イベントストーリー
What is your name?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ごめんなさい…毎度毎度手伝ってもらうようなことさせてしまって。」
「うーん、まぁ気にしてない。それに今黒斗の気持ち的にもステージに立てないからさ。俺も単独の仕事とかやってるけど、学院では暇人だからさ」
あれから5日、臨時Unitということもあってうまくいってるのか心配の種は絶えないということもあってLessonの最中お姉さまと結局ここ5日間名前のわからない方がRotationで見てくれる。
ともあれ主はお姉さまで、お姉さまは今天祥院先輩、二兎先輩、忍くん。日々樹先輩、深海先輩、創くんの二つのUnitを見て回っていて私たちのことはその誰かさんが見ている…と言っても…
「転校生ちゃんの方は大変かもだけど、俺の方なんか、もともと同じユニットってこともあって全然問題ないよ。このローテの時だけでも俺がもう一つ面倒見ようかってくらい」
その通り…もともと同じUnitの私たちは基本気兼ねなくやっていて特に問題も生じてないのです。
「でも、お手伝いさせてる蒼空先輩に面倒事押し付けるわけにいかないので…」
「そう?…まぁここで一つ問題が生じてるとするなら、せなたんが衣装をかなりディスってて、レッスン始まってから今現在、行方不明になってることくらいかな」
「それはある意味他のユニットより面倒なことかもしれないですね…」
「それせなたん聞いてたら怒られるぞー!なんちゃって、まぁ俺は何回か電話かけてるし、あと数分しても帰ってこなかったら探しにでようと思ってて」
お願いしますと苦笑いを浮かべながら立ち去っていくお姉さまに一礼する。実際はいなくなられると物凄く気まずいのですが…
「あの…?」
「待って。今電話するから」
私が話しかけようとするとそう途切れさせSmartphoneを耳に当てる誰かさん。
名前だけでも…、とそのまま待ち続ける。
「出ない…あー腹立つ」
ぼそりと愚痴るのを見ると少し声をかけにくくなるももう一度勇気を出して声を出す。
「あの…挨拶が遅れてすみません」
「…?あー、そういえばちゃんとした挨拶なかったっけ?他のメンバーがみんな顔なじみだったからうっかりしてた。俺すーたんの事は知ってるんだけど。」
「そう、なんですか?」
「うん、でも一応、ちゃんと挨拶するかー。じゃ、すーたんから」
「す、すーたん…」
また変なあだ名がついているような…い、いえ今はしっかりと挨拶しないと…
「1-Bの朱桜司です。部活は弓道部、趣味はCHASE。さすがに知ってるでしょうがKnightsに所属しています」
礼儀正しいな?なんて苦笑される。決しておかしなことをしたわけでは、ないですよね?相手は3年生ですしこれくらいあたりまえでは…
「俺は、3-Aの星宮蒼空。部活は軽音部、趣味?えーと歌ったり踊ったりが好きだな…ユニットはWorldWalker。WWってよく呼ばれてて、芸名は本名だけどソラ…あ、カタカナでな。せなたんからは星宮のみやくんって呼ばれてる。」
芸名?ソラ?WorldWalker…星宮蒼空先輩。
「俺の顔になんかついてる?」
私が頭の中で星宮先輩の情報をRepeatしながら顔を眺める…それを不思議に思ってか律儀にも星宮先輩がおとなしくしてくれている。
こんな感じじゃなくって、この間見たTVではもっとおちゃらけていたはず。瀬名先輩とやり取りしているくらいにはころころと表情を変えていて…
「あぁ!!」
「え、なに!?」
「じゃぁやっぱり…!ソラさんって!」
「うん?ソラさん?俺だけど…」
「この間TVに出てましたよね?有名温泉街にある温泉を一週間かけて全てめぐるっていう…」
ぴんときた私は勢い余って星宮先輩の手を握る。いやソラさんの手を。年齢はたった2つ上でありながら完璧なLocation撮影をこなし学院でも有力なUnitに所属しているあのソラさん。
「え、あぁ…あのロケな。全身がふやけるかと思ったけど…夏場だったから一軒出るごとに夜風が凄い気持ちよかったな…今度黒斗連れてこうって約束してたし行くか…」
「あの…こんなところで恐縮なんですが…Fanなんです」
そう勇気を振り絞って言うとソラさんはきょとんと眼を丸くしている。あ、もしかしてFanserviceはこんなところでできないとか…迷惑だったんでしょうか
「へぇ…あんな噂流れても俺の事ファンって言ってくれる奴いるんだ…意外…あ、えっと、もしかしてサインとかねだってる?」
「いえ、まさか!ソラさんが煩わしいと思っているのであれば我儘なんて言いません…!」
「いや、そんなことないよ?っていうか逆に嬉しいから何でもしてあげれるけど?」
その言葉に嬉しさを感じながら私はまずソラさんと呼んでいいという許可をもらい自分のNotebookの内側の表紙にsignを頂いた。正直、学院内だけでなく全国的にこれまでのPerformanceやFanserviceはKnightsの皆さまにも負けず劣らず、いやむしろ本物の芸能界を経験しているだけあって物凄く立派で、学ぶところも多いのです。
「あ、この事…後で黒斗に自慢しっちゃおー」
「…黒斗…誰ですか?」
「…え、俺のことは知ってるのに…?」
彩光!瞬きの星夜祭::END
長編TOPへ戻る