彼女がもし腐女子だった時
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羽風先輩×黒斗先輩の場合
「ちょっとちょっと?勘弁してよ嘘でしょ?」
「嘘じゃないです。れっきとしたお仕事なのでお願いします」
こんにちはこんばんは、転校生こと腐女子です!…逆ですかね?
とにもかくにも、今回は大きな…しかも学外のお仕事をいただきました。とある企業さんのCMですよ!すごくないですか!
「いや、さすがに転校生ちゃんの頼みでも本物のお金出る仕事でもイヤなんだけど」
とはいえ、キャスティングに文句があるのか羽風先輩は全然乗り気ではなく…
「…薫の言いたいことは分かるが嫌だと言われる側の身になってみろよ。それに、仕事を断れる立場でもないだろ」
「そんなの知らないよ?そもそも黒斗はそんな事言われて傷つくような性格じゃないでしょ」
それはそう。と思わず頷きそうになるのを我慢して黒斗先輩の意見に賛同する。
「私もお偉い方に頼まれたお仕事なので簡単に駄目でしたって言えないんです…」
「そうだろうな。ほら…薫…女からの頼みは断らないんじゃないのか?」
「女の子って言ってあげなよねー!っていうか、黒斗はOKなの?仕事だからって簡単にYESっていうタイプだった?」
「まぁ、ポジティブな売名行為だし」
「「言い方」」
確かに、なんかお金に困ってなさそうな黒斗先輩だから嫌だの一言言っても問題なさそうだけど。
「まぁ確かに?アイドルは名前が売れてなんぼなんだけどさぁ…、っていうかWWは世界的にも売れてるんだからよくない?」
「いや、蒼空はまぁ顔知れてるが、俺があまり…なんというか…幽霊部員みたいな感じで存在を疑われてる」
「…あの、非常に言いずらいですけど…今回の仕事も、ユーモアの溢れる方が"実際いるのか疑わしくてな!がははは!"って言ってました」
「……」
脳裏に浮かぶ今回の企画者さんの渾身のモノマネを披露するも、2人は会っていないのでうまく伝わらず…というか黒斗先輩が悲しそうな眼をしている!気がする!
「転校生ちゃん…いや、わかるけどさすがに今の追い打ちは可哀そう」
羽風先輩がひきつった笑顔を浮かべながら黒斗先輩の肩をポンと叩く。
え!?私が悪者みたいな空気やめてくださいよ!渾身のモノマネが完全にスベっただけでも心が痛いのに!
「…とにかく、俺は学外の仕事を断る理由はない。学内ならともかくだ」
「えぇー…だからって俺とこんな企画しなくたっていいじゃん」
「まぁ…それについては同意だが。選べるものでもないし断れる立場でもない。」
こんな企画…と呼ばれているのは、とあるコンビニスイーツのCMでカカオ多めのケーキとミルクたっぷりのケーキの2種類をそれぞれ擬人化となって紹介するというもの。
よくある喧嘩をしつつもお互い実は仲が良い。みたいな演出を最後に持ってくる予定でお互い食べさせあうというオチ。
「…俺としてはむしろ女との仕事じゃなくて良かったと思ってる。」
「俺は女の子との仕事がよかったな~。」
真反対の意見を述べる2人に若干不安になりつつ…今回の企画では壮大な腐女子妄想がはかどりそうだなぁ。なんて、こっそり心の中で笑顔を浮かべる私であった。
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「ちょっとちょっと?勘弁してよ嘘でしょ?」
「嘘じゃないです。れっきとしたお仕事なのでお願いします」
こんにちはこんばんは、転校生こと腐女子です!…逆ですかね?
とにもかくにも、今回は大きな…しかも学外のお仕事をいただきました。とある企業さんのCMですよ!すごくないですか!
「いや、さすがに転校生ちゃんの頼みでも本物のお金出る仕事でもイヤなんだけど」
とはいえ、キャスティングに文句があるのか羽風先輩は全然乗り気ではなく…
「…薫の言いたいことは分かるが嫌だと言われる側の身になってみろよ。それに、仕事を断れる立場でもないだろ」
「そんなの知らないよ?そもそも黒斗はそんな事言われて傷つくような性格じゃないでしょ」
それはそう。と思わず頷きそうになるのを我慢して黒斗先輩の意見に賛同する。
「私もお偉い方に頼まれたお仕事なので簡単に駄目でしたって言えないんです…」
「そうだろうな。ほら…薫…女からの頼みは断らないんじゃないのか?」
「女の子って言ってあげなよねー!っていうか、黒斗はOKなの?仕事だからって簡単にYESっていうタイプだった?」
「まぁ、ポジティブな売名行為だし」
「「言い方」」
確かに、なんかお金に困ってなさそうな黒斗先輩だから嫌だの一言言っても問題なさそうだけど。
「まぁ確かに?アイドルは名前が売れてなんぼなんだけどさぁ…、っていうかWWは世界的にも売れてるんだからよくない?」
「いや、蒼空はまぁ顔知れてるが、俺があまり…なんというか…幽霊部員みたいな感じで存在を疑われてる」
「…あの、非常に言いずらいですけど…今回の仕事も、ユーモアの溢れる方が"実際いるのか疑わしくてな!がははは!"って言ってました」
「……」
脳裏に浮かぶ今回の企画者さんの渾身のモノマネを披露するも、2人は会っていないのでうまく伝わらず…というか黒斗先輩が悲しそうな眼をしている!気がする!
「転校生ちゃん…いや、わかるけどさすがに今の追い打ちは可哀そう」
羽風先輩がひきつった笑顔を浮かべながら黒斗先輩の肩をポンと叩く。
え!?私が悪者みたいな空気やめてくださいよ!渾身のモノマネが完全にスベっただけでも心が痛いのに!
「…とにかく、俺は学外の仕事を断る理由はない。学内ならともかくだ」
「えぇー…だからって俺とこんな企画しなくたっていいじゃん」
「まぁ…それについては同意だが。選べるものでもないし断れる立場でもない。」
こんな企画…と呼ばれているのは、とあるコンビニスイーツのCMでカカオ多めのケーキとミルクたっぷりのケーキの2種類をそれぞれ擬人化となって紹介するというもの。
よくある喧嘩をしつつもお互い実は仲が良い。みたいな演出を最後に持ってくる予定でお互い食べさせあうというオチ。
「…俺としてはむしろ女との仕事じゃなくて良かったと思ってる。」
「俺は女の子との仕事がよかったな~。」
真反対の意見を述べる2人に若干不安になりつつ…今回の企画では壮大な腐女子妄想がはかどりそうだなぁ。なんて、こっそり心の中で笑顔を浮かべる私であった。
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