イベントストーリー
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特訓!凸凹なペアレッスン
「はぁ…はぁ……転校生殿、お待たせして申し訳ない!して、拙者に頼み事とは何でござろうか?」
「あ、来た。」
「んん?あれぇっ、なんでゆうたくんがここに?」
俺がダンスルームのドアに目をやるとそこには仙石忍がぽかんとした顔で立っていた。以下、しのぶんと呼ばせてもらうとして…
「あれって…何?道中ゆうちゃんとあってたのか?一緒に来ればよかったのに?」
「いや、まさか同じ要件だと思ってなくて。俺は俺で別だと思ってて、ていうか転校生さん俺と忍くん、2人に用事があるの?」
「では、拙者に頼み事というのは嘘だったでござるかー!?ひどいっ、傷ついたでござる!」
しのぶんがそう言ったところで転校生ちゃんが慌てる。ここは俺も少し加勢しなきゃいけない?
「あの、実は椚先生に頼まれ…て」
「そうそう、なんでもちょっと変わった、というか…特別な?レッスンなんだよな」
「そうです、忍くんはゆうたくんから、ゆうたくんは忍くんからっていう風に…」
「それぞれの個性を生かそうって感じで」
俺と転校生ちゃんがお互いを補足するように要件を伝えるとしのぶんとゆうちゃんはそれぞれ快く受けてくれる。
まずは各々の長所であり、商売にもなっている技術を教え合うこと、相手になりきり要領よく呑み込むために衣装を交換することを伝えると、転校生ちゃんはささっとダンスルームを出てしまった。
「あ、あれ?転校生殿はいなくなるのでござるか!?」
「まぁ、今回の特別レッスンはお前らだけじゃないからな。もちろん3年生も2年生も色んな人がピックアップされてやってるんだ」
「それで…なんで星宮先輩は転校生さんと待ってたんですか?」
「えーと。手伝いで。」
「星宮先輩が手伝い!?」
まって何その反応、俺傷つくんだけど。確かに部活では部長に頼ったりわんちゃんに構ってばっかりだけど。
「…あ、あの…ゆうたくん、どういったご縁の知り合いでござるか?」
「あれ…?改めて会うのは初めてか?何回かあった覚えがあったけど。えっと、仙石忍くん。俺は星宮蒼空。呼び方は特にないよ。ファンには好きに呼んでもらう質でさ。俺は仙石くんのことしのぶんって呼ぶけどなー」
「うっ、よ、よろしくでござるよ。星宮、殿…」
しのぶん人見知りか、っていうのはわかりやすく同時に安心してしまった。なんか、1年生の奴らは基本的に暗ーい過去がある奴が少ないからか、やっぱりアイドルを純粋に目指している。三奇人の事や生徒会の事について深く知らないということはつまり大人の世界を知らない。今後それが問題になることはないとは言えないけど。
「あの、蒼空先輩…俺たち一旦教室に練習着取りに行ってきますね」
「ん。わかった。とはいえ俺は手の回らない転校生ちゃんの手伝いだしそんな逐一報告しなくていいよ?」
「えぇ、そんな感じでいいでござるか?いやでも…せっかく先輩にレッスンを観ていただけるならそれなりの態度を取らねばならぬからして…」
「それなりの態度か…」
「では、行ってくるでござる!」
ダンスルームを出ていくしのぶんとゆうちゃんに手を振り俺はスマホをポケットから取り出す。いや決して不真面目とかじゃなくて…通知履歴を見ると今でも病室にいる黒斗から一件。タップして開くと簡潔な、というかたった一言。
『おはよう』
おはようって…お昼に連絡してきておはようってなんだよ。というのが最近の突っ込み。黒斗は入院してからほとんど安静にということで寝てるか作曲するかしかできないため、起きる時間もまちまち…。そんな黒斗が目を覚ました日に伝えられることは伝えた。傷は浅かったおかげで全治1か月とか、女は見事に逮捕されたってこと。軽く言ったからか黒斗も平気そうだったが、よく考えたらもっと重い話。俺はそういうの苦手なんだけど。
「おはよう…っと、何か家から持っていくものはあるか?と、」
「蒼空先輩、何独り言言ってるんですか」
「ふぇあ!?」
「うぉぉ!予想以上の反応!」
「ちょっ!?驚かすなよ!別に独り言じゃなくて、確認だっての…」
確認でも独り言じゃないですか。
なんてゆうちゃんに呆れられながらこちらもむっとして溜め息を吐く。片手で操作して黒斗へと送信すれば早々と既読が付いたがこちらはこちらでやることがあるので画面を閉じる。
「とりあえず何からすればいいんですか?」
「そうだな…転校生ちゃんから貰った資料に目を通したけど、しのぶん…やることは色々突拍子もないことするけど運動神経が良くないせいか、体が追いついてない…っぽいし?」
以前流星隊のパフォーマンスを観た時に実際しのぶんは派手なことやらされてはいたけど、安心して見れないというか、何ならもうやめておけよと口を挟みたくなるようなことが多かった。
「運動神経を良くするっていうのは難しい話だけど、ま、それなりに柔軟になるようにゆうちゃんから学ぶところは多いと思う」
「了解でござる!」
うーん、とりあえず、返事はいいみたいだし…これは俺も気合いいれて教えてあげないといけないっぽいな。
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「はぁ…はぁ……転校生殿、お待たせして申し訳ない!して、拙者に頼み事とは何でござろうか?」
「あ、来た。」
「んん?あれぇっ、なんでゆうたくんがここに?」
俺がダンスルームのドアに目をやるとそこには仙石忍がぽかんとした顔で立っていた。以下、しのぶんと呼ばせてもらうとして…
「あれって…何?道中ゆうちゃんとあってたのか?一緒に来ればよかったのに?」
「いや、まさか同じ要件だと思ってなくて。俺は俺で別だと思ってて、ていうか転校生さん俺と忍くん、2人に用事があるの?」
「では、拙者に頼み事というのは嘘だったでござるかー!?ひどいっ、傷ついたでござる!」
しのぶんがそう言ったところで転校生ちゃんが慌てる。ここは俺も少し加勢しなきゃいけない?
「あの、実は椚先生に頼まれ…て」
「そうそう、なんでもちょっと変わった、というか…特別な?レッスンなんだよな」
「そうです、忍くんはゆうたくんから、ゆうたくんは忍くんからっていう風に…」
「それぞれの個性を生かそうって感じで」
俺と転校生ちゃんがお互いを補足するように要件を伝えるとしのぶんとゆうちゃんはそれぞれ快く受けてくれる。
まずは各々の長所であり、商売にもなっている技術を教え合うこと、相手になりきり要領よく呑み込むために衣装を交換することを伝えると、転校生ちゃんはささっとダンスルームを出てしまった。
「あ、あれ?転校生殿はいなくなるのでござるか!?」
「まぁ、今回の特別レッスンはお前らだけじゃないからな。もちろん3年生も2年生も色んな人がピックアップされてやってるんだ」
「それで…なんで星宮先輩は転校生さんと待ってたんですか?」
「えーと。手伝いで。」
「星宮先輩が手伝い!?」
まって何その反応、俺傷つくんだけど。確かに部活では部長に頼ったりわんちゃんに構ってばっかりだけど。
「…あ、あの…ゆうたくん、どういったご縁の知り合いでござるか?」
「あれ…?改めて会うのは初めてか?何回かあった覚えがあったけど。えっと、仙石忍くん。俺は星宮蒼空。呼び方は特にないよ。ファンには好きに呼んでもらう質でさ。俺は仙石くんのことしのぶんって呼ぶけどなー」
「うっ、よ、よろしくでござるよ。星宮、殿…」
しのぶん人見知りか、っていうのはわかりやすく同時に安心してしまった。なんか、1年生の奴らは基本的に暗ーい過去がある奴が少ないからか、やっぱりアイドルを純粋に目指している。三奇人の事や生徒会の事について深く知らないということはつまり大人の世界を知らない。今後それが問題になることはないとは言えないけど。
「あの、蒼空先輩…俺たち一旦教室に練習着取りに行ってきますね」
「ん。わかった。とはいえ俺は手の回らない転校生ちゃんの手伝いだしそんな逐一報告しなくていいよ?」
「えぇ、そんな感じでいいでござるか?いやでも…せっかく先輩にレッスンを観ていただけるならそれなりの態度を取らねばならぬからして…」
「それなりの態度か…」
「では、行ってくるでござる!」
ダンスルームを出ていくしのぶんとゆうちゃんに手を振り俺はスマホをポケットから取り出す。いや決して不真面目とかじゃなくて…通知履歴を見ると今でも病室にいる黒斗から一件。タップして開くと簡潔な、というかたった一言。
『おはよう』
おはようって…お昼に連絡してきておはようってなんだよ。というのが最近の突っ込み。黒斗は入院してからほとんど安静にということで寝てるか作曲するかしかできないため、起きる時間もまちまち…。そんな黒斗が目を覚ました日に伝えられることは伝えた。傷は浅かったおかげで全治1か月とか、女は見事に逮捕されたってこと。軽く言ったからか黒斗も平気そうだったが、よく考えたらもっと重い話。俺はそういうの苦手なんだけど。
「おはよう…っと、何か家から持っていくものはあるか?と、」
「蒼空先輩、何独り言言ってるんですか」
「ふぇあ!?」
「うぉぉ!予想以上の反応!」
「ちょっ!?驚かすなよ!別に独り言じゃなくて、確認だっての…」
確認でも独り言じゃないですか。
なんてゆうちゃんに呆れられながらこちらもむっとして溜め息を吐く。片手で操作して黒斗へと送信すれば早々と既読が付いたがこちらはこちらでやることがあるので画面を閉じる。
「とりあえず何からすればいいんですか?」
「そうだな…転校生ちゃんから貰った資料に目を通したけど、しのぶん…やることは色々突拍子もないことするけど運動神経が良くないせいか、体が追いついてない…っぽいし?」
以前流星隊のパフォーマンスを観た時に実際しのぶんは派手なことやらされてはいたけど、安心して見れないというか、何ならもうやめておけよと口を挟みたくなるようなことが多かった。
「運動神経を良くするっていうのは難しい話だけど、ま、それなりに柔軟になるようにゆうちゃんから学ぶところは多いと思う」
「了解でござる!」
うーん、とりあえず、返事はいいみたいだし…これは俺も気合いいれて教えてあげないといけないっぽいな。
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