彼女がもし腐女子だった時
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レオ先輩×黒斗先輩の場合
「やだやだやだやだ!!」
「うるさいやかましい!頼むからあっち言ってくれ!」
「いやだおれのために歌え〜!おれの想像意欲を駆り立てるタラシのくせに〜!!」
「意味がわかんねぇよ!」
珍しく声を荒げる黒斗先輩。
あ、どうも!腐女子の皆様!
私は今、噴水に座り人と待ち合わせしているのですが…
先程まで斜め後ろで噴水の縁に寝転がって曲を作ろうとしていたレオ先輩がいまして、そこを横切ろうとした黒斗先輩が捕まって、今のやり取りが始まったわけです。
「だって!黒斗って意外とかわいい声してるだろ?だからやっぱ、らび?なんとかってユニットとは違う、ん〜なんか?する力があるんだよ!」
「はいはい、お前の言いたいことは半分わかるが半分わからん。とにかく俺は今泉を探してるんだ。お前にかまってる場合じゃない」
「え〜?またセナ〜?おれもセナのことは大事だけど、今は黒斗がいい!」
「は?泉が大事だと?お前が?」
いきなりトーンが変わった黒斗先輩気を取られて後ろを振り向く。
そこには今まで見たことない視線をレオ先輩に送る黒斗先輩がいた。
とはいえ、あの黒斗先輩のことだし、それが嫉妬だと理解するのは普通に難儀な話。むしろレオ先輩は相変わらず自分のペースで、今はおまえのほうが大事!と言い張っている。
「…お前らの話はなんとなく知ってるし観てたけど……俺のほうが…」
どんどん声が小さくなりながらもなにかを訴えようとする黒斗先輩。
でもそのなにかがピンときていない黒斗先輩には言葉にするのが難しそうだ。
握りこぶしだけを作ってレオ先輩を睨んでいる。
「黒斗!歌って!これ!」
レオ先輩がずいっとノートを黒斗先輩の目の前に出す。
「あぁ!?誰が歌うかそんな半端な歌!」
間髪入れずに黒斗先輩がヤンキーみたいに声を荒げて断る。半端って…そんな…。
殴りかかるかと思いきやパシッとノートを払い足早に、そして相当イライラしながら立ち去っていった。
「こわぁ〜…、レ、レオ先輩…大丈夫ですか?」
流石に声をかけないのもおかしな空気になっていたので、小走りで近寄って声を掛ける。
レオ先輩は振り払われたノートを拾って立ち尽くしていた。
その五線譜のノートにはびっしりと黒い丸が描かれていて、一曲として確実に完成している。あとは歌詞を入れればいいというところだ。
「あ、あの…機嫌が悪かっただけですよ?…あまり気を落としちゃ」
「黒斗ってやっぱすごい!」
「はぇ?」
「あのね!おれね!このページに書いたやつ、全然作ってないの!完成からは程遠いし!」
「え、え?でも一つの曲として出来上がってますよね?」
「ううん!!これはまだまだ途中!納得いかないから歌ってもらおうと思って!う〜…歌ってくれたらなおす場所わかるかと思ったのに〜…」
そんな愚痴を言いながら私に背を向けて歩きだしてしまうレオ先輩。
えぇ?あれもしかして喜んでるの?嘘でしょ〜…?
「明日もっかいお願いしてみよー!」
NEXT::
「やだやだやだやだ!!」
「うるさいやかましい!頼むからあっち言ってくれ!」
「いやだおれのために歌え〜!おれの想像意欲を駆り立てるタラシのくせに〜!!」
「意味がわかんねぇよ!」
珍しく声を荒げる黒斗先輩。
あ、どうも!腐女子の皆様!
私は今、噴水に座り人と待ち合わせしているのですが…
先程まで斜め後ろで噴水の縁に寝転がって曲を作ろうとしていたレオ先輩がいまして、そこを横切ろうとした黒斗先輩が捕まって、今のやり取りが始まったわけです。
「だって!黒斗って意外とかわいい声してるだろ?だからやっぱ、らび?なんとかってユニットとは違う、ん〜なんか?する力があるんだよ!」
「はいはい、お前の言いたいことは半分わかるが半分わからん。とにかく俺は今泉を探してるんだ。お前にかまってる場合じゃない」
「え〜?またセナ〜?おれもセナのことは大事だけど、今は黒斗がいい!」
「は?泉が大事だと?お前が?」
いきなりトーンが変わった黒斗先輩気を取られて後ろを振り向く。
そこには今まで見たことない視線をレオ先輩に送る黒斗先輩がいた。
とはいえ、あの黒斗先輩のことだし、それが嫉妬だと理解するのは普通に難儀な話。むしろレオ先輩は相変わらず自分のペースで、今はおまえのほうが大事!と言い張っている。
「…お前らの話はなんとなく知ってるし観てたけど……俺のほうが…」
どんどん声が小さくなりながらもなにかを訴えようとする黒斗先輩。
でもそのなにかがピンときていない黒斗先輩には言葉にするのが難しそうだ。
握りこぶしだけを作ってレオ先輩を睨んでいる。
「黒斗!歌って!これ!」
レオ先輩がずいっとノートを黒斗先輩の目の前に出す。
「あぁ!?誰が歌うかそんな半端な歌!」
間髪入れずに黒斗先輩がヤンキーみたいに声を荒げて断る。半端って…そんな…。
殴りかかるかと思いきやパシッとノートを払い足早に、そして相当イライラしながら立ち去っていった。
「こわぁ〜…、レ、レオ先輩…大丈夫ですか?」
流石に声をかけないのもおかしな空気になっていたので、小走りで近寄って声を掛ける。
レオ先輩は振り払われたノートを拾って立ち尽くしていた。
その五線譜のノートにはびっしりと黒い丸が描かれていて、一曲として確実に完成している。あとは歌詞を入れればいいというところだ。
「あ、あの…機嫌が悪かっただけですよ?…あまり気を落としちゃ」
「黒斗ってやっぱすごい!」
「はぇ?」
「あのね!おれね!このページに書いたやつ、全然作ってないの!完成からは程遠いし!」
「え、え?でも一つの曲として出来上がってますよね?」
「ううん!!これはまだまだ途中!納得いかないから歌ってもらおうと思って!う〜…歌ってくれたらなおす場所わかるかと思ったのに〜…」
そんな愚痴を言いながら私に背を向けて歩きだしてしまうレオ先輩。
えぇ?あれもしかして喜んでるの?嘘でしょ〜…?
「明日もっかいお願いしてみよー!」
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