彼女がもし腐女子だった時
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朔間先輩×目良先輩の場合
「零?いい加減にしろよ。」
「んん~?もう少しいいじゃろ」
「ひぇ…」
全国の腐女子の皆様こんにちは。
私は今、現実なのか妄想なのか…目の前で繰り広げられている事態に判断が付きません。
「嬢ちゃんや、そこの水を取ってくれんかのう」
「あ、え、えと…はい!」
慌てて手元にあったペットボトルを掴みなるべく距離を取りながら朔間先輩に渡す。
それもそのはず。今目の前には、朔間先輩に膝枕をしている…いや、させられている目良先輩がいるからである。
「……」
むすっとした顔で私を見る、というより睨む目良先輩。
というか、私はもともと朔間先輩に用事があって…それで連絡をしたらなぜか朔間先輩のスマホなのに目良先輩から、目良だ、ガーデンスペースにいる。という短いメッセージが返ってきて…今に至る。
「あの、仕事の話をしたいのはやまやまなんですが…個人的に…どうしてこんなことになってるか伺っても?」
「は?」
「ひゃぇ…ご、ごめんなさい」
「これこれ、黒斗。そんなに毛を逆立てて威嚇するでない。嬢ちゃんだって気になるじゃろうて」
「お前がさっさと良ければいいんじゃないか?」
「そんなこと言いおって~。まだ我輩のこと心配してくれてるじゃろう?」
短い舌打ちのあと顔を背けてスマホをいじりだす目良先輩。
これはもう関わりたくないという意思を感じる。
「いやなに、わんこがここにおるかも~って思って散歩していたんじゃが…今日はこの通り暑いじゃろ?それで倒れてしまったんじゃ」
「それは…災難でしたね」
「だがの、どこからともなく黒斗が来てくれて…難を逃れたというわけじゃ。ちなみにわんこはおらんかった。」
「人探すのそんなに下手だったか?お前…。」
…いやそれ絶対口実では?
え、でもそういう口実作るってことは朔間先輩って目良先輩のこと好きってことになっちゃうよね?だって2人きりになりたーいってことでしょ?
それってつまりそういう…
「でも黒斗は肝心なところで意地悪でのう。膝枕は無理やりやってもらえたものの、買ってきた水をあえて遠いところに置くんじゃもん」
「ちっ、せっかく取りに行かせるのを理由に開放してもらおうと思っていたのに」
「あ、…私、邪魔しちゃって…」
いや待て…朔間先輩からして見れば動く理由がなくなってラッキーってこと…!?
だから私は今このラッキー腐女子出来たわけだし…。
「いや、WINWINですね」
「あぁ?」
驚くほど間がない速さでメンチを切ってくる目良先輩。え、こわ…ヤンキーだったっけこの人?
「くく、面白い嬢ちゃんじゃの」
「面白くないだろ。何がWINWINなのか意味がわからない。…女の心境なんざ観たくもないし」
「これこれ…可愛い嬢ちゃんが可哀そうじゃろ。どうしてそんなにつんけんするんじゃ」
「どうもこうも、俺は女が嫌いなんだ。零がいるから動けないが今すぐにでもここを立ち去りたいくらいなんだぞ?感謝しろ。そしてどけろ」
えぇぇー!朔間先輩を気遣って自分の苦手な人がいても逃げないってめちゃくちゃ愛じゃない?
毛逆立ててるけど好きなものは守りたい犬か猫みたいな…?
「我輩のこと心配してくれてるのかえ?やはり黒斗は優しいのう。どれ、お礼に抱きしめてやろう…♪」
「のわっ、」
抱きしめる。といった朔間先輩の勢いはとてもやさしいものではなく、起き上がる勢いのまま目良先輩を押し倒す。
ガーデンスペースの柔らかな芝生がぼふっと目良先輩の背中を受け止めた。
「おい」
「は、はい…」
「どかすの手伝え」
「え」
顔を見れば心底不服そうな顔をして朔間先輩の肩を押している目良先輩。
「黒斗~、つれないことを言うもんじゃないぞい。のう、嬢ちゃん?」
「え、えぇ~…と」
くるりと振り向きいつもの柔らかい笑みに何か含んでいる笑顔を朔間先輩に向けられて体が動かない。
え、っていうかもう私いなくなった方がいいんじゃないですかね?
もう、お2人でごゆっくり~って。
「…お、まっ!仕事!仕事の話があるんじゃないのか!?」
「ひぃ!あぁぁぁあそうです!朔間先輩に!」
「ちっ…つれねぇな。」
「いい加減にしろ!つられてたまるか!」
ぼそりと朔間先輩が呟いた後、一瞬の隙を見計らって勢いよく飛び起きて朔間先輩を退ける目良先輩。だったけど
「うがっ」
「せめて一緒に話くらいは聞いていくが良かろう。」
立ち上がった目良先輩の腰をがっしりとホールドして逃がすまいとする朔間先輩。
見た目はいつものかっこよさからかけ離れてますけどいいんですかねぇ?
うがーっ、とまるで晃牙くんがするように吠えながら引きはがそうとする目良先輩も、TrickStarと関わっているときと全然違う雰囲気で…あ、意外とちゃんと高校生なのかも…と思う。
「なんでだよ!UNDEADの話ならそれこそ晃牙を連れてこい!」
「ん~、嫌じゃ~、我輩すまほの使い方わからんし、動けるほど元気になってない」
「げん、き…だろが…っ!この、力つよ…くそっ!」
「あ、あの…、ほかのユニットに聞かれて困る仕事ではないですけど」
「嬢ちゃんもこういって居るし、のう?」
「…余計なことをっ!」
先ほどと同じように睨まれるも、慌てた様子の目良先輩からはさっきのような人を殺しそうな視線ではなく、単純に恥ずかしいから見られたくないという思いがたえる。
「さて、仲良く3人で仕事の話をしようかの!」
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「零?いい加減にしろよ。」
「んん~?もう少しいいじゃろ」
「ひぇ…」
全国の腐女子の皆様こんにちは。
私は今、現実なのか妄想なのか…目の前で繰り広げられている事態に判断が付きません。
「嬢ちゃんや、そこの水を取ってくれんかのう」
「あ、え、えと…はい!」
慌てて手元にあったペットボトルを掴みなるべく距離を取りながら朔間先輩に渡す。
それもそのはず。今目の前には、朔間先輩に膝枕をしている…いや、させられている目良先輩がいるからである。
「……」
むすっとした顔で私を見る、というより睨む目良先輩。
というか、私はもともと朔間先輩に用事があって…それで連絡をしたらなぜか朔間先輩のスマホなのに目良先輩から、目良だ、ガーデンスペースにいる。という短いメッセージが返ってきて…今に至る。
「あの、仕事の話をしたいのはやまやまなんですが…個人的に…どうしてこんなことになってるか伺っても?」
「は?」
「ひゃぇ…ご、ごめんなさい」
「これこれ、黒斗。そんなに毛を逆立てて威嚇するでない。嬢ちゃんだって気になるじゃろうて」
「お前がさっさと良ければいいんじゃないか?」
「そんなこと言いおって~。まだ我輩のこと心配してくれてるじゃろう?」
短い舌打ちのあと顔を背けてスマホをいじりだす目良先輩。
これはもう関わりたくないという意思を感じる。
「いやなに、わんこがここにおるかも~って思って散歩していたんじゃが…今日はこの通り暑いじゃろ?それで倒れてしまったんじゃ」
「それは…災難でしたね」
「だがの、どこからともなく黒斗が来てくれて…難を逃れたというわけじゃ。ちなみにわんこはおらんかった。」
「人探すのそんなに下手だったか?お前…。」
…いやそれ絶対口実では?
え、でもそういう口実作るってことは朔間先輩って目良先輩のこと好きってことになっちゃうよね?だって2人きりになりたーいってことでしょ?
それってつまりそういう…
「でも黒斗は肝心なところで意地悪でのう。膝枕は無理やりやってもらえたものの、買ってきた水をあえて遠いところに置くんじゃもん」
「ちっ、せっかく取りに行かせるのを理由に開放してもらおうと思っていたのに」
「あ、…私、邪魔しちゃって…」
いや待て…朔間先輩からして見れば動く理由がなくなってラッキーってこと…!?
だから私は今このラッキー腐女子出来たわけだし…。
「いや、WINWINですね」
「あぁ?」
驚くほど間がない速さでメンチを切ってくる目良先輩。え、こわ…ヤンキーだったっけこの人?
「くく、面白い嬢ちゃんじゃの」
「面白くないだろ。何がWINWINなのか意味がわからない。…女の心境なんざ観たくもないし」
「これこれ…可愛い嬢ちゃんが可哀そうじゃろ。どうしてそんなにつんけんするんじゃ」
「どうもこうも、俺は女が嫌いなんだ。零がいるから動けないが今すぐにでもここを立ち去りたいくらいなんだぞ?感謝しろ。そしてどけろ」
えぇぇー!朔間先輩を気遣って自分の苦手な人がいても逃げないってめちゃくちゃ愛じゃない?
毛逆立ててるけど好きなものは守りたい犬か猫みたいな…?
「我輩のこと心配してくれてるのかえ?やはり黒斗は優しいのう。どれ、お礼に抱きしめてやろう…♪」
「のわっ、」
抱きしめる。といった朔間先輩の勢いはとてもやさしいものではなく、起き上がる勢いのまま目良先輩を押し倒す。
ガーデンスペースの柔らかな芝生がぼふっと目良先輩の背中を受け止めた。
「おい」
「は、はい…」
「どかすの手伝え」
「え」
顔を見れば心底不服そうな顔をして朔間先輩の肩を押している目良先輩。
「黒斗~、つれないことを言うもんじゃないぞい。のう、嬢ちゃん?」
「え、えぇ~…と」
くるりと振り向きいつもの柔らかい笑みに何か含んでいる笑顔を朔間先輩に向けられて体が動かない。
え、っていうかもう私いなくなった方がいいんじゃないですかね?
もう、お2人でごゆっくり~って。
「…お、まっ!仕事!仕事の話があるんじゃないのか!?」
「ひぃ!あぁぁぁあそうです!朔間先輩に!」
「ちっ…つれねぇな。」
「いい加減にしろ!つられてたまるか!」
ぼそりと朔間先輩が呟いた後、一瞬の隙を見計らって勢いよく飛び起きて朔間先輩を退ける目良先輩。だったけど
「うがっ」
「せめて一緒に話くらいは聞いていくが良かろう。」
立ち上がった目良先輩の腰をがっしりとホールドして逃がすまいとする朔間先輩。
見た目はいつものかっこよさからかけ離れてますけどいいんですかねぇ?
うがーっ、とまるで晃牙くんがするように吠えながら引きはがそうとする目良先輩も、TrickStarと関わっているときと全然違う雰囲気で…あ、意外とちゃんと高校生なのかも…と思う。
「なんでだよ!UNDEADの話ならそれこそ晃牙を連れてこい!」
「ん~、嫌じゃ~、我輩すまほの使い方わからんし、動けるほど元気になってない」
「げん、き…だろが…っ!この、力つよ…くそっ!」
「あ、あの…、ほかのユニットに聞かれて困る仕事ではないですけど」
「嬢ちゃんもこういって居るし、のう?」
「…余計なことをっ!」
先ほどと同じように睨まれるも、慌てた様子の目良先輩からはさっきのような人を殺しそうな視線ではなく、単純に恥ずかしいから見られたくないという思いがたえる。
「さて、仲良く3人で仕事の話をしようかの!」
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