彼が合宿に参加するとき
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-合宿-3日目-某所Hotel-Restaurant-
毎日のLessonを終えると、夕食は皆さんとともにする決まりになっており、私は同室である黒崎さんと一緒に部屋を出て鍵として必要なCardを洋服のPocketへと入れる。
一般の方が利用を終えてからの Restaurantは閑散としていて、夕食を食べる時間になってからの黒崎さんの行動は誰よりも早いせいで誰よりも早くRestaurantに到着してしまう。
「おい、席につけよ。どうせテーブルは適当だろ。さっさと出してもらって、飯食って、風呂入って、部屋で読み合わせすんだろ。」
「は、はい…そうなのですが…私はKnightsの中でも今回の合宿の中でも一番下なので、先にいただいてしまっていいのかと…」
「気にすんな。腹減ってんのは全員同じだ。早く来ねぇ奴が悪ぃ。」
そう堂々と受け答えをする黒崎さんはさっさとHotelmanを呼び料理を用意させる。
私たちがLessonを終えここに来る時間に合わせてくれていたお陰か早々に料理が運ばれてきてその見た目はどれもこれも綺麗なものばかりだった。
「昨日も一昨日も言ったが、これは一般市民が普段から食べるような料理じゃねぇからな。」
「は、はい、」
そう言う黒崎さんはなんだかんだと手助けをしてくれてとても助かる。初日に私が一般市民がHotelに泊まった時はこんなものを…と呟くと最初は馬鹿にしてんのかてめぇと喧嘩腰に言われたものの隣にいた瀬名先輩が説明をしてくれてからは黒崎さんも逐一私にこれは違う、と言ってくださるようになった。
「ったく、これだからボンボンはよぉ…」
「What…?」
「なんでもねぇ。食え」
そう促され先輩である黒崎さんは何一つとして遠慮せず食べているのを見て自分もSteakにKnifeを入れ一口食べる。
「Marvelous!3日目の夕食ですが不動のおいしさですね!ぜひ家族にも伝えたいものです!」
「まぁ…伊達に星三つのホテルじゃねぇってことだろ…?いちいちうるせぇ奴だな…」
「おぉ?仲良くやってるじゃん?意外も意外…だなぁ!」
「あ!ひょらひゃん…!」
「おい口にもの入れながら喋んな!」
黒崎先輩に、馬鹿!と一喝され一度口に入ったものを飲み込む。この朱桜司、ソラさんに会えた嬉しさではしたないことを…これでは朱桜家に泥が…
「スオー!お前うまそうなもん食べてるな!俺にもちょうだい!」
「り、Leader!?ソラさんとは部屋が違うはずでは!?」
「いやいやー俺だけじゃ獅子王制御不能だから、なんかある時は蒼空についてもらってんの。ねぇ、にーやん、隣良い?」
「くれぐれもうるさくすんじゃねぇぞ。」
昨日の一件もありLesson中は役を演じること以外で口を開かない目良綾人さんはLesson以外ではよく喋る。いや、元々喋る人なのかもしれないけれど。
「にしても、司がいて助かった。いくら俺でもつっきーを1人で止めんの大変だからさ。こうやって完全にレストラン貸し切りとかならまだいいけど。それでも司いてくれるだけで少しは楽ー…」
そう言って隣にLeaderが座り、挟むようにソラさんが腰を下ろす。同じ料理が同時に運ばれてLeaderもソラさんも遠慮という言葉を知らないとでもいうようにさっさと口に運んでいくが、一口含んだソラさんと綾人さんが同時に口に含んだ状態でそろえて声を上げる。
「「しょっぱい!!」」
「ぁああ!お前らも口にもの入れながら喋んじゃねぇよ!!」
「うへぇ!?俺が実家で教わって作ってるのよりずっとしょっぱい!昨日も一昨日もそんなにひどくなかったのに!」
「うわコレ、こんなんカロリー心配すぎてドクターストップならぬ黒斗ストップかかるって!このステーキのソース何!?」
黒崎先輩の一喝も気に留めず不平不満を口にするソラさんと綾人さん…
「あの、お二方?」
しょっぱい…?そうでしょうか…割りと普通のいたって標準の塩加減とソースだと思いますが、2人ともその場にフォークとナイフを置いて溜め息を吐く。
「野菜しか食えないな…あー、もう。俺肉派なのにぃぃ」
「蒼空もやっぱり目良家の味がしみついてるんだねー。てかこれ何?肉だけでこんなに味するならソースかけなくていいじゃん!ソースセルフでいいじゃん!ちょっと!そこの従業員!」
畳みかけるように従業員を呼ぶ綾人さんに私は狼狽えるも向かいに座る黒崎さんも隣のLeaderも我関せずといった様子で料理を口に運んでいる。
「あの…綾人さん…」
「あの肉!黒斗といずみーぬが食べるときは絶対ソース掛けて出さないで!あんなん黒斗の口に入れられるわけないから!っていうかシェフの舌どうなってんの!?機能してる!?」
「おーい…綾人ー?」
ソラさんの静止の声も聴かずにその場から立ち上がりさらに怒鳴る綾人さんにすでに私はお手上げ状態でソラさんに目をやると何か思い付いたように表情を一転させた。
「こっちはアイドルなんだよ?食生活もカロリーとか気にしてるのに!確かに肉は大事だけど味付けはもっと大事でしょうが!」
「あ、綾人ー!あそこに黒斗が!」
「えぇどこ!?」
先ほどまで怒鳴り散らしていたのに光の速さでソラさんが指をさした方向に向かっていく綾人さん。正直かける言葉も見つからない。黒崎さんが向かいでやっと溜め息を吐くとそのまま綾人さんのSteakを何食わぬ顔で平らげていく。
「あ、蘭たんさん。俺のも食べます?」
「ん?いいのか?って、その呼び方やめろよ。」
悪態をつきながらも心なしか嬉しそうにする黒崎さんを微笑ましいと思いながら私も遅れを取らないように料理を口に含んでいった。
「ほっしー?そういえば黒斗は?あいついるといろんな発見があって面白いのに…」
そこで素朴な疑問がLeaderの口から放たれる。確かに、ソラさんは黒斗さんと同じ部屋の人だったはず。
「え?あぁたしか。507号室にいるはず。」
「507ぁ?なんで?」
「この合宿始まってから、いつも暇さえあればせなたんに会ってくるっていうんだよなー。珍しいというかなんというか…」
「じゃあとうとうセナと黒斗は恋人になったってことか!!」
「ぶふっ!?」
はい?心の声がそのまま顔に出てしまったのと黒崎さんがはぁ?と声を上げ、ソラさんは思いきり吹き出す。間髪いれずあからさまに動揺するソラさんと、汚いだろぉ!となぜか豪快に笑うLeaderのMismatchさにさらに私は眉間に皺を寄せてソラさんを見た。さすがの黒崎さんも訝しげにソラさんを見ている。
「いや、あいつらまだ、じゃなくて…えと、いやいや昔から仲が良いってだけで。うん。そういうのじゃ…えっとごめん、つっきーもう部屋戻ろう」
「えー!俺食べたばかりで動きたくないんだけど?」
「うん知ってる。俺なんか野菜しか食ってなくてむしろ腹ペコだから。プリン買いに行こうプリン」
やーだー!と駄々をこねるLeaderを引きずりながらソラさんは私たちから逃げるように立ち去っていく。取り残された私と黒崎さんは目を合わせて2,3度瞬きをする。
「お前のユニットだろ。なんか知らなかったのかよ」
「そんな…そんなこと知ってるわけないじゃないですか!確かに黒斗さんと瀬名先輩はよく噂が流れているらしいですけど…!私は何も!」
「噂ぁ?…ほー、そういう2人になってもおかしくはないっつうことか…」
「私ちょっと、瀬名先輩の部屋に行きます。か、確認をしないと私の気が収まりませんから!」
「…まぁ、気にならねぇっつうと嘘になるし俺も付き添ってやる。でもさっさと済ませろよ?」
「はい、感謝します!」
::as a matter of fact
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