彼女がもし腐女子だった時
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「ま~ね…2人とも距離感おかしいから…」
なんだかんだ言いながら私の話を最後まで聞いてくれた星宮先輩。
頭の後ろで手を組みながら私のクラスメイトの席に無遠慮に腰掛けている。
「ふーん、でも俺の前ではなんだかんだそんなことしないんだけどな~」
「はっ!星宮先輩!もしかしてジェラってます!?」
「目ぇ潰そうか?」
にっこりと笑顔を張り付けて即答する星宮先輩先輩に慌ててすみませんと頭を下げる。
「ジェラシーなんてないよ。入学当初からべたべただもんあの2人。だからいろいろ噂経ってるんだろうし。…まぁ俺もだけど」
昔のことを思い出しているのか星宮先輩の目からだんだんとハイライトが消えていく。
とはいえ、そんな暗い話にしたかったわけではないし、…入学当初から仲が良いことが分かったうえで目良先輩とユニットを組んでるんだから今さら嫉妬なんて芽生えないのかもしれない。
「って…入学当初から…べたべた…?」
「なにその惜しいことをしたッ!みたいな顔ー!おもしろ!…あぁ、俺から見た昔の2人を教えてあげるな。気が向いたら!」
「それ絶対気が向くときが来ない人のセリフですよっ!」
盛大にツッコミを入れるとレッスンを終えたのか北斗くんが顔をひょこりとのぞかせた。
「転校生、ここにいたのか。話中に済まないんだが…今レッスンを終えたので今後の話を少しだけするついでに、家まで送らせてほしい。」
「うん、いいよ!」
「ほっちゃん!!」
「うげっ、誰の後ろ姿かと思えば…なんで蒼空がここに…」
「ん?んー…」
可愛いを熟知したように首を傾げて考えるそぶりをする星宮先輩。と、目がバチリと会う。
「ひぇ…どうか命だけは…」
「…プロデューサー科って実際どうなのって話してだだけ。まぁ、結局のところ特別なことはあまりしてない雰囲気だったけどな!」
「あ、あぁ…そういう。蒼空がそういったことに興味を示すなんて珍しいな」
「いっつも黒斗に裏方やってもらってるからさ!気になったんだよ!あ、俺も一緒に帰っていい?」
「どうせ駄目と言っても付いてくるだろう。まぁお前は一人にすると危ないし…せっかくだから一緒に」
「一応先輩なんだからお前っていうなよ…泣いちゃう!」
「そういうところが先輩らしくないんだ!」
2人のそんなコントのようなやり取りを微笑ましく見る。
と同時に、なるほどこの2人もアリなのか…
なんて思考が過ったのは、絶対に2人にはバレるわけにはいかなかった。
「み、みんなで仲良く帰りましょーか…!」
::END
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