イベントストーリー
What is your name?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
弾む!心と花咲くモールライブ
「もしもし…?」
『もしもーし!俺だよ、おーれ!』
「あの…私…あれ?電話番号、黒斗先輩ので間違いないですよね…?どうして蒼空先輩が…?」
『あー!黒斗寝てるからな。』
「え…じゃぁまずくないですか?」
『いや特に…、それに転校生ちゃんからの電話だったらそもそも出ないし、俺が出るのは必然、だよな。で?今わざわざ廊下に出たんだけど』
何か察しているのか蒼空先輩はいつも話が早い。私がプロデューサーとして1年。来年度にはもう蒼空先輩も黒斗先輩もいなくなるけど、やっぱりまだいろいろなことは手伝ってもらわないと…顔が広いと言われる私にもやっぱりノーと言われるような場所はあるわけで…とにかく!そういった時はこのお2人の力は壮絶なもので、割と頼みやすい…というと失礼ですが、そんな性格のおかげかやはりまだまだ頼ってしまう部分が多い。
「あの、とりあえず、空いている練習室がないので、できれば使わせてほしいなと。事情はそちらに行ってから話しますので!すみませんけど!」
『あーうん?なんかの企画とか?いいよ。実際そこまで本格的な練習するわけでもなかったし、黒斗は日頃の疲れで寝てるし…』
「あ!ありがとうございます。とりあえず1年生の子たちをまずそこに集めたくて。」
『あー、なるほどー?じゃあ俺たち、間に合うようだったらずらかっとく』
「あ、いても問題ないです!それに黒斗先輩寝てるって言ってましたし。場所を借りれるだけでも…ありがたいですから」
蒼空先輩から了承を得て電話越しに頭を下げ通話をオフ。というか黒斗先輩レッスン室で寝るって。合宿でもないのに…
とはいえ、最近の黒斗先輩は前よりも事務仕事に色々と精を出し、そして依頼があればWWのお仕事。それに少しずつモデル活動にも参加している。
本当にいろんなことに手を出し足を出しの人を見るともはや超人のようで、正直頑張り癖は昔からだったなぁと思いだす。そういった血でも流れているのかもしれない。
そう思いながら私は要所要所にいるであろう生徒たちを探しにまずは教室へと向かった。
先ほどあった創くんからさらに光くん、友也くんを見つけてそのレッスン室へと集合するよう伝える。もちろんあみだくじもしてもらって。
しばらく1年の廊下をうろうろしていると翠くんと鉄虎くんを捕まえて面倒くさがる翠くんに何とかくじをしてもらいそのままレッスン室へ…
そうして最後の1人を見つけるために校内をぐるぐると何週もしてふと窓からガーデンスペースを見ると…
「いたぁぁああ!」
その言葉を皮切りに私は走り出した!生徒会に見つかりませんようにぃぃ!
「♪~♪~…ここで、Turn!そしてJump!」
どうやら目的の人物は1人で練習をしているようで、なかなか声がかけにくい状況。とはいえ、司くんはやっぱりきっちりとダンスが決まっていてかっこいい。Knightsにいるだけあってそれなりに個人のスキルは評価されているし、これくらい普通なのかもしれないけど。
「これはお姉さま。ご機嫌麗しゅう…あのう、もしかして私の独り言を聞かれていましたか?だとしたら、今のは聞かなかったことにしてください…!」
随分と必死で、真面目な瞳で縋ってくる司くんに嫌だとは言えず何度も頷く。でも、独りでなんでもしょい込んだりするのはあまりよくないし、司くんが頑張ってるのなら力になりたい。
私だってプロデューサーなんだから!あ、でも私こそ頼ってばっかりじゃ駄目だよね。うぅ、他人の心配ばかりしてもいられないってことか…
「これ以上、お姉さまの貴重な時間を奪うのは心苦しいですから、このあたりでお暇いたしましょう。それではお姉さま、失礼いたします…」
ふと、私が司くんの言葉に同意しながら考え込んでいると踵を返してまったく逆側へと向かって行ってしまう司くん。えぇぇ!待ってやっと見つけたのに!
「うぐっ!?お姉さま、首根っこを掴まないでくださいまし、苦しいです…!」
途端に出た手で司くんを掴もうとするとなんと首根っこを掴んでしまったようで慌てて離す。危うく死傷者を出すところだった。要件を伝えて司くんを引き留めるとスマホを出して、どうやら嵐ちゃんに連絡を取っているらしい。私は待っている間あてもなくきょろきょろと周りを見渡しているとスーツに身を包んだスバルくんほどの身長の人がガーデンスペースに現れる。髪の毛は短く綺麗に整っていて、立っている姿も綺麗。どうやらあちらこちらを見回した後早足で校内へと入っていった。…来賓の人が迷子に…?それとも業者さんがガーデンテラスの様子を見に来たとか?
「お姉さま、お待たせいたしました。どうやら、鳴上先輩たちは次の仕事の打ち合わせでしばらく席を外されるそうです。」
はっと司くんに呼びかけられて私はその思考を途切れさせ司くんに向き直る。
「でも、お仕事のことなのに、大丈夫…?」
「ふふ、構いませんよ。次の日までまだ日は空いていますので。それより、今はお姉さまを優先させてくださいまし」
確かに今は他の子たちも待たせてるし…そう思いあみだくじを書いた紙を司くんに見せる。やっぱりあみだくじのルールを知らないようで、上に書かれたアルファベットを選んでもらう。そうして線に沿って流れていった私の指は"A班"にたどり着いた。その間約数秒だけど、ずっと用紙を覗き込んでいる司くんに面白いなぁと笑みがこぼれる。
ふむふむ、司くんはA班か…と呟きながら。メモに残し、まったく状況が読み込めていない司くんを半ば強引ではあるものの司くんを連れて指定したレッスン室と向かう。…うう、急がなきゃ…ここからあのレッスン室は近いけど…。みんな黒斗先輩や蒼空先輩に会ってたりすると緊張しちゃうだろうしなぁ…
「さぁお姉さま、行きましょう。荒野だろうとお供いたしますよ…!」
ちょっとテンションが上がっている司くんに苦笑いを浮かべる。既にその時の私の頭は先ほどのスーツの人の事はすっかり抜けていて同じ道順をたどっていることさえ気づかなかった。
これから起きるどんな事件か、そしてそのスーツの人について私が少しでも情報を持っていれば、後の事件は未然に防げたのかもしれない。いや、99%の確率できっと敵わないかもしれないけど!
NEXT::
「もしもし…?」
『もしもーし!俺だよ、おーれ!』
「あの…私…あれ?電話番号、黒斗先輩ので間違いないですよね…?どうして蒼空先輩が…?」
『あー!黒斗寝てるからな。』
「え…じゃぁまずくないですか?」
『いや特に…、それに転校生ちゃんからの電話だったらそもそも出ないし、俺が出るのは必然、だよな。で?今わざわざ廊下に出たんだけど』
何か察しているのか蒼空先輩はいつも話が早い。私がプロデューサーとして1年。来年度にはもう蒼空先輩も黒斗先輩もいなくなるけど、やっぱりまだいろいろなことは手伝ってもらわないと…顔が広いと言われる私にもやっぱりノーと言われるような場所はあるわけで…とにかく!そういった時はこのお2人の力は壮絶なもので、割と頼みやすい…というと失礼ですが、そんな性格のおかげかやはりまだまだ頼ってしまう部分が多い。
「あの、とりあえず、空いている練習室がないので、できれば使わせてほしいなと。事情はそちらに行ってから話しますので!すみませんけど!」
『あーうん?なんかの企画とか?いいよ。実際そこまで本格的な練習するわけでもなかったし、黒斗は日頃の疲れで寝てるし…』
「あ!ありがとうございます。とりあえず1年生の子たちをまずそこに集めたくて。」
『あー、なるほどー?じゃあ俺たち、間に合うようだったらずらかっとく』
「あ、いても問題ないです!それに黒斗先輩寝てるって言ってましたし。場所を借りれるだけでも…ありがたいですから」
蒼空先輩から了承を得て電話越しに頭を下げ通話をオフ。というか黒斗先輩レッスン室で寝るって。合宿でもないのに…
とはいえ、最近の黒斗先輩は前よりも事務仕事に色々と精を出し、そして依頼があればWWのお仕事。それに少しずつモデル活動にも参加している。
本当にいろんなことに手を出し足を出しの人を見るともはや超人のようで、正直頑張り癖は昔からだったなぁと思いだす。そういった血でも流れているのかもしれない。
そう思いながら私は要所要所にいるであろう生徒たちを探しにまずは教室へと向かった。
先ほどあった創くんからさらに光くん、友也くんを見つけてそのレッスン室へと集合するよう伝える。もちろんあみだくじもしてもらって。
しばらく1年の廊下をうろうろしていると翠くんと鉄虎くんを捕まえて面倒くさがる翠くんに何とかくじをしてもらいそのままレッスン室へ…
そうして最後の1人を見つけるために校内をぐるぐると何週もしてふと窓からガーデンスペースを見ると…
「いたぁぁああ!」
その言葉を皮切りに私は走り出した!生徒会に見つかりませんようにぃぃ!
「♪~♪~…ここで、Turn!そしてJump!」
どうやら目的の人物は1人で練習をしているようで、なかなか声がかけにくい状況。とはいえ、司くんはやっぱりきっちりとダンスが決まっていてかっこいい。Knightsにいるだけあってそれなりに個人のスキルは評価されているし、これくらい普通なのかもしれないけど。
「これはお姉さま。ご機嫌麗しゅう…あのう、もしかして私の独り言を聞かれていましたか?だとしたら、今のは聞かなかったことにしてください…!」
随分と必死で、真面目な瞳で縋ってくる司くんに嫌だとは言えず何度も頷く。でも、独りでなんでもしょい込んだりするのはあまりよくないし、司くんが頑張ってるのなら力になりたい。
私だってプロデューサーなんだから!あ、でも私こそ頼ってばっかりじゃ駄目だよね。うぅ、他人の心配ばかりしてもいられないってことか…
「これ以上、お姉さまの貴重な時間を奪うのは心苦しいですから、このあたりでお暇いたしましょう。それではお姉さま、失礼いたします…」
ふと、私が司くんの言葉に同意しながら考え込んでいると踵を返してまったく逆側へと向かって行ってしまう司くん。えぇぇ!待ってやっと見つけたのに!
「うぐっ!?お姉さま、首根っこを掴まないでくださいまし、苦しいです…!」
途端に出た手で司くんを掴もうとするとなんと首根っこを掴んでしまったようで慌てて離す。危うく死傷者を出すところだった。要件を伝えて司くんを引き留めるとスマホを出して、どうやら嵐ちゃんに連絡を取っているらしい。私は待っている間あてもなくきょろきょろと周りを見渡しているとスーツに身を包んだスバルくんほどの身長の人がガーデンスペースに現れる。髪の毛は短く綺麗に整っていて、立っている姿も綺麗。どうやらあちらこちらを見回した後早足で校内へと入っていった。…来賓の人が迷子に…?それとも業者さんがガーデンテラスの様子を見に来たとか?
「お姉さま、お待たせいたしました。どうやら、鳴上先輩たちは次の仕事の打ち合わせでしばらく席を外されるそうです。」
はっと司くんに呼びかけられて私はその思考を途切れさせ司くんに向き直る。
「でも、お仕事のことなのに、大丈夫…?」
「ふふ、構いませんよ。次の日までまだ日は空いていますので。それより、今はお姉さまを優先させてくださいまし」
確かに今は他の子たちも待たせてるし…そう思いあみだくじを書いた紙を司くんに見せる。やっぱりあみだくじのルールを知らないようで、上に書かれたアルファベットを選んでもらう。そうして線に沿って流れていった私の指は"A班"にたどり着いた。その間約数秒だけど、ずっと用紙を覗き込んでいる司くんに面白いなぁと笑みがこぼれる。
ふむふむ、司くんはA班か…と呟きながら。メモに残し、まったく状況が読み込めていない司くんを半ば強引ではあるものの司くんを連れて指定したレッスン室と向かう。…うう、急がなきゃ…ここからあのレッスン室は近いけど…。みんな黒斗先輩や蒼空先輩に会ってたりすると緊張しちゃうだろうしなぁ…
「さぁお姉さま、行きましょう。荒野だろうとお供いたしますよ…!」
ちょっとテンションが上がっている司くんに苦笑いを浮かべる。既にその時の私の頭は先ほどのスーツの人の事はすっかり抜けていて同じ道順をたどっていることさえ気づかなかった。
これから起きるどんな事件か、そしてそのスーツの人について私が少しでも情報を持っていれば、後の事件は未然に防げたのかもしれない。いや、99%の確率できっと敵わないかもしれないけど!
NEXT::