イベントストーリー
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満喫♪秋の修学旅行
「ひゃっほう、今日から修学旅行だね!行き先は京都!しかも金閣寺だよ、金閣寺!!金って名前が付くくらいだから、すっごくキラキラしてるんだろうなぁー」
わいわいと盛り上がるすばりゅんを上手く静止する北斗を横目に俺は転校生ちゃんからレッスン表やらなんやらを受け取る。
転校生ちゃんは随分と有名になった。今日から修学旅行で不在になる間、こういったメニューだけでもと組んでやり、各ユニットに配ってほしいという。
しかも、俺も黒斗もまるでプロデューサーかというほどの扱いを受けているせいか、俺たちが当たり前のようにこういった事をしなければならない。椚先生にはアイドルばかりで慢心しているよりはいい勉強になるって言われてはいるけど…。
「あー…うー……」
「うわ、転校生ちゃん…それは一体…」
俺が考え事をしているうちに転校生ちゃんの足にはりっつんがくっついている。明らかにセクハラになるんじゃ…
「もうバスが来るんだから、目を覚ませよなー?」
「うぅ、やだぁ。まだ眠い…」
りっつんといると大半の確率で呆れているまおまおに適当に頑張れと応援する。あ、でもそうやって引きずっていくのはちょっと…
「えっと蒼空先輩、一旦ここから離れますか。」
まおまおに促されるまま俺たちは一旦りっつんとまおまおから離れる、というか避難する。
ちらりと黒斗を見やるとまこたん、すばりゅんと対面している…が、にゃるちゃんに腕を組まれて完全に彼氏状態になってる。うーん、にゃるちゃんの勢いとかたまに物凄いから傷の痛みとかなければいいけど…?
「蒼空先輩、これで最後です。…大丈夫ですか?」
「んえ…あ、うん。これを、その…なんとかってユニットに渡せばいいんだよね?」
「全然大丈夫じゃないじゃないですか!?」
「大丈夫、付箋はっとく。えっと…これが2WinkでこれがRa*bits…。」
「なんだかんだ合ってるから凄いですよねぇ」
まぁこんなもんよ!とどや顔を見せるも何とも酷い目で俺を見てくる転校生ちゃん。と、そこに明らかに憂鬱そうなゆづたんが横切る。と思えばくるりとUターン…またUターン。悩むなら黙っておとなしくしてないと人にぶつかるぞ?
俺がそう思うのと反対に転校生ちゃんは心配そうに掛けていく。
それを見たのかにゃるちゃんが黒斗を軽く引っ張りながらゆづたんの方へ歩いて行った。が、転校生ちゃんに気付かれないという距離でもう離してくれと黒斗が首を振ってにゃるちゃんだけ行かせる。あぁ…悪化してるなあれ完全に。
「黒斗。これ、お前半分配ってくれよ?転校生ちゃんに近づけないからって俺が話し全部聞いたけど…これ以降は共同作業だかんなー?」
「あ、あぁ、悪い…」
「にしても、ちょっと前までは俺を挟めば大丈夫だったのが、今じゃこの距離でもうアウトになるとか…いや、責めてるわけじゃないけどさ」
「トラウマが、更新されたというか…いや、ステージに上がる楽しさは覚えてるから。もう一度って思うけどな…」
「周りは転校生ちゃんが現れたことによって少しずつ変化してる。夢ノ咲学院全体が変わった、生徒会の権力もドリフェスのあり方、ほら、臨時ユニットもできるようになったしな。進化、というか、一歩前に進んだんだと思う。」
そう俺が言うと黒斗はそうだな…と目を伏せる。そう、みんな前に進んでる。Trickstarをはじめ沢山のユニットが、生徒が…しかし
「俺だけは…後退してる、気がするんだ。」
「…黒斗。」
わかっている。3年間も一緒にいたんだ。1年の時がどんな奴で2年の時からまこたんの事もあり後輩の面倒をよく見る奴になって3年の時にどれだけTrickstarの為に、そして誰もが望んでいた"自分の為に頑張る"奴になったのに。せなたんとまこたんの事は聞いたし、わからなくもないけど、それに加えてあんな事件が起きてしまえばまた人間不信になるのも頷ける。
黒斗は昔みたいに人を観るようになってしまった。1年生の時に近い。この間、俺も家にいる時黒斗はただぼーっとしてるのかと思いきや観察されていたし。俺ですら疑われているのだからむしゃくしゃする。
黒斗にとってネックはなんなんだろう。女か?恋愛感情か?どちらにせよ俺ができそうなことは限られている。女は時間が解決するか、それか転校生ちゃんがキーになるか。恋愛感情に至っては…
「せなたんかまこたんにしか、どうにもできないような…」
また俺は1人でなにもできないのか。と溜め息を吐くと俺の頭をばしりと黒斗が叩く。
「いった!?いきなり何!」
「…お前、色々考えてくれてるんだな。最終的に1人になるっていう結論になるのはどうも気に食わないが…」
「え…」
しまった、観られてたんだ。
黒斗のその目が1年の時の目に随分と似ていて、もしかして人生振り出しに戻ったんじゃないかなと、俺はかすかに考えてしまった。
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「ひゃっほう、今日から修学旅行だね!行き先は京都!しかも金閣寺だよ、金閣寺!!金って名前が付くくらいだから、すっごくキラキラしてるんだろうなぁー」
わいわいと盛り上がるすばりゅんを上手く静止する北斗を横目に俺は転校生ちゃんからレッスン表やらなんやらを受け取る。
転校生ちゃんは随分と有名になった。今日から修学旅行で不在になる間、こういったメニューだけでもと組んでやり、各ユニットに配ってほしいという。
しかも、俺も黒斗もまるでプロデューサーかというほどの扱いを受けているせいか、俺たちが当たり前のようにこういった事をしなければならない。椚先生にはアイドルばかりで慢心しているよりはいい勉強になるって言われてはいるけど…。
「あー…うー……」
「うわ、転校生ちゃん…それは一体…」
俺が考え事をしているうちに転校生ちゃんの足にはりっつんがくっついている。明らかにセクハラになるんじゃ…
「もうバスが来るんだから、目を覚ませよなー?」
「うぅ、やだぁ。まだ眠い…」
りっつんといると大半の確率で呆れているまおまおに適当に頑張れと応援する。あ、でもそうやって引きずっていくのはちょっと…
「えっと蒼空先輩、一旦ここから離れますか。」
まおまおに促されるまま俺たちは一旦りっつんとまおまおから離れる、というか避難する。
ちらりと黒斗を見やるとまこたん、すばりゅんと対面している…が、にゃるちゃんに腕を組まれて完全に彼氏状態になってる。うーん、にゃるちゃんの勢いとかたまに物凄いから傷の痛みとかなければいいけど…?
「蒼空先輩、これで最後です。…大丈夫ですか?」
「んえ…あ、うん。これを、その…なんとかってユニットに渡せばいいんだよね?」
「全然大丈夫じゃないじゃないですか!?」
「大丈夫、付箋はっとく。えっと…これが2WinkでこれがRa*bits…。」
「なんだかんだ合ってるから凄いですよねぇ」
まぁこんなもんよ!とどや顔を見せるも何とも酷い目で俺を見てくる転校生ちゃん。と、そこに明らかに憂鬱そうなゆづたんが横切る。と思えばくるりとUターン…またUターン。悩むなら黙っておとなしくしてないと人にぶつかるぞ?
俺がそう思うのと反対に転校生ちゃんは心配そうに掛けていく。
それを見たのかにゃるちゃんが黒斗を軽く引っ張りながらゆづたんの方へ歩いて行った。が、転校生ちゃんに気付かれないという距離でもう離してくれと黒斗が首を振ってにゃるちゃんだけ行かせる。あぁ…悪化してるなあれ完全に。
「黒斗。これ、お前半分配ってくれよ?転校生ちゃんに近づけないからって俺が話し全部聞いたけど…これ以降は共同作業だかんなー?」
「あ、あぁ、悪い…」
「にしても、ちょっと前までは俺を挟めば大丈夫だったのが、今じゃこの距離でもうアウトになるとか…いや、責めてるわけじゃないけどさ」
「トラウマが、更新されたというか…いや、ステージに上がる楽しさは覚えてるから。もう一度って思うけどな…」
「周りは転校生ちゃんが現れたことによって少しずつ変化してる。夢ノ咲学院全体が変わった、生徒会の権力もドリフェスのあり方、ほら、臨時ユニットもできるようになったしな。進化、というか、一歩前に進んだんだと思う。」
そう俺が言うと黒斗はそうだな…と目を伏せる。そう、みんな前に進んでる。Trickstarをはじめ沢山のユニットが、生徒が…しかし
「俺だけは…後退してる、気がするんだ。」
「…黒斗。」
わかっている。3年間も一緒にいたんだ。1年の時がどんな奴で2年の時からまこたんの事もあり後輩の面倒をよく見る奴になって3年の時にどれだけTrickstarの為に、そして誰もが望んでいた"自分の為に頑張る"奴になったのに。せなたんとまこたんの事は聞いたし、わからなくもないけど、それに加えてあんな事件が起きてしまえばまた人間不信になるのも頷ける。
黒斗は昔みたいに人を観るようになってしまった。1年生の時に近い。この間、俺も家にいる時黒斗はただぼーっとしてるのかと思いきや観察されていたし。俺ですら疑われているのだからむしゃくしゃする。
黒斗にとってネックはなんなんだろう。女か?恋愛感情か?どちらにせよ俺ができそうなことは限られている。女は時間が解決するか、それか転校生ちゃんがキーになるか。恋愛感情に至っては…
「せなたんかまこたんにしか、どうにもできないような…」
また俺は1人でなにもできないのか。と溜め息を吐くと俺の頭をばしりと黒斗が叩く。
「いった!?いきなり何!」
「…お前、色々考えてくれてるんだな。最終的に1人になるっていう結論になるのはどうも気に食わないが…」
「え…」
しまった、観られてたんだ。
黒斗のその目が1年の時の目に随分と似ていて、もしかして人生振り出しに戻ったんじゃないかなと、俺はかすかに考えてしまった。
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