彼女がもし腐女子だった時
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大感謝です。
「大感謝です。尊い。何この2人の笑顔。尊い。」
「ちょっと死にそうになってるじゃん。めっちゃ面白い。」
お昼の食堂でにやにやと私を見る蒼空先輩。
何を面白がってるのかって私が尊死しそうなのを見て笑っているのだ。
「1枚目は一応黒斗がピースしてくれたんだよ。それをせなたんに送ったら朝おんなじ反応してた。」
「えぇえ!?黒斗先輩、ピースとかするんですか?」
「それは俺も思ったー!さすがにすっごい形相で、ほかの誰にも見せないでって圧掛けられたから見せれないけど」
「あ"ー!病室の壁か天井になりたかった!」
「えこわ」
蒼空先輩が真顔で引く素振りを見せる。
無理にでも見せてくれとはやっぱり立場上言えないし、そこまで自重できない腐女子になってはいけない…!と自分をぐっと抑えて発言した言葉だったけど…。ちょっと理解は得られてなさそう。
「…それにしても、瀬名先輩めちゃくちゃ愛おしそうに黒斗先輩を見てますね」
「そうだよね。毎回黒斗のお見舞いに来るたびに最初は申し訳なさそうなのに、帰り際には満足したように帰ってくよ。」
「合法でイチャイチャできるみたいな感じですかね。やっぱり瀬名先輩って本気で黒斗先輩のこと好きなんですか?」
「あ、一応まだ疑ってたんだ。」
意外そうに目を丸めて私を見る蒼空先輩。
いや、だって体育祭の後はみんな噂してたけど、それ以上もそれ以下もなく普段同じ校舎で見かける私から見ても、まるで何もなかったかのような2人だったから。
それで間もなくして黒斗先輩は入院しちゃったし…。
「まぁ、せなたんは今までも隠してきたから周りには隠すだろうけど。…なんだかんだちゃんと黒斗のこと好きだと思うよ。」
「だから昨日私が言ったことに賛成したんですか?」
「んー、まぁね?せなたんは親友だし、親友の恋って実ってほしいもんじゃん」
「親友…ですか。黒斗先輩がいやって言ったらどうなっちゃうんですか」
「…?嫌って言わなくない?黒斗だもん」
それは、絶対の自信でもあり、確かに約束された勝利って感じですけど…と言いたいのをぐっと堪える。
私としては確かにあの2人が最終的にくっつきそうではあるけど、まだまだ他のカップリングだって見たいですから!!
::END
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