彼が合宿に参加するとき
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-合宿-3日前-自宅-
『もしもーし、愛しの我が息子ー。お元気ですか。美味しいもの食べてるかな!』
「まぁ。」
『今回のTELはしょうもないことじゃないから、無言で切るなよ?』
「そうやって前置きするのは初めてだな?そんなに重要なことか?」
『Yesyes!、蒼空くんが仕事で、お前が寂しくないように極秘のを』
「極秘…?」
『次期学院長と呼ばれるお前だが、とはいえ俺もまだまだ頑張るから、the distant further!』
「おー、うん。頑張れ」
『んで、本当は卒業してからでもいいかと思ったんだけど、案外黒斗、この1年で随分と変動があっただろ』
「…そう、だな」
『んで、仲良くなった奴らもいるようだし。その子らの合宿についていって欲しいわけ』
「合宿?」
『うむ!例によって!あの事務所との合同合宿をします!』
「…え、あ…あー…ええ!?」
『おお?合宿にそんな驚く?』
「いや、その合宿は…確かにこの学院にとってもあの事務所との架け橋になるのもかねて重要だからということで毎年数回やってるのはわかってる」
『ザッツライト!ちゃんと学院長として覚えてくれてるんだなー、父さん誇らしい』
「毎度相手側にもこっち側にもそれなりに利益が出るように組んでて、最後に特別ライブをするのも知ってる。が…」
『うん?』
「…こっちの利益はあの事務所の顔見知りとなって事務所に入りやすくなることもろもろ。向こうの利益は、まだ学生であるアイドルたちの良い意味の初々しさを取り込み、新鮮さを得ることもろもろ。」
『そう、うん。父さん出る幕ないよ。勉強しすぎ』
「でもそれも、あくまでも向こうのグループとこっちの趣旨が似たような、あるいは飛び抜けて異質なユニットしか選抜してないよな…?」
『問題ないだろ?Trickstarは一番ノーマルなユニットだし。逆に奇抜で言えば紅月は残念ながらソウマ、カンザキがいない間に済ませちゃったしね…?』
「いや、普通のアイドルを選抜するなら…fineの方がいいんじゃないのか…?考えたくはないが万が一に失敗したら…」
『それはfineが失敗しても同じだぞー?fineなら確かに、失敗する確率は少ない。でも、彼らはすでに頂点に君臨し、安定した地位にいる。チャンスはいくらでもあるユニットだ。それなら新進気鋭のTrickstarに譲ったほうが、彼らの利益になる。これは、確かに大人の都合の合宿でもあるけど、ちゃんと彼らの為にもなる合宿として組んでる。向こうもOKってくれたし?』
「はぁ…まぁ、向こうが文句ないなら…」
『そーれーに、英智くんの体調的に2週間はつらいじゃん?』
「2週間も何やるんだ?」
『あららら?そっか、黒斗は行ったことないもんなー。1年も2年も引きこもりだったもんな!』
「引きこもりって言い方するなよ…」
『うんうんわかってるよ、じゃぁこれから説明するから…とりあえず、事務所来て!お母さんがね、車、家の前についてるはずだから』
「は?母さんが?お前じゃないのかよ。」
『んーま、お父さんに向かってお前とか言わないの!俺はもう事務所にいるから!待ってるよー』
「あ、待って…!……切りやがった。はぁ…2週間…ええと、蒼空はその間に帰ってくるはずだし、何か色々準備しなきゃ…だよな…。とりあえず、話を聞きに行かなきゃ何もできないか…うわ…。ほんとに車もうついてる。急ぐか…!」
::Let's go to the Shining office
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