イベントストーリー
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対決!華麗なる怪盗vs探偵団
俺たちは今、ミステリーライブ初日のステージに立ち、周りを見渡しながら打ち合わせをしている。と言っても俺たちしかいなくてまともにできないし、セッちゃんはいらいらしてるし…まぁ簡単に言えばRa*bitsが遅れているせいで。そんなステージの片隅で黒斗が宥めるつもりでセッちゃんから今回のライブについて話を聞いていた。
「で、その相手側のユニットが遅れてるってことは、Knightsだけのライブじゃないのか?え、同時にステージに立つってことか?」
「そういうこと。まぁ…合同だからって俺が相手に合わせてあげるなんてことないけどぉ?っていうか、もう遅れてる時点で俺のやる気はダダ下がり。」
そもそもお前がやる気出す方が珍しい。なんて呆れたようにセッちゃんを見る黒斗。とりあえずさ、なんでいるの?
「セッちゃん…?なんで黒斗がいるわけ?」
「えぇ?なんでって…俺が呼んだからに決まってるでょぉ?」
「え、意味わかんない。」
どうもここ最近…いや元からだけど、明らかにいつもと違うような雰囲気でセッちゃんが黒斗を呼んだり、一緒にいたりする。確かに今までもKnightsのライブとか見にきてくれたりしたけど、普通に客として、でも始まってから会場に入ってたのに…?わざわざセッちゃんがまだ始まる数十分前に会場に呼んで、しかも関係者席という最前列も用意されているみたいだし?
「ごめんっ、泉ちん!ぜぇはぁっ、遅くなっちゃったぞー?」
俺が思考を巡らせている間に裏からRa*bitsのみんなが焦った様子で上がってくる。そりゃ焦るよねぇ。
「遅くなっちゃったぞー?じゃないよ、なずにゃん。プロなら時間は厳守しなよ、基本でしょ基本?あんた、何年アイドルやってるわけぇ?」
うわぁ、来て早々厳しいよねぇ。まともにリハするわけでもないし?まぁ、簡単に打ち合わせする時間しかないのは否めないけど。あ、はーくんだ…
「はーくん、お疲れー?なんかみんなドタバタしてるね?」
「えっ、あ、凛月先輩…」
「欠員が出てるみたいだけど…?大丈夫?」
「…ちょっと。くまくんも、後輩をいじめてないで準備運動ぐらいしてよねぇ?」
ちらっと俺の方を見たセッちゃんはここぞとばかりに俺に口を出す。うぅ、八つ当たりとかほんと趣味わるーい。
「いじめたりしないよ、セッちゃんじゃあるまいし。はーくん、元気出して?大丈夫だからねぇ、きっちり俺たちがフォローするから…」
「う、うう。凛月先輩、頼もしいです。あのでもっ、僕の方に寄りかからないでください!重たいですっ、動けなくなっちゃいますよー?」
えぇ?俺そんなに重くないよ…いや確かに肩に軽く全体重かけてはいたけど…でも、はーくんの首筋を見てたらなんかお腹空いてきた…。
それにしてもはーくんの目元、なんかちょっぴり腫れてるし?貧乏くさい食事の匂いもするし…?
「この匂いは、パンの耳?」
そう言い当てるとあっていたようで、きょとんとしながらもなぜか嬉しそうにパンの耳が安かったとか、主食とか、えぇ?主食…?
弟や妹にばっかりおいしいところをあげて…?なんでそんなことをするんだろう?兄ってよくわからない。
「ふん、兄がそういうふうに良いものを譲ってくれても、申し訳なくなっちゃうだけなんだけど。独りよがりだよねぇ、まったく?」
溜め息を吐きながらもはーくんに頬ずりすると割と本気で嫌がられる…あーあ、傷ついたなぁ。
そこにナッちゃんが肩を竦めながら俺たちに注意を呼びかける。え?客がもう入ってるって?じゃぁやっぱりRa*bitsぎりぎりだったんだ…?
でもそう言うナッちゃんもなんか元気な1年生とお話してるみたいだし…?あ、そういえば黒斗は…?
「いやもう、観客席行くから…離せ」
「俺の事見ててよぉ?一番良いパフォーマンスするから。っていうか俺の見て黒斗もやる気出せばいいのに…?」
「はいはい…そのうちな。いいから手離せ気持ち悪い!」
「はぁ?酷くない…!?」
何あの気持ち悪さ。やっぱりなんか変だよ…。俺クラスも学年も違うから普段の2人のやり取り見てはいないけど…元からあんな感じだっけ?
「…皆さん、仲睦まじいのは結構ですが、公私混合はしないでください。ライブ中にまで、そうやってふざけたりしないでくださいね?」
さっきのナッちゃんよりもむっとした表情でスーちゃんが俺たちに一喝する。というよりは拗ねてる?可愛いところあるじゃん。
からかうとさらにむっとして転校生を呼んでいるけど…あれは聞いてないね…耳に入ってないどころか視界にすら入ってないよ…
「上の空じゃん。Ra*bitsの、体調不良っていう子が心配なのかなぁ。あれじゃあ甘やかしてもらえないねぇ、可哀想な末っ子ちゃん」
「末っ子ちゃんって呼ばないでください、凛月先輩。どうも、小馬鹿にされているような気がして腹立たしいです」
ふふ、スーちゃんってばやっぱりいつもより怒ってるみたい。ともあれ、やっとのことで黒斗も関係者席につけたみたいだし…?俺たちはいつも通り、そこそこに優雅なパフォーマンスを繰り広げた。
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俺たちは今、ミステリーライブ初日のステージに立ち、周りを見渡しながら打ち合わせをしている。と言っても俺たちしかいなくてまともにできないし、セッちゃんはいらいらしてるし…まぁ簡単に言えばRa*bitsが遅れているせいで。そんなステージの片隅で黒斗が宥めるつもりでセッちゃんから今回のライブについて話を聞いていた。
「で、その相手側のユニットが遅れてるってことは、Knightsだけのライブじゃないのか?え、同時にステージに立つってことか?」
「そういうこと。まぁ…合同だからって俺が相手に合わせてあげるなんてことないけどぉ?っていうか、もう遅れてる時点で俺のやる気はダダ下がり。」
そもそもお前がやる気出す方が珍しい。なんて呆れたようにセッちゃんを見る黒斗。とりあえずさ、なんでいるの?
「セッちゃん…?なんで黒斗がいるわけ?」
「えぇ?なんでって…俺が呼んだからに決まってるでょぉ?」
「え、意味わかんない。」
どうもここ最近…いや元からだけど、明らかにいつもと違うような雰囲気でセッちゃんが黒斗を呼んだり、一緒にいたりする。確かに今までもKnightsのライブとか見にきてくれたりしたけど、普通に客として、でも始まってから会場に入ってたのに…?わざわざセッちゃんがまだ始まる数十分前に会場に呼んで、しかも関係者席という最前列も用意されているみたいだし?
「ごめんっ、泉ちん!ぜぇはぁっ、遅くなっちゃったぞー?」
俺が思考を巡らせている間に裏からRa*bitsのみんなが焦った様子で上がってくる。そりゃ焦るよねぇ。
「遅くなっちゃったぞー?じゃないよ、なずにゃん。プロなら時間は厳守しなよ、基本でしょ基本?あんた、何年アイドルやってるわけぇ?」
うわぁ、来て早々厳しいよねぇ。まともにリハするわけでもないし?まぁ、簡単に打ち合わせする時間しかないのは否めないけど。あ、はーくんだ…
「はーくん、お疲れー?なんかみんなドタバタしてるね?」
「えっ、あ、凛月先輩…」
「欠員が出てるみたいだけど…?大丈夫?」
「…ちょっと。くまくんも、後輩をいじめてないで準備運動ぐらいしてよねぇ?」
ちらっと俺の方を見たセッちゃんはここぞとばかりに俺に口を出す。うぅ、八つ当たりとかほんと趣味わるーい。
「いじめたりしないよ、セッちゃんじゃあるまいし。はーくん、元気出して?大丈夫だからねぇ、きっちり俺たちがフォローするから…」
「う、うう。凛月先輩、頼もしいです。あのでもっ、僕の方に寄りかからないでください!重たいですっ、動けなくなっちゃいますよー?」
えぇ?俺そんなに重くないよ…いや確かに肩に軽く全体重かけてはいたけど…でも、はーくんの首筋を見てたらなんかお腹空いてきた…。
それにしてもはーくんの目元、なんかちょっぴり腫れてるし?貧乏くさい食事の匂いもするし…?
「この匂いは、パンの耳?」
そう言い当てるとあっていたようで、きょとんとしながらもなぜか嬉しそうにパンの耳が安かったとか、主食とか、えぇ?主食…?
弟や妹にばっかりおいしいところをあげて…?なんでそんなことをするんだろう?兄ってよくわからない。
「ふん、兄がそういうふうに良いものを譲ってくれても、申し訳なくなっちゃうだけなんだけど。独りよがりだよねぇ、まったく?」
溜め息を吐きながらもはーくんに頬ずりすると割と本気で嫌がられる…あーあ、傷ついたなぁ。
そこにナッちゃんが肩を竦めながら俺たちに注意を呼びかける。え?客がもう入ってるって?じゃぁやっぱりRa*bitsぎりぎりだったんだ…?
でもそう言うナッちゃんもなんか元気な1年生とお話してるみたいだし…?あ、そういえば黒斗は…?
「いやもう、観客席行くから…離せ」
「俺の事見ててよぉ?一番良いパフォーマンスするから。っていうか俺の見て黒斗もやる気出せばいいのに…?」
「はいはい…そのうちな。いいから手離せ気持ち悪い!」
「はぁ?酷くない…!?」
何あの気持ち悪さ。やっぱりなんか変だよ…。俺クラスも学年も違うから普段の2人のやり取り見てはいないけど…元からあんな感じだっけ?
「…皆さん、仲睦まじいのは結構ですが、公私混合はしないでください。ライブ中にまで、そうやってふざけたりしないでくださいね?」
さっきのナッちゃんよりもむっとした表情でスーちゃんが俺たちに一喝する。というよりは拗ねてる?可愛いところあるじゃん。
からかうとさらにむっとして転校生を呼んでいるけど…あれは聞いてないね…耳に入ってないどころか視界にすら入ってないよ…
「上の空じゃん。Ra*bitsの、体調不良っていう子が心配なのかなぁ。あれじゃあ甘やかしてもらえないねぇ、可哀想な末っ子ちゃん」
「末っ子ちゃんって呼ばないでください、凛月先輩。どうも、小馬鹿にされているような気がして腹立たしいです」
ふふ、スーちゃんってばやっぱりいつもより怒ってるみたい。ともあれ、やっとのことで黒斗も関係者席につけたみたいだし…?俺たちはいつも通り、そこそこに優雅なパフォーマンスを繰り広げた。
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