イベントストーリー
What is your name?
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挑戦!!願いの七夕祭
「黒斗!あーなんだここにいたのか!」
「どうした?」
駆け込み俺の後ろから飛び付いてきたのは間違えるはずもない蒼空。まぁ、飛び付いてくるような奴がこいつしかいないわけだが。
「いや特になにもないんだけど、傘持ってないかなぁーと」
まぁ、よくある傘忘れたから一緒にいれてというあれだろう。まぁ帰る場所も同じだし特に問題は…いやあるな。
「一緒に入ると肩が濡れる。1本の傘に男2人いれるのには少し無理がないか?」
「うぇぇ、ちょっと廊下でなんつー話してんの?男2人で相合い傘とか、げろげろ」
「…薫たん?えー、珍しい。なんか団体行動してる…」
「いやいや、違うからね?俺は転校生ちゃんの付き添い、この2人は…なんか勝手にくっついてきたの」
「はぁ…で、なんでびしょ濡れかはまぁ聞かないでおくとして…ってうわ」
溜め息混じりに男3人を見やる。残念なことに全員びしょ濡れでこのままでは風邪を引きかねない。レッスンで余ったタオルを3人に渡そうとしたとき脇からずいっと効果音がなるかのように転校生が視界に入ってくる。
思えばこいつもやっと、右側から存在感を出すようになったな。
「…なんか、抱えてんのか?」
ちらりと目を合わせただけである程度なにか悩んでいるとわかったが、俺の女嫌いは相変わらずで、一歩下がり間に蒼空を入れさせる。
「ちょっとー、転校生ちゃんに失礼だよ?っていうか女嫌いとか俺にはまっったく理解できないんだけど。」
「もー薫たん黙ってて?」
間髪いれずに笑顔で薫に罵詈雑言を浴びさせかけない蒼空を宥める。
蒼空は薫に厳しい。あだ名…みたいなのはしっかり考えてはいるみたいだが、まぁ、こういうチャラいという分野は単純に苦手なんだろう。綺麗な青い瞳を細めて睨んでいる。
「あの、今度のドリフェスのことで、先生に頼まれたんです。企画とか運営とか…それでこれから生徒会室に向かうんですけど」
「へぇ?まだ素人でも、プロデューサーらしいことやらせてもらえるようになったんだな?っていうか、黒斗にはなんか用だったのか?」
蒼空はオブラートに包むとかそういう技術は持ち合わせていないから素人とかそういうことをはっきり言う。まぁそれにショックを受けてか何か知らないが転校生が少し沈黙を生む。
痺れを切らし薫がまた口を挟んだ。
「別に、できればって程度でいいけど、黒斗に協力してもらおうと思ってたの。俺としては正直女嫌いの黒斗に頼むなんて無理難題だと思ったけど、DDD前のS1で色々レッスンの指示したりするのを見て、頼みたいと思ったんだって」
「いや、うん。俺の黒斗が優秀なのはわかるけど?S1の企画や運営は別物だろ?」
俺の黒斗という言い方が少々気になるが。
蒼空が乗り気になってないのは見ればわかる。しかし手伝うこと自体は正直無理な話ではない。そもそもWWの仕事を取ったり、スケジュール管理や、それこそライブの企画は俺と事務所で一丸となってよくやってることだ。
何を隠そうその事務所なんかでは、アイドル兼プロデューサー、もしくはマネージャーと言われているほどだ。
「お願いします。」
蒼空を壁にしながら転校生と目が合うとすかさず頭を下げられる。
「女の子に頭下げさせておいて断ったら男としてどうかと思うよ…?」
薫が冷たい目を俺に向ける。
俺が悪い訳じゃないだろ…勝手に期待して頭下げて頼んできて、俺を悪者に仕立てあげるなんてどうかしてる。
「黒斗。俺たちそこまでする必要あるかな…」
「まぁ、でも…企画ってのも楽しそうじゃないか?」
「本気で言ってる?もー、これだから黒斗は…。じゃあその代わりそのS1に俺たちタダで参加させてもらおう。どういう企画か決まってないけどシード権はもらっておかなきゃ」
タダとかシードとかないと思うが、まぁつまり俺とアイドルしようってことなんだろう。わかったと返事をすると案の定嬉しそうにする蒼空に俺も自然と笑みを溢した。
「ありがとうございます。あの、それでこれから生徒会室で少し話を聞こうって思ってるんですけど、黒斗先輩たちは?」
玄関の方へ向かう俺たちに慌てた様子で転校生が声をかけてくる。
「え?俺たちは帰るよ?せなたんちでご飯食べる約束したからな!」
「そ、そうですか…そしたら、企画の話は…」
ふふん、と相変わらず嬉しそうな蒼空と落ち込む転校生に溜め息を吐く。どちらかを取ってもどちらかががっかりするような場面はあまり好きじゃないんだが。とりあえず今日の約束は数日前から予定していたものだ。それに瀬名家とは昔から仲もいいし、はずせない約束である。
「…明日の昼にって言っといてくれ」
「明日の昼だってさ!それじゃ、がんばれー」
蒼空に耳打ちし、転校生に昼に話し合うことを伝える。
今日これから生徒会に話を聞きに行き、さらに何か話し合いをし始めてはいつ帰れるかわからない。
ともかく俺たちは薫にさんざん後ろから文句を言われながら一つの傘で、瀬名宅へと向かった。
NEXT::
「黒斗!あーなんだここにいたのか!」
「どうした?」
駆け込み俺の後ろから飛び付いてきたのは間違えるはずもない蒼空。まぁ、飛び付いてくるような奴がこいつしかいないわけだが。
「いや特になにもないんだけど、傘持ってないかなぁーと」
まぁ、よくある傘忘れたから一緒にいれてというあれだろう。まぁ帰る場所も同じだし特に問題は…いやあるな。
「一緒に入ると肩が濡れる。1本の傘に男2人いれるのには少し無理がないか?」
「うぇぇ、ちょっと廊下でなんつー話してんの?男2人で相合い傘とか、げろげろ」
「…薫たん?えー、珍しい。なんか団体行動してる…」
「いやいや、違うからね?俺は転校生ちゃんの付き添い、この2人は…なんか勝手にくっついてきたの」
「はぁ…で、なんでびしょ濡れかはまぁ聞かないでおくとして…ってうわ」
溜め息混じりに男3人を見やる。残念なことに全員びしょ濡れでこのままでは風邪を引きかねない。レッスンで余ったタオルを3人に渡そうとしたとき脇からずいっと効果音がなるかのように転校生が視界に入ってくる。
思えばこいつもやっと、右側から存在感を出すようになったな。
「…なんか、抱えてんのか?」
ちらりと目を合わせただけである程度なにか悩んでいるとわかったが、俺の女嫌いは相変わらずで、一歩下がり間に蒼空を入れさせる。
「ちょっとー、転校生ちゃんに失礼だよ?っていうか女嫌いとか俺にはまっったく理解できないんだけど。」
「もー薫たん黙ってて?」
間髪いれずに笑顔で薫に罵詈雑言を浴びさせかけない蒼空を宥める。
蒼空は薫に厳しい。あだ名…みたいなのはしっかり考えてはいるみたいだが、まぁ、こういうチャラいという分野は単純に苦手なんだろう。綺麗な青い瞳を細めて睨んでいる。
「あの、今度のドリフェスのことで、先生に頼まれたんです。企画とか運営とか…それでこれから生徒会室に向かうんですけど」
「へぇ?まだ素人でも、プロデューサーらしいことやらせてもらえるようになったんだな?っていうか、黒斗にはなんか用だったのか?」
蒼空はオブラートに包むとかそういう技術は持ち合わせていないから素人とかそういうことをはっきり言う。まぁそれにショックを受けてか何か知らないが転校生が少し沈黙を生む。
痺れを切らし薫がまた口を挟んだ。
「別に、できればって程度でいいけど、黒斗に協力してもらおうと思ってたの。俺としては正直女嫌いの黒斗に頼むなんて無理難題だと思ったけど、DDD前のS1で色々レッスンの指示したりするのを見て、頼みたいと思ったんだって」
「いや、うん。俺の黒斗が優秀なのはわかるけど?S1の企画や運営は別物だろ?」
俺の黒斗という言い方が少々気になるが。
蒼空が乗り気になってないのは見ればわかる。しかし手伝うこと自体は正直無理な話ではない。そもそもWWの仕事を取ったり、スケジュール管理や、それこそライブの企画は俺と事務所で一丸となってよくやってることだ。
何を隠そうその事務所なんかでは、アイドル兼プロデューサー、もしくはマネージャーと言われているほどだ。
「お願いします。」
蒼空を壁にしながら転校生と目が合うとすかさず頭を下げられる。
「女の子に頭下げさせておいて断ったら男としてどうかと思うよ…?」
薫が冷たい目を俺に向ける。
俺が悪い訳じゃないだろ…勝手に期待して頭下げて頼んできて、俺を悪者に仕立てあげるなんてどうかしてる。
「黒斗。俺たちそこまでする必要あるかな…」
「まぁ、でも…企画ってのも楽しそうじゃないか?」
「本気で言ってる?もー、これだから黒斗は…。じゃあその代わりそのS1に俺たちタダで参加させてもらおう。どういう企画か決まってないけどシード権はもらっておかなきゃ」
タダとかシードとかないと思うが、まぁつまり俺とアイドルしようってことなんだろう。わかったと返事をすると案の定嬉しそうにする蒼空に俺も自然と笑みを溢した。
「ありがとうございます。あの、それでこれから生徒会室で少し話を聞こうって思ってるんですけど、黒斗先輩たちは?」
玄関の方へ向かう俺たちに慌てた様子で転校生が声をかけてくる。
「え?俺たちは帰るよ?せなたんちでご飯食べる約束したからな!」
「そ、そうですか…そしたら、企画の話は…」
ふふん、と相変わらず嬉しそうな蒼空と落ち込む転校生に溜め息を吐く。どちらかを取ってもどちらかががっかりするような場面はあまり好きじゃないんだが。とりあえず今日の約束は数日前から予定していたものだ。それに瀬名家とは昔から仲もいいし、はずせない約束である。
「…明日の昼にって言っといてくれ」
「明日の昼だってさ!それじゃ、がんばれー」
蒼空に耳打ちし、転校生に昼に話し合うことを伝える。
今日これから生徒会に話を聞きに行き、さらに何か話し合いをし始めてはいつ帰れるかわからない。
ともかく俺たちは薫にさんざん後ろから文句を言われながら一つの傘で、瀬名宅へと向かった。
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