イベントストーリー
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白熱!夢ノ咲学院体育祭
あー、そういえばそんな時期か。
珍しく部活に現れた泉と俺は溜め息を吐きながらなずなの話を聞いた。要は近々行われる体育祭について部活参加するとかしないとか。そういえばどこの部活もやる気満々だよな。
「黒斗は参加するのぉ?」
「あー、まぁなずなが部長だしな。やる気ならやるしかないんじゃないのか?」
「…」
「じゃあ!そこまでいうなら黒斗があの遊木先輩連れてきてよ!もう部活に一切顔出さないからまともに覚えてないけどねー!」
「ちょっとクソガキ後で覚えておきなよね。っていうか、桃くんと協力できる気がしないし、俺は降りるからぁ」
「待て待て。これじゃ体育祭やっていけないぞ、なずな。どうするんだ?」
「…うぅー」
え、なんだこの状況。桃李と泉がこうなるのはなんとなく予想できたが部活では滅多に会わないなずなになぜか俺は警戒されている。驚くほど部活ではすれ違いが生じて会わないからか?幽霊部員通り越して部員じゃないと思われてるのか?
「なずにゃん、その態度黒斗にはやめてあげなよねぇ?みやくんじゃないんだから。」
「…は?どういうこと」
「うぅ、泉ちん…。わかってるんだけど、黒斗ちんから星宮の匂いが」
「匂い!?ていうよりなずなが苗字呼びの方が驚きなんだがそんなに仲悪いのか?」
「黒斗、知らないの?まさに一目瞭然のはずなんだけどぉ」
一目瞭然?いや俺そんなにずかずかと他人の内心覗きたくないんだが、そんなことしたら昔と同じに。そんなことより匂いって…それに苗字呼びするほど嫌い?嘘だろ。
「黒斗、瀬名先輩の言ってることは本当だよ?黒斗が来るって情報が入るたんびに二兎先輩帰るもん」
「なんだそれ。なんかそれだけ聞くとショックなんだが」
「黒斗ちんごめんな。黒斗ちんは嫌いじゃないんだけど、星宮と一緒に居すぎる黒斗ちんに拒否反応が…」
「…なぁ、一つ言っていいか?俺が思うに、体育祭やっていけない気がするんだが。本当に部活参加するのか?」
絶対に勝てない。勝てないどころか恥をかく。それはもう盛大に、確実に。部活単位で参加できる種目はいろいろあるが、この様子だと協力という文字はまずないから、個人でもできるようなものにするしかない。
「借り物競争、パン食い競争…あと普通に走るだけの徒競走くらいしか」
「黒斗ちん。俺ちゃんと何に参加するか決めてるんだ。ほら、運動部だと陸上部とかバスケ部は物凄く気合い入れてるみたいだし?俺達も活躍したいなって…」
縋るような態度でありながら俺との距離を置き嘆くなずな。わかりやすすぎてもはや傷つきもしない…。それに、活躍って言っても…
「部活総リレーは必要人数たりてないし。普通科の生徒とあまり顔なじみになれてないのを考えると協力は難しい。力で物言わせる綱引き、と、強引に押してく玉入れなら普通科のと一緒にできるよな」
「無理無理!あんな汗水たらして綱引く意味とかないんだけど。」
「うんうん!それは瀬名先輩に同意!高貴な僕が力勝負とか似合わないしね!」
「玉入れは…俺も桃ちんも背が低いから足引っ張るし」
「おい、そんなこと言ったら二人三脚位しかないぞ…背が低いとか言うと二人三脚はなずなと桃李ペアは免れないな。んー…8㎝なら許容範囲だろ」
「俺は別にいいぞー、でもなんで黒斗ちん俺と桃ちんの身長差わかるんだ?」
「まぁ二兎先輩ならいいかな!せいぜい僕の足引っ張るようなことしなければ!」
「身長差で決めるなら俺はゆうくんとだよね!?ゆうくんに近づけるこれ以上ないチャンスじゃん!黒斗さすがぁ!頭いい!二人三脚やろう!」
「却下で」
「うん、黒斗ちんに賛成」
「僕も黒斗に賛成!でも、遊木先輩がいないのもあるけど、本気で何も参加できるものがないよ?これなら出場しない方がいいんじゃない?」
肩を竦めた桃李に同意するしかない。こんな凸凹な、というより協力できない奴らばかりの部活じゃ…そもそも部内でダブルスするのもなんて俺が泉と組んで普通科の奴と打ち合うくらいしか…あ、そうか。
「二人三脚なら、俺と泉なら息合わせて走れるな。桃李となずなは特訓あるのみで」
「はぁ!?ゆうくんとは駄目でなんで黒斗とならOKなの?俺に喧嘩売ってる?そりゃ黒斗とならこけないどころかダントツで1位取れるけどそうじゃないでしょ!」
「…泉ちん…。えとじゃあ、まこちんは個人種目で頑張るとか?」
「あぁ。それなら一応アイドル科テニス部はそれなりに参加できるだろ」
真には借り物競争が妥当か。パン食いはなんか腕とか縛るみたいだし、泉が騒いだら困る。そうなずなに伝えるとさすが黒斗ちんは泉ちんの事よくわかってる。なんて褒められるがちっとも嬉しくなかった。
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あー、そういえばそんな時期か。
珍しく部活に現れた泉と俺は溜め息を吐きながらなずなの話を聞いた。要は近々行われる体育祭について部活参加するとかしないとか。そういえばどこの部活もやる気満々だよな。
「黒斗は参加するのぉ?」
「あー、まぁなずなが部長だしな。やる気ならやるしかないんじゃないのか?」
「…」
「じゃあ!そこまでいうなら黒斗があの遊木先輩連れてきてよ!もう部活に一切顔出さないからまともに覚えてないけどねー!」
「ちょっとクソガキ後で覚えておきなよね。っていうか、桃くんと協力できる気がしないし、俺は降りるからぁ」
「待て待て。これじゃ体育祭やっていけないぞ、なずな。どうするんだ?」
「…うぅー」
え、なんだこの状況。桃李と泉がこうなるのはなんとなく予想できたが部活では滅多に会わないなずなになぜか俺は警戒されている。驚くほど部活ではすれ違いが生じて会わないからか?幽霊部員通り越して部員じゃないと思われてるのか?
「なずにゃん、その態度黒斗にはやめてあげなよねぇ?みやくんじゃないんだから。」
「…は?どういうこと」
「うぅ、泉ちん…。わかってるんだけど、黒斗ちんから星宮の匂いが」
「匂い!?ていうよりなずなが苗字呼びの方が驚きなんだがそんなに仲悪いのか?」
「黒斗、知らないの?まさに一目瞭然のはずなんだけどぉ」
一目瞭然?いや俺そんなにずかずかと他人の内心覗きたくないんだが、そんなことしたら昔と同じに。そんなことより匂いって…それに苗字呼びするほど嫌い?嘘だろ。
「黒斗、瀬名先輩の言ってることは本当だよ?黒斗が来るって情報が入るたんびに二兎先輩帰るもん」
「なんだそれ。なんかそれだけ聞くとショックなんだが」
「黒斗ちんごめんな。黒斗ちんは嫌いじゃないんだけど、星宮と一緒に居すぎる黒斗ちんに拒否反応が…」
「…なぁ、一つ言っていいか?俺が思うに、体育祭やっていけない気がするんだが。本当に部活参加するのか?」
絶対に勝てない。勝てないどころか恥をかく。それはもう盛大に、確実に。部活単位で参加できる種目はいろいろあるが、この様子だと協力という文字はまずないから、個人でもできるようなものにするしかない。
「借り物競争、パン食い競争…あと普通に走るだけの徒競走くらいしか」
「黒斗ちん。俺ちゃんと何に参加するか決めてるんだ。ほら、運動部だと陸上部とかバスケ部は物凄く気合い入れてるみたいだし?俺達も活躍したいなって…」
縋るような態度でありながら俺との距離を置き嘆くなずな。わかりやすすぎてもはや傷つきもしない…。それに、活躍って言っても…
「部活総リレーは必要人数たりてないし。普通科の生徒とあまり顔なじみになれてないのを考えると協力は難しい。力で物言わせる綱引き、と、強引に押してく玉入れなら普通科のと一緒にできるよな」
「無理無理!あんな汗水たらして綱引く意味とかないんだけど。」
「うんうん!それは瀬名先輩に同意!高貴な僕が力勝負とか似合わないしね!」
「玉入れは…俺も桃ちんも背が低いから足引っ張るし」
「おい、そんなこと言ったら二人三脚位しかないぞ…背が低いとか言うと二人三脚はなずなと桃李ペアは免れないな。んー…8㎝なら許容範囲だろ」
「俺は別にいいぞー、でもなんで黒斗ちん俺と桃ちんの身長差わかるんだ?」
「まぁ二兎先輩ならいいかな!せいぜい僕の足引っ張るようなことしなければ!」
「身長差で決めるなら俺はゆうくんとだよね!?ゆうくんに近づけるこれ以上ないチャンスじゃん!黒斗さすがぁ!頭いい!二人三脚やろう!」
「却下で」
「うん、黒斗ちんに賛成」
「僕も黒斗に賛成!でも、遊木先輩がいないのもあるけど、本気で何も参加できるものがないよ?これなら出場しない方がいいんじゃない?」
肩を竦めた桃李に同意するしかない。こんな凸凹な、というより協力できない奴らばかりの部活じゃ…そもそも部内でダブルスするのもなんて俺が泉と組んで普通科の奴と打ち合うくらいしか…あ、そうか。
「二人三脚なら、俺と泉なら息合わせて走れるな。桃李となずなは特訓あるのみで」
「はぁ!?ゆうくんとは駄目でなんで黒斗とならOKなの?俺に喧嘩売ってる?そりゃ黒斗とならこけないどころかダントツで1位取れるけどそうじゃないでしょ!」
「…泉ちん…。えとじゃあ、まこちんは個人種目で頑張るとか?」
「あぁ。それなら一応アイドル科テニス部はそれなりに参加できるだろ」
真には借り物競争が妥当か。パン食いはなんか腕とか縛るみたいだし、泉が騒いだら困る。そうなずなに伝えるとさすが黒斗ちんは泉ちんの事よくわかってる。なんて褒められるがちっとも嬉しくなかった。
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