彼女がもし腐女子だった時
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晃牙くん×黒斗先輩の場合
「黒斗センパイよぉ、いい加減諦めたらどうだ?」
「絶対に嫌だ…!俺は!ここから出る!!」
「うぉおう…、アンタでも大声出るんだな…」
こんにちはこんばんは!腐女子でおなじみ転校生です。今は17時を過ぎたところです。
そして超絶ピンチです…!
「つっても…肝心のプロデューサー様も含めて、俺様たちはここに閉じ込められてんだろうよ」
「だからこそっ…出るんだよ…どうにかして…!!」
実は、つい数分前、晃牙くんと私で体育館の用具室に用があり来ていたんですけど、ドアが何かに突っかかって2人揃って閉じ込められてしまいました。
で、何の用事かは怖くて聞けないけど、黒斗先輩も用具室に来て……
まぁ、よくあるギャグ漫画みたいな?助かる!と思ったらみんなまとめて閉じ込められる的な?
「だからこそって…あぁ、黒斗センパイ女嫌いだもんな?」
思い出したように言う晃牙くんだけど、当然どれだけ駄目なのかわかっていないようで、黒斗先輩の焦り様と比較すると氷点下と言ってもいい。
でも多分、黒斗先輩からすると気が気じゃないんだろうな。
「はぁ~…てか、こういう時になんでセンセー共は見回りとかしてねぇんだ」
「会議中、なんだろ。17時ってのは…遅いけど…な」
「あ、そういや蒼空センパイは繋がんねーのかよ。片割れがいなかったら何かしら気付くだろ?」
「…」
ちらりとドアから晃牙くんへ視線を移す黒斗先輩。
しかし、その視線はそのまま下に下がる。
なんか、ちょっとだけ具合が悪そう。
「…まさか、」
「そのまさかだ…スマホなら俺の机に置いてきた」
「わかります…私もです」
と、私が声を掛けると、今までにあまりないような驚き方で肩を震わせる黒斗先輩。
最近は…あまりそんな反応してなかったんだけどな…なんて思っていると
「そういう、晃牙はどうなんだ?スマホか、他に何か連絡手段は」
「はぁ、俺様は持ってるぜ。けど充電が切れてんだよ」
「大した変わらないな。」
「んだとっ!そもそも黒斗センパイがドアをご丁寧に閉めるから悪ぃんだろうが!」
いやさすがに無茶苦茶すぎる!
だって普通に考えて開けたら閉めるですもんね!?
慌てて黒斗先輩を見ると、当の本人は
「あぁ…そう、だな」
と、弱気な返事…というか…
「あ、あの…大丈夫ですか…?」
「っ…大丈夫だ、から…話しかけるな」
明らかに正常な呼吸をしていない黒斗先輩の様子にさすがの晃牙くんも異変に気がつく。
「あぁ?大丈夫なのか?呼吸がおかしいし、おい、目ぇ合わせろって」
跳び箱に乗ってあぐらをかいていた晃牙くんが降り、黒斗先輩の元へ近寄る。
しかし既に黒斗先輩は焦点が定まっていない様子で晃牙くんの言葉に反応しない。
「はっ、ぅぐっ…」
「おい!プロデューサー!どうにかして外に連絡取れるようにしろ!音出すでもなんでも良い!」
息を荒げているにも関わらず、小さく蹲る黒斗先輩を見て焦ったように大声で私に指示を出す晃牙くん。
私もその頃には慌てて窓やら何やら、とにかく音が外に聞こえるような場所を探して声を上げていた。
「ぃ、いず…いずみッ…」
「おいっ、こんな時まで瀬名センパイの心配かよ…。とにかく今は自分の心配しろっての!」
「はぁっ、俺が…まも、ないと」
「っと、いたたたッ!?ちょ、力つえぇっての!」
晃牙くんの拍子抜けするような声で振り返ると、黒斗先輩が晃牙くんの腕を掴み引き寄せる、というよりか守るように抱き締めてる。
どういう状況…なんで?
そんな感想を浮かべたところで、用具室のドアが開かれた。
「おい~っす、大丈夫?」
「絶対閉めんなよ!」
「絶対閉めないでください!」
NEXT::
「黒斗センパイよぉ、いい加減諦めたらどうだ?」
「絶対に嫌だ…!俺は!ここから出る!!」
「うぉおう…、アンタでも大声出るんだな…」
こんにちはこんばんは!腐女子でおなじみ転校生です。今は17時を過ぎたところです。
そして超絶ピンチです…!
「つっても…肝心のプロデューサー様も含めて、俺様たちはここに閉じ込められてんだろうよ」
「だからこそっ…出るんだよ…どうにかして…!!」
実は、つい数分前、晃牙くんと私で体育館の用具室に用があり来ていたんですけど、ドアが何かに突っかかって2人揃って閉じ込められてしまいました。
で、何の用事かは怖くて聞けないけど、黒斗先輩も用具室に来て……
まぁ、よくあるギャグ漫画みたいな?助かる!と思ったらみんなまとめて閉じ込められる的な?
「だからこそって…あぁ、黒斗センパイ女嫌いだもんな?」
思い出したように言う晃牙くんだけど、当然どれだけ駄目なのかわかっていないようで、黒斗先輩の焦り様と比較すると氷点下と言ってもいい。
でも多分、黒斗先輩からすると気が気じゃないんだろうな。
「はぁ~…てか、こういう時になんでセンセー共は見回りとかしてねぇんだ」
「会議中、なんだろ。17時ってのは…遅いけど…な」
「あ、そういや蒼空センパイは繋がんねーのかよ。片割れがいなかったら何かしら気付くだろ?」
「…」
ちらりとドアから晃牙くんへ視線を移す黒斗先輩。
しかし、その視線はそのまま下に下がる。
なんか、ちょっとだけ具合が悪そう。
「…まさか、」
「そのまさかだ…スマホなら俺の机に置いてきた」
「わかります…私もです」
と、私が声を掛けると、今までにあまりないような驚き方で肩を震わせる黒斗先輩。
最近は…あまりそんな反応してなかったんだけどな…なんて思っていると
「そういう、晃牙はどうなんだ?スマホか、他に何か連絡手段は」
「はぁ、俺様は持ってるぜ。けど充電が切れてんだよ」
「大した変わらないな。」
「んだとっ!そもそも黒斗センパイがドアをご丁寧に閉めるから悪ぃんだろうが!」
いやさすがに無茶苦茶すぎる!
だって普通に考えて開けたら閉めるですもんね!?
慌てて黒斗先輩を見ると、当の本人は
「あぁ…そう、だな」
と、弱気な返事…というか…
「あ、あの…大丈夫ですか…?」
「っ…大丈夫だ、から…話しかけるな」
明らかに正常な呼吸をしていない黒斗先輩の様子にさすがの晃牙くんも異変に気がつく。
「あぁ?大丈夫なのか?呼吸がおかしいし、おい、目ぇ合わせろって」
跳び箱に乗ってあぐらをかいていた晃牙くんが降り、黒斗先輩の元へ近寄る。
しかし既に黒斗先輩は焦点が定まっていない様子で晃牙くんの言葉に反応しない。
「はっ、ぅぐっ…」
「おい!プロデューサー!どうにかして外に連絡取れるようにしろ!音出すでもなんでも良い!」
息を荒げているにも関わらず、小さく蹲る黒斗先輩を見て焦ったように大声で私に指示を出す晃牙くん。
私もその頃には慌てて窓やら何やら、とにかく音が外に聞こえるような場所を探して声を上げていた。
「ぃ、いず…いずみッ…」
「おいっ、こんな時まで瀬名センパイの心配かよ…。とにかく今は自分の心配しろっての!」
「はぁっ、俺が…まも、ないと」
「っと、いたたたッ!?ちょ、力つえぇっての!」
晃牙くんの拍子抜けするような声で振り返ると、黒斗先輩が晃牙くんの腕を掴み引き寄せる、というよりか守るように抱き締めてる。
どういう状況…なんで?
そんな感想を浮かべたところで、用具室のドアが開かれた。
「おい~っす、大丈夫?」
「絶対閉めんなよ!」
「絶対閉めないでください!」
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