彼女がもし腐女子だった時
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嵐ちゃん×黒斗先輩の場合
こんにちは!全国の腐女子の皆様!
今日はふわっと雰囲気だけで依頼された仕事を持ってとある方に出演のお願いをしに来ています。
今回の仕事は、学院の美を厳選フェスティバル!みたいな…本当に雰囲気の仕事で…。
「夢ノ咲の厳選美?変わったタイトルだな。…じゃあ、いず」
「駄目よォ!泉ちゃんアタシとじゃ絶対仕事してくれないもの!」
「……まぁ、あいつ我儘だしなんか嵐のこと邪険にするし。だがまぁ同じユニットなんだし、もっとこう…関わりを持とうとしないと駄目だよな?」
「別に仲良しこよしが嫌なのは最初からわかっていたもの。今更急に前向きに一緒に仕事するって言われても逆に裏があるんじゃ…って疑っちゃうわァ」
良いのかそれで…
と肩をすくめながらも、ふむ、と一言漏らして目を閉じ思考を巡らせる黒斗先輩。
「どうでしょう…」
「…」
「どうかしら?黒斗ちゃんと一緒に歌って踊れたらアタシも俄然やる気出ちゃうんだけど」
「まぁ…多分、大丈夫だ」
曖昧、ではあるものの覚悟を決めた目を嵐ちゃんに向けて返事をする黒斗先輩。
今さらっと私のこと無視したのはわかってますよ。いや、言及しませんけど…。
一応、黒斗先輩は今まさにステージに上ったり、女性への態度をどうにかしようとしてる最中だし…あまり強く言って振り出しに戻ってしまってはいけない。
けど、
「んもぉ〜、大丈夫なら、ちゃぁんとプロデューサーに返事をするのよ?」
「あ、嵐ちゃん…!いいんです、先輩っ!今!隣で聞きましたので!」
睨まれてしまう前にと嵐ちゃんの後ろに立ち続けそのまま立ち去ろうかと踵を返す。
と、
「……仕事、よろしく頼む」
まさかの黒斗先輩が私としっかり目を合わせて会話をしてくれる。
あ、慌てて返事をしなければと頭を下げながら言葉を発する。
「あ、は…はいっ!よよしくお願いひまひゅ!」
っっどひゃぁぁぁぁ!?私何やらかしてんの!せっっかくまともに会話をしてくれるチャンスだったのに噛みまくって何言ってるか伝わらないじゃん!!
「プ、プロデューサーちゃん…緊張がすごいわね…」
「ふっ、まぁ気合だけは十分ってことだろ。空回りするくらいには」
「もうっ!黒斗ちゃんも意地悪なこと言わないの!とにかく、そうと決まれば早速今日の放課後からイベントに向けてレッスンよォ!」
ウキウキの嵐ちゃんに反して、私は冷や汗をかきながら頭を上げて黒斗先輩を見る。絶対睨まれるだろうな…
と、思っていたら
「……なんかわからないことあれば言え。手くらいは貸す」
「っ!ありがとうございます。……ってあ!黒斗先輩はアイドルですから!お手伝いいただくわけにはいきませんので…任せてください!」
にっ、と精一杯の笑顔を作ったのに、相手は表情を一つも変えずに顔を背けてしまう。
え?無視じゃん。無視ですよそれ?
絶対口に出せない感情を抱えながら嵐ちゃんにぐっと腕を引っ張られていく黒斗先輩を見送る。
「きゃあんっ!!黒斗ちゃんと一緒に踊れるなんて最高よォ!泉ちゃんですらしてないでしょ?自慢しちゃいましょッ!!はい!チーズ!」
「っえ、は?写真?なんで」
目を丸めたままの表情でシャッターを切られる黒斗先輩。とはいえさすがに美形ではあるけど。
そのあと、しっかりとカメラ目線で無表情を決め込む黒斗先輩に若干アイドル業として心配になるのは暗黙の了解だった。
「黒斗ちゃん!もっと笑って…!!」
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こんにちは!全国の腐女子の皆様!
今日はふわっと雰囲気だけで依頼された仕事を持ってとある方に出演のお願いをしに来ています。
今回の仕事は、学院の美を厳選フェスティバル!みたいな…本当に雰囲気の仕事で…。
「夢ノ咲の厳選美?変わったタイトルだな。…じゃあ、いず」
「駄目よォ!泉ちゃんアタシとじゃ絶対仕事してくれないもの!」
「……まぁ、あいつ我儘だしなんか嵐のこと邪険にするし。だがまぁ同じユニットなんだし、もっとこう…関わりを持とうとしないと駄目だよな?」
「別に仲良しこよしが嫌なのは最初からわかっていたもの。今更急に前向きに一緒に仕事するって言われても逆に裏があるんじゃ…って疑っちゃうわァ」
良いのかそれで…
と肩をすくめながらも、ふむ、と一言漏らして目を閉じ思考を巡らせる黒斗先輩。
「どうでしょう…」
「…」
「どうかしら?黒斗ちゃんと一緒に歌って踊れたらアタシも俄然やる気出ちゃうんだけど」
「まぁ…多分、大丈夫だ」
曖昧、ではあるものの覚悟を決めた目を嵐ちゃんに向けて返事をする黒斗先輩。
今さらっと私のこと無視したのはわかってますよ。いや、言及しませんけど…。
一応、黒斗先輩は今まさにステージに上ったり、女性への態度をどうにかしようとしてる最中だし…あまり強く言って振り出しに戻ってしまってはいけない。
けど、
「んもぉ〜、大丈夫なら、ちゃぁんとプロデューサーに返事をするのよ?」
「あ、嵐ちゃん…!いいんです、先輩っ!今!隣で聞きましたので!」
睨まれてしまう前にと嵐ちゃんの後ろに立ち続けそのまま立ち去ろうかと踵を返す。
と、
「……仕事、よろしく頼む」
まさかの黒斗先輩が私としっかり目を合わせて会話をしてくれる。
あ、慌てて返事をしなければと頭を下げながら言葉を発する。
「あ、は…はいっ!よよしくお願いひまひゅ!」
っっどひゃぁぁぁぁ!?私何やらかしてんの!せっっかくまともに会話をしてくれるチャンスだったのに噛みまくって何言ってるか伝わらないじゃん!!
「プ、プロデューサーちゃん…緊張がすごいわね…」
「ふっ、まぁ気合だけは十分ってことだろ。空回りするくらいには」
「もうっ!黒斗ちゃんも意地悪なこと言わないの!とにかく、そうと決まれば早速今日の放課後からイベントに向けてレッスンよォ!」
ウキウキの嵐ちゃんに反して、私は冷や汗をかきながら頭を上げて黒斗先輩を見る。絶対睨まれるだろうな…
と、思っていたら
「……なんかわからないことあれば言え。手くらいは貸す」
「っ!ありがとうございます。……ってあ!黒斗先輩はアイドルですから!お手伝いいただくわけにはいきませんので…任せてください!」
にっ、と精一杯の笑顔を作ったのに、相手は表情を一つも変えずに顔を背けてしまう。
え?無視じゃん。無視ですよそれ?
絶対口に出せない感情を抱えながら嵐ちゃんにぐっと腕を引っ張られていく黒斗先輩を見送る。
「きゃあんっ!!黒斗ちゃんと一緒に踊れるなんて最高よォ!泉ちゃんですらしてないでしょ?自慢しちゃいましょッ!!はい!チーズ!」
「っえ、は?写真?なんで」
目を丸めたままの表情でシャッターを切られる黒斗先輩。とはいえさすがに美形ではあるけど。
そのあと、しっかりとカメラ目線で無表情を決め込む黒斗先輩に若干アイドル業として心配になるのは暗黙の了解だった。
「黒斗ちゃん!もっと笑って…!!」
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