彼女がもし腐女子だった時
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天祥院先輩×黒斗先輩の場合
「久しぶりだね、プロデューサーちゃん」
「て、天祥院先輩!」
そんなに驚くことないだろう?
なんて振り返った私にくすくすと笑う天祥院先輩。
の、隣には…
「あれ?蒼空先輩?どうして一緒にいるんですか…」
明らかに不自然な2人組の登場に嫌な予感がしつつも聞かずにはいられず…
「プロデューサーちゃん、ぜひともお断りの返事を俺は期待してるんだけど」
「実は折り入ってお願いがあるんだ。ちょっとした企画でね。この間の美のフェスティバルみたいな」
蒼空先輩の言葉を遮って仕事の話を振ってくる天祥院先輩。
ただの仕事なら別にありがたい話だけど、蒼空先輩の表情を見るにやっぱり嫌な予感は的中して…
「僕と黒斗の2人のユニットが活きるような企画を考えてるんだけど…なかなか肝心なところが詰めれなくてね。」
「俺は反対なんだよ!そもそも黒斗の了承だって受けてないくせに!」
がるるる、と唸る蒼空先輩。
蒼空先輩の気持ちもわからなくもないけど、最近黒斗先輩がライブに参加するようになってからというもの…こういう企画を立てたいと言われるのも少なくない。
ただ…黒斗先輩がOKを出すのは、私から見ても仲が良いと思うような相手だけ…。
つまり…
「本人の許可がないと企画を立ててもパーになったり…とか、しないですか?」
「そーだそーだ!俺たちは校内通貨に困ってないから金で動かそうとしても無駄だからな」
私の横に立ち、抗議をする蒼空先輩。だけど、
「蒼空、君は明日から3週間はソロの海外ロケで不在だろう?黒斗は暇になると死んじゃうタイプだし、OKしてくれると思うけど」
「いや、俺が海外ロケだからって暇になるとは限らないだろ!お前以外にも一緒に歌って踊る相手は…例えばせなたんとか!まこたんとかいるんだし!お前だけの誘いにわざわざ乗るほどお人よしじゃない!」
その張り合いもどうかと思いますけど…。
まぁ確かに、何の理由もなく黒斗先輩が天祥院先輩とユニットを組むとは思えないし。
「あぁ、そうか…そういうことだね。なるほど。」
顎に手を添えていた天祥院先輩がぴん、と人差し指を立てて閃いた。と口にする。
「じゃあ、プロデューサーちゃん、明日もう少しメンバーも詰めてからもう一度話をしよう。」
「え?あ、明日…?」
「どうせお蔵入りになるっての!ばーか!」
一人で勝手に納得して立ち去って行ってしまう天祥院先輩に中指を立てて声を上げる蒼空先輩。
「つか、なんで俺の予定知ってんだよ。気持ち悪い。まぁ、明らかにそれを狙って行動に起こした企画なんだろうけど…」
「天祥院先輩ってそんなに黒斗先輩に執着してるんですか?」
「…うん、まぁ。黒斗の目に執着してるんだよ。だってすごいじゃん。相手の気持ちを見ることができるってさー。」
「あぁ…そっちですか。」
「ほかに何が…あぁ~、もしかして腐女子的な?ううーん、黒斗と暴君なんかが…」
眉間の皺がどんどん深くなっていく蒼空先輩に苦笑いが自然と出てしまう。
まぁ、犬猿の仲だから…想像できないのもしたくないのもわからなくもない。
って…、もしかして
「ケンカップルの可能性…?」
「…は?」
殺意むき出しの蒼空先輩の反応に、息が詰まる。
「勘弁して…ほんとに無理無理無理無理。俺が吐く。黒斗が許しても俺が許しません」
「おかんのセリフですね、完全に」
「とにかく!明日どんな条件を出されてもあのクソ暴君のクソ企画にOK出したら駄目だからな!絶対!」
「わ、わかってます!私が社会的に危機的状況にならない限りは!」
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「久しぶりだね、プロデューサーちゃん」
「て、天祥院先輩!」
そんなに驚くことないだろう?
なんて振り返った私にくすくすと笑う天祥院先輩。
の、隣には…
「あれ?蒼空先輩?どうして一緒にいるんですか…」
明らかに不自然な2人組の登場に嫌な予感がしつつも聞かずにはいられず…
「プロデューサーちゃん、ぜひともお断りの返事を俺は期待してるんだけど」
「実は折り入ってお願いがあるんだ。ちょっとした企画でね。この間の美のフェスティバルみたいな」
蒼空先輩の言葉を遮って仕事の話を振ってくる天祥院先輩。
ただの仕事なら別にありがたい話だけど、蒼空先輩の表情を見るにやっぱり嫌な予感は的中して…
「僕と黒斗の2人のユニットが活きるような企画を考えてるんだけど…なかなか肝心なところが詰めれなくてね。」
「俺は反対なんだよ!そもそも黒斗の了承だって受けてないくせに!」
がるるる、と唸る蒼空先輩。
蒼空先輩の気持ちもわからなくもないけど、最近黒斗先輩がライブに参加するようになってからというもの…こういう企画を立てたいと言われるのも少なくない。
ただ…黒斗先輩がOKを出すのは、私から見ても仲が良いと思うような相手だけ…。
つまり…
「本人の許可がないと企画を立ててもパーになったり…とか、しないですか?」
「そーだそーだ!俺たちは校内通貨に困ってないから金で動かそうとしても無駄だからな」
私の横に立ち、抗議をする蒼空先輩。だけど、
「蒼空、君は明日から3週間はソロの海外ロケで不在だろう?黒斗は暇になると死んじゃうタイプだし、OKしてくれると思うけど」
「いや、俺が海外ロケだからって暇になるとは限らないだろ!お前以外にも一緒に歌って踊る相手は…例えばせなたんとか!まこたんとかいるんだし!お前だけの誘いにわざわざ乗るほどお人よしじゃない!」
その張り合いもどうかと思いますけど…。
まぁ確かに、何の理由もなく黒斗先輩が天祥院先輩とユニットを組むとは思えないし。
「あぁ、そうか…そういうことだね。なるほど。」
顎に手を添えていた天祥院先輩がぴん、と人差し指を立てて閃いた。と口にする。
「じゃあ、プロデューサーちゃん、明日もう少しメンバーも詰めてからもう一度話をしよう。」
「え?あ、明日…?」
「どうせお蔵入りになるっての!ばーか!」
一人で勝手に納得して立ち去って行ってしまう天祥院先輩に中指を立てて声を上げる蒼空先輩。
「つか、なんで俺の予定知ってんだよ。気持ち悪い。まぁ、明らかにそれを狙って行動に起こした企画なんだろうけど…」
「天祥院先輩ってそんなに黒斗先輩に執着してるんですか?」
「…うん、まぁ。黒斗の目に執着してるんだよ。だってすごいじゃん。相手の気持ちを見ることができるってさー。」
「あぁ…そっちですか。」
「ほかに何が…あぁ~、もしかして腐女子的な?ううーん、黒斗と暴君なんかが…」
眉間の皺がどんどん深くなっていく蒼空先輩に苦笑いが自然と出てしまう。
まぁ、犬猿の仲だから…想像できないのもしたくないのもわからなくもない。
って…、もしかして
「ケンカップルの可能性…?」
「…は?」
殺意むき出しの蒼空先輩の反応に、息が詰まる。
「勘弁して…ほんとに無理無理無理無理。俺が吐く。黒斗が許しても俺が許しません」
「おかんのセリフですね、完全に」
「とにかく!明日どんな条件を出されてもあのクソ暴君のクソ企画にOK出したら駄目だからな!絶対!」
「わ、わかってます!私が社会的に危機的状況にならない限りは!」
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