イベントストーリー
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反逆!王の騎行</font>
『元気か我が息子ぉぉぉぉ!!』
「うるさい、本当うるさい。死ぬほどうるさい、耳使い物にならなくなったらどうしてくれるんだ。」
黒斗宅。晩御飯を終えて2人で俺が最近行った単独ロケの番組のオンエアを見ていた。それはもうただの温泉ロケなんだけど。
そんな和やかなロケを見ていると普段とは違う着信音が黒斗のスマホから鳴り、長い溜め息を吐いて黒斗は出る。最近、というか体育祭の日から元気がない。いやもともと感情と表情が豊かな方ではないけど、もう3年も一緒に住んでいればわかる。
二人三脚事件。と囃し立てられているあれはとどまるところを知らず、その後も他の学科の子がこっそりと黒斗とせなたんの様子をうかがいに来るほど、…まぁ、ある意味好評だったわけで。
黒斗は死ねるもんならここから飛び降りる。
と体育祭終了してから一週間近く7階のこの部屋から飛び降りようと試みていた。もちろん俺が止めてるけど。
「…え。見つかった?うん?それで明日…はぁ!?明日!!」
一番最初の大声量しか聞き取れなかったけど、息子って言ってたから親か。親と連絡取ってるなんて俺からしてみれば地獄だけど、黒斗の父親は有名なアイドルだもんな。目良ってよく聞くけど、母親は社長、父親はアイドル。双子の兄もどっかの事務所に所属してる立派なアイドル。
「そういえばこの学院の院長も…目良…ってん?」
はっとして眺めていたテレビから目を離し黒斗を見る、気付いてはいない。けど声が漏れないように通話口に手を添えて喋っている。
「黒斗…。」
「あぁ…わかった。それじゃ」
電話を切った黒斗を凝視する。多分、観てくれる。
「蒼空。お前…ほんと変なところで頭の回転が速いな」
やっぱり。黒斗は、学院長の息子、つまりあの大物アイドルが学院長!?
「しーだぞ…な?」
「え…何その笑顔。怖い」
「怖いとか言うなよ。でも本気で…誰にも言うなよ。逆にこの3年バレてない方が不思議だったけど、今まで連絡もロクに取ってなかったからな。最近になってやたらと…」
話している途中で黒斗がそうじゃない、と話題を切り替える。そんなことよりとか言うからその話をそんなことで済ませる程の話があるというのだろうか。俺も正直思ったほど驚いてはいないけどさ。
「月永レオ」
「え?つっきー?懐かしいけど、つっきーがどうかしたの?」
「学院に戻ってきてるそうだ」
「ぇぇええええ!?なんで!そしてなんで俺はお前の事よりつっきーの話に驚いてんだ!?」
「いや、それだけレオの事の方が意外性あったってことだろ」
そ、そうか、黒斗のことは目良っていう苗字も含めて…なんかパズルがぴったりはまったみたいな、すっきりした感があったから、か?
「え、えぇと。で、つっきーは何?戻ってきたからって報告だけ?」
「いや、それが、関係者だけで計画たててたらしいんだけど、レオが今のKnightsに不平不満が、というか朱桜司、あいつもレオに不満があるってことで、明日…」
「まさか、やり合うのか?俺が見れなかった喧嘩祭が始まるのか!?」
「あぁ、お前仕事だったからな。ってそうじゃない」
粛清するらしい。
その一言にぽかんとするしかなかった。なんだそれは?ジャッジメント?って
黒斗は、まぁ知らないよな?なんて言って俺に説明をしてくれる。つまり、リーダーこと王様、つっきーが気に食わないすーたんが言いたいこと言ったと、でもそもそもこんなふ抜けてしまったKnightsが気に食わないと言ったつっきーがジャッジメントを決めたと。
人数多すぎるのも考えもんだな。その分意見が増える、性格的にも難航する。もちろん俺達も全然違う性格だけど、互いを支え合ってるからうまくいってる。それが多すぎれば1人2人は確実に省かれたり、なんてこともある。って、俺は思ってる。人が多いほど、人は独りになりやすい。
「明日ジャッジメントをするんだ。もちろん一般客もいる。月永レオを知らない奴はそれなりに楽しんで見れるだろうが、知ってる奴からしてみればKnights同士で何やってるんだって呆れられてもおかしくないんだよな。」
「そうだな。俺も正直呆れてる。」
「早いなおい。それでだな」
「おう?そんで、何?」
あのKnightsだろ。と前置きをする黒斗はこれ以上ないくらい真剣な顔つきだった。つまり本気で悩んでいる証。粛清、つまりその言葉通り、Knightsが負ければ解散。
「それはまずいだろ。夢ノ咲でもぶっちぎり上位のユニットが解散したら…ってことは黒斗は守るお手伝いでも頼まれたのか?」
「その通りだ」
大切な奴は守るというのが黒斗の信条だが、当の黒斗はどうも目が据わって見えた。
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『元気か我が息子ぉぉぉぉ!!』
「うるさい、本当うるさい。死ぬほどうるさい、耳使い物にならなくなったらどうしてくれるんだ。」
黒斗宅。晩御飯を終えて2人で俺が最近行った単独ロケの番組のオンエアを見ていた。それはもうただの温泉ロケなんだけど。
そんな和やかなロケを見ていると普段とは違う着信音が黒斗のスマホから鳴り、長い溜め息を吐いて黒斗は出る。最近、というか体育祭の日から元気がない。いやもともと感情と表情が豊かな方ではないけど、もう3年も一緒に住んでいればわかる。
二人三脚事件。と囃し立てられているあれはとどまるところを知らず、その後も他の学科の子がこっそりと黒斗とせなたんの様子をうかがいに来るほど、…まぁ、ある意味好評だったわけで。
黒斗は死ねるもんならここから飛び降りる。
と体育祭終了してから一週間近く7階のこの部屋から飛び降りようと試みていた。もちろん俺が止めてるけど。
「…え。見つかった?うん?それで明日…はぁ!?明日!!」
一番最初の大声量しか聞き取れなかったけど、息子って言ってたから親か。親と連絡取ってるなんて俺からしてみれば地獄だけど、黒斗の父親は有名なアイドルだもんな。目良ってよく聞くけど、母親は社長、父親はアイドル。双子の兄もどっかの事務所に所属してる立派なアイドル。
「そういえばこの学院の院長も…目良…ってん?」
はっとして眺めていたテレビから目を離し黒斗を見る、気付いてはいない。けど声が漏れないように通話口に手を添えて喋っている。
「黒斗…。」
「あぁ…わかった。それじゃ」
電話を切った黒斗を凝視する。多分、観てくれる。
「蒼空。お前…ほんと変なところで頭の回転が速いな」
やっぱり。黒斗は、学院長の息子、つまりあの大物アイドルが学院長!?
「しーだぞ…な?」
「え…何その笑顔。怖い」
「怖いとか言うなよ。でも本気で…誰にも言うなよ。逆にこの3年バレてない方が不思議だったけど、今まで連絡もロクに取ってなかったからな。最近になってやたらと…」
話している途中で黒斗がそうじゃない、と話題を切り替える。そんなことよりとか言うからその話をそんなことで済ませる程の話があるというのだろうか。俺も正直思ったほど驚いてはいないけどさ。
「月永レオ」
「え?つっきー?懐かしいけど、つっきーがどうかしたの?」
「学院に戻ってきてるそうだ」
「ぇぇええええ!?なんで!そしてなんで俺はお前の事よりつっきーの話に驚いてんだ!?」
「いや、それだけレオの事の方が意外性あったってことだろ」
そ、そうか、黒斗のことは目良っていう苗字も含めて…なんかパズルがぴったりはまったみたいな、すっきりした感があったから、か?
「え、えぇと。で、つっきーは何?戻ってきたからって報告だけ?」
「いや、それが、関係者だけで計画たててたらしいんだけど、レオが今のKnightsに不平不満が、というか朱桜司、あいつもレオに不満があるってことで、明日…」
「まさか、やり合うのか?俺が見れなかった喧嘩祭が始まるのか!?」
「あぁ、お前仕事だったからな。ってそうじゃない」
粛清するらしい。
その一言にぽかんとするしかなかった。なんだそれは?ジャッジメント?って
黒斗は、まぁ知らないよな?なんて言って俺に説明をしてくれる。つまり、リーダーこと王様、つっきーが気に食わないすーたんが言いたいこと言ったと、でもそもそもこんなふ抜けてしまったKnightsが気に食わないと言ったつっきーがジャッジメントを決めたと。
人数多すぎるのも考えもんだな。その分意見が増える、性格的にも難航する。もちろん俺達も全然違う性格だけど、互いを支え合ってるからうまくいってる。それが多すぎれば1人2人は確実に省かれたり、なんてこともある。って、俺は思ってる。人が多いほど、人は独りになりやすい。
「明日ジャッジメントをするんだ。もちろん一般客もいる。月永レオを知らない奴はそれなりに楽しんで見れるだろうが、知ってる奴からしてみればKnights同士で何やってるんだって呆れられてもおかしくないんだよな。」
「そうだな。俺も正直呆れてる。」
「早いなおい。それでだな」
「おう?そんで、何?」
あのKnightsだろ。と前置きをする黒斗はこれ以上ないくらい真剣な顔つきだった。つまり本気で悩んでいる証。粛清、つまりその言葉通り、Knightsが負ければ解散。
「それはまずいだろ。夢ノ咲でもぶっちぎり上位のユニットが解散したら…ってことは黒斗は守るお手伝いでも頼まれたのか?」
「その通りだ」
大切な奴は守るというのが黒斗の信条だが、当の黒斗はどうも目が据わって見えた。
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