これでも転校生ちゃんのためにってだけの精神で出てきたんだから。」
「ほー、偉い偉い。じゃあ出たからにはUNDEADのために頑張らなきゃな?」
「もぉーいちいち腹立たせないでね?一緒に食べさせあうなんて演出だけでもイライラしてるんだから。あぁもう」
「「げろげろ~」」
と、羽風先輩の言葉に合わせて黒斗先輩が声を出す。
羽風先輩がむっとして睨むも黒斗先輩は依然として口角が上がったままだ。
楽しんでいる。悪い意味で…。
でも、そんな黒斗先輩に怒ることはなく羽風先輩は肩を竦めるだけで
「そういうの、俺じゃなかったら嫌われるんだよ?」
と、注意?していた。
「おー、薫だからやってる」
「……そういうの、女の子に言ってあげるセリフなんじゃない?」
「…?なんでだ。」
「いや、うん。いいよ…黒斗はそのままで」
はぁ?なんです今のやり取り。めちゃくちゃ妄想はかどるような!2人だけの会話!
っていうか私の妄想で会話してんのかなあの2人。
ついさっきまで喧嘩というか…はっ、もしかしてじゃれついてるだけ!?ははぁ~ん!そういう空気を周りに見せて置いて実は仲いい…。まさに今回の企画にピッタリなキャスティングじゃないですか!
「転校生ちゃんニヤニヤしてる。あっ、俺の格好にもしかしてときめいてる?」
「…だといいな。」
「ちょっと!黒斗は見れるんでしょ?転校生ちゃん何考えてるか見てみてよ!」
「はぁ?嫌だ。好き好んで観るもんじゃないんだよ。観られる側も。」
「俺の人権は?」
「あー?それは…まぁ薫だから許してくれると思って?」
明らかに適当な返事に誰も納得しなくない?って思ったところで、スタッフから声がかかる。
「羽風先輩、黒斗先輩、まずはポスター用に写真からお願いします!あ、あと、とっても似合ってますよ!」
「もー、かっこいいって言ってくれないよねぇ。ま、当然頑張るけどね」
「安心しろ、顔面偏差値が高い学院にいるんだから、それなりに格好いいって思ってもらえてるぞ」
「俺がかっこいいのは知ってる。そうじゃなくて転校生ちゃんから褒めてもらいたいのー。そしたらモチベーションも上がるじゃん?」
「はいはい、わかったわかった。他の女もいっぱいいるから…そっちに褒めてもらえ、ほら行くぞ」
ぐいぐいと肩を掴んで羽風先輩を押し進める黒斗先輩。
なんか、若干蒼空先輩と一緒にいる時に似てるような扱いをしてる。
「やっぱり2人とも実は仲いい…?」
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