どういうことだよっ!!


「いやぁ、そんなこともあったなー」

「ほんとね。しかも##NAME1##ってば超美声だったし」

「うんうん。あの時自分でびっくりしたよー。まぁ、流石俺みたいな、ね」

「アホじゃないの?」

あの頃から8年。
俺と梓は、卒業してすぐ…とはいかなかったが、今は何とか同棲をしている。

梓は宇宙飛行士をしていて、
俺は出掛け先でスカウトされ星が大好きキャラのアイドル。
正直宇宙飛行士になりたかったわけだけど、試験は落ちてしまったし、この仕事はこの仕事で楽しいからまぁ、いいや。みたいな状態。

「ちょっと、何ボーッとしてんの?」

「いや、俺らの母校って、こんなに大きかったんだなぁって」

「うん、確かに。##NAME1##を探すのに結構大変だもん。」

「なんで俺を探すの?」

「だって気付いたらいないから」

「今じゃいなくなるのは梓だよな。」

「寂しい?」

「至って普通だ。俺には沢山のファンがいるから。」

そう、なぜなら売れっ子だからな。ちやほやされていて暇もないくらいだ。でも…

「まぁやっぱり、恋人がいないと寂しいかな」

「あははっ、##NAME1##がそんなこと言うなんて、…嬉しいな……ありがとう。」

そう言って梓はいつものハグをしたあとに、嬉しそうにキスをした。










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