イベントストーリー
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雪花 流星のストリートライブ
「仮とはいえこうして黒斗さんと恋人って…しかも街はクリスマスまっただ中で、なんか照れません?」
「あぁ…そういうもんか…。というか、真がこの話に納得するとは微塵も思ってなかったんだけどな」
横目で僕を見る黒斗さんはいざやってみるとやっぱり乗り気にはなれないのか不機嫌そう。先月に至ってはなぜか巻き込まれた蒼空さんと恋人っていうことらしかったけど、ほとんど変わりなく過ごしたみたいだし…というか逆に避けあってたとか。今月は僕と…って、正直黒斗さんからしてみれば迷惑な計画だし、僕も気持ち的には複雑。それにどこかで諦めていたから、こんなことされても…という気持ちが大きい。なのに参加してるってことは、チャンスはものにしたいって本心は思ってるわけで…
「あ…」
「…いや、いいよ。お前の気持ちは嬉しいし。」
視線を感じると思い黒斗さんの方を見れば観られていてたぶん考えてたことも大方ばれてしまってる。
「黒斗さんは、もしこの計画で恋愛感情っていうのが分かって付き合うとしたら、誰が、いいですか?」
「ん…難しいな?1人を選んだら他の奴は悲しむんだろ」
「じゃあ…泉さんを選んであげてください。あの人、自分が選ばれないとうるさそうなので。僕より、泉さんの方が付き合い長いですし…」
「それがお前の為にも泉の為にもなるならするけどな…まぁ俺が恋愛感情をもう少し理解したらこの考えも覆る可能性も無きにしも…」
そう話している途中で黒斗さんの視線がどこか別のところへ向いてしまう…。な、何事?
「向こうでライブをやってるみたいだ…」
「え?…え?」
「俺はこういうデートとかまったくわからないから何すればいいかわからないしな、勝手かもしれないが、一緒にライブでも見ないか?」
困ったように笑う黒斗さんの誘いなんて断ることはできない。いつもは学院の帰り道の送り迎え程度しかしてなくてこのまま恋人らしいことをしなければ案外簡単に諦めがつくと思ってたのに…?たまたまこうして繁華街の方に出向くとこんなことになってしまって…
「僕には見合わないのに…」
後ろからついていきながらぽつりと呟く。こんな時泉さんなら自分からリードしていくくらい自信満々で、黒斗さんのこと楽しませてあげられるのに。
「Love means not ever having to say that you are sorry.」
「へ?なんですか?」
振り返りもしないで黒斗さんはネイティブかというほどいい発音で何かを言った。そういえば、蒼空さんも英語凄い喋れるんだよなぁ…。ちなみに僕は聞き取れもしなければ意味もまったく分からない。
「えっと、黒斗さん?」
「愛とは、決して後悔しないことだ。」
「っ…」
「真はさっきから自分じゃ駄目だとか、諦めるとかばっかりだからな。どうしても言ってやりたかった。恋愛感情の何たるかもよくわかってない俺に言われたくないだろうけど。諦めるってことは後々後悔するだろ」
それだけ、というように黒斗さんはそれ以上何もしゃべらない。そうしているうちにライブのステージの前にたどり着く。そんなことに気付かなかった僕は急に止まる黒斗さんにぶつかってしまう。
「うっ!ご、ごめんなさい…!」
「大丈夫だ。というか、これ、流星隊には手狭すぎるよな…?」
そう言う黒斗さんに促されステージを見ると確かに流星隊の5人がパフォーマンスをするには狭すぎる。公園だから…あまり大きく作れなかったとか…?ううん、でも機材とかしっかりしたものが用意されてるから土壇場で作ったわけでもなさそうだし
「ご通行中の皆さん!メリー・クリスマース!!間もなく、夢ノ咲学院のアイドルたちによるスタフェスの前祝い!その名もイブイブライブが始まるぞ!」
「イブイブライブ…?んー?あいつらが参加する予定のライブだったんじゃないのか…」
「あいつら?」
「あぁ、うん。多分だけどな…」
黒斗さんは不思議に思いながら首をかしげている。ステージに目をやればいつの間にやら
1年生の子たちはどこかへ行ってて残っているのは深海先輩と守沢先輩だけになっていた。
「なんかいろいろあったみたいだな?俺が行きたいが…マイクオフにしながらも千秋が言ってることは正しいし。」
「え、何言ってるかわかるんですか?」
「見ればわかるだろ…?」
なんでわからないんだみたいな顔して僕を見ないで!僕そんな読唇術とか読心術持ってないから!そう突っ込みをいれたいのは山々だったけれど音楽が始まって声がかき消される。僕っていつも間が悪いというか、けっこう空気になっちゃうこと多いなぁ…。でも、黒斗さんはちゃんと僕の事見てくれる。他人への態度や性格は変わってしまったけど、根っからの優しさはなにも変わらない。
「愛は、決して後悔しないこと…か」
そう言ってくれたのも、黒斗さんの根っからの優しさなんだ。
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「仮とはいえこうして黒斗さんと恋人って…しかも街はクリスマスまっただ中で、なんか照れません?」
「あぁ…そういうもんか…。というか、真がこの話に納得するとは微塵も思ってなかったんだけどな」
横目で僕を見る黒斗さんはいざやってみるとやっぱり乗り気にはなれないのか不機嫌そう。先月に至ってはなぜか巻き込まれた蒼空さんと恋人っていうことらしかったけど、ほとんど変わりなく過ごしたみたいだし…というか逆に避けあってたとか。今月は僕と…って、正直黒斗さんからしてみれば迷惑な計画だし、僕も気持ち的には複雑。それにどこかで諦めていたから、こんなことされても…という気持ちが大きい。なのに参加してるってことは、チャンスはものにしたいって本心は思ってるわけで…
「あ…」
「…いや、いいよ。お前の気持ちは嬉しいし。」
視線を感じると思い黒斗さんの方を見れば観られていてたぶん考えてたことも大方ばれてしまってる。
「黒斗さんは、もしこの計画で恋愛感情っていうのが分かって付き合うとしたら、誰が、いいですか?」
「ん…難しいな?1人を選んだら他の奴は悲しむんだろ」
「じゃあ…泉さんを選んであげてください。あの人、自分が選ばれないとうるさそうなので。僕より、泉さんの方が付き合い長いですし…」
「それがお前の為にも泉の為にもなるならするけどな…まぁ俺が恋愛感情をもう少し理解したらこの考えも覆る可能性も無きにしも…」
そう話している途中で黒斗さんの視線がどこか別のところへ向いてしまう…。な、何事?
「向こうでライブをやってるみたいだ…」
「え?…え?」
「俺はこういうデートとかまったくわからないから何すればいいかわからないしな、勝手かもしれないが、一緒にライブでも見ないか?」
困ったように笑う黒斗さんの誘いなんて断ることはできない。いつもは学院の帰り道の送り迎え程度しかしてなくてこのまま恋人らしいことをしなければ案外簡単に諦めがつくと思ってたのに…?たまたまこうして繁華街の方に出向くとこんなことになってしまって…
「僕には見合わないのに…」
後ろからついていきながらぽつりと呟く。こんな時泉さんなら自分からリードしていくくらい自信満々で、黒斗さんのこと楽しませてあげられるのに。
「Love means not ever having to say that you are sorry.」
「へ?なんですか?」
振り返りもしないで黒斗さんはネイティブかというほどいい発音で何かを言った。そういえば、蒼空さんも英語凄い喋れるんだよなぁ…。ちなみに僕は聞き取れもしなければ意味もまったく分からない。
「えっと、黒斗さん?」
「愛とは、決して後悔しないことだ。」
「っ…」
「真はさっきから自分じゃ駄目だとか、諦めるとかばっかりだからな。どうしても言ってやりたかった。恋愛感情の何たるかもよくわかってない俺に言われたくないだろうけど。諦めるってことは後々後悔するだろ」
それだけ、というように黒斗さんはそれ以上何もしゃべらない。そうしているうちにライブのステージの前にたどり着く。そんなことに気付かなかった僕は急に止まる黒斗さんにぶつかってしまう。
「うっ!ご、ごめんなさい…!」
「大丈夫だ。というか、これ、流星隊には手狭すぎるよな…?」
そう言う黒斗さんに促されステージを見ると確かに流星隊の5人がパフォーマンスをするには狭すぎる。公園だから…あまり大きく作れなかったとか…?ううん、でも機材とかしっかりしたものが用意されてるから土壇場で作ったわけでもなさそうだし
「ご通行中の皆さん!メリー・クリスマース!!間もなく、夢ノ咲学院のアイドルたちによるスタフェスの前祝い!その名もイブイブライブが始まるぞ!」
「イブイブライブ…?んー?あいつらが参加する予定のライブだったんじゃないのか…」
「あいつら?」
「あぁ、うん。多分だけどな…」
黒斗さんは不思議に思いながら首をかしげている。ステージに目をやればいつの間にやら
1年生の子たちはどこかへ行ってて残っているのは深海先輩と守沢先輩だけになっていた。
「なんかいろいろあったみたいだな?俺が行きたいが…マイクオフにしながらも千秋が言ってることは正しいし。」
「え、何言ってるかわかるんですか?」
「見ればわかるだろ…?」
なんでわからないんだみたいな顔して僕を見ないで!僕そんな読唇術とか読心術持ってないから!そう突っ込みをいれたいのは山々だったけれど音楽が始まって声がかき消される。僕っていつも間が悪いというか、けっこう空気になっちゃうこと多いなぁ…。でも、黒斗さんはちゃんと僕の事見てくれる。他人への態度や性格は変わってしまったけど、根っからの優しさはなにも変わらない。
「愛は、決して後悔しないこと…か」
そう言ってくれたのも、黒斗さんの根っからの優しさなんだ。
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