夢設定小説
夢小説設定
この章の夢小説設定ここに主様のお名前をお入れください。
執事が主様のことを名前で呼んでくれるかもしれません。
(記入がない場合初期設定の「かうり」になります(管理人))
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とある日ー 早朝
『…』
おはようございます。今日は朝が苦手なベリアンを起こしに来ました。もちろん無許可です。ドッキリみたいなものです。サプライズの方が合ってる?
ロノとバスティンはもう朝ごはんの準備に行ったからベリアンだけのはず。
そして…まだベリアンが活動してるところを見てないってことはノロに起こされて二度寝しているはず…!
ゆっくりと扉を開く。
うんうん、布団に膨らみを感じる。寝てる寝てる…。
ゆっくり、ゆっくりと布団に忍び足で近づく。
ベッドを覗き込むと、私の世界でいう天使のような寝顔のベリアンがすやすやと眠っている。
興奮のあまりに鼻血が出ていないか確認する。
震える手でほっぺをつん、とつついてみる。違和感を感じるのかピクッとまぶたが動いた。
「んんぅ……かうり様…」
え、え、え…寝言で私の名前呼んだ…?
なにこれ心臓がバクバク言いすぎて逆に止まりそう。
寝返りをうつベリアンはまた気持ちよさそうな寝顔で寝息を立てている。
じっと寝顔を見つめてもう一度ほっぺに触れてみた。
「…んっ」
顔ばかり見ていてベリアンの手が私の手に伸びていたのに気づかなかった。
私の手を握ったベリアンがそのまま口元にあてて眠っている。
指が、私の指がベリアンの唇に触れている。柔らかくて時折動くその感触にドキドキが止まらない。
『…べ、ベリアン』
もうこれ以上はベリアンの破壊力に耐え切れそうになくてベリアンの名前を呼ぶ。さすがにもう起きてくれるず。
私の声に反応をしたベリアンがゆっくりと目を開く。だがその瞳は焦点があっていない。
「…かうり様…?」
『う、うん?』
「…お会いしたかったですかうり様…」
そうぽつりと言ったベリアンが繋いだ私の手を引っ張る。
体のバランスを崩した私は片膝をベットについてベリアンの胸元に無事倒れた。
漫画とかでよくあるパターンだけど本当にこんなことが起きるのね…鼻打って痛いし、漫画通りにはいかないわね…。
「あるじさま…」
また目を閉じたベリアンはそれだけ言ってまた眠りだした。
本当に朝に弱いんだな、と実感する。
とりあえずベリアンの上からどかないと…誰かが入ってきたら誤解どころの話じゃなくなる。
「…ダメ…」
え?とベリアンの言葉に顔を確認しようとすると体に強い感触を感じる。
ベリアンの腕が私の身体に回されていて俗にいうこれは抱きしめられている。
『ベリアン!』
生命の危機を感じた私はベリアンの胸元を叩いて起こすことにした。
これ以上は本当に理性が持たない。
「んんん…あれ…」
今度はちゃんと瞳が開かれて違和感を感じたであろうベリアンがこちらを見た。
胸元にいる上に自分の腕の中にいる私とバッチリと目が合う。
状況を把握したベリアンの顔がボンッと火を噴いた。
慌てて腕を離して起き上がる。ベリアンが支えだった私はまたバランスを崩してベットから転げ落ちた。
「主様!!!」
そのあと、私が起こしに来たことと寝ぼけてたベリアンにちょっかいを出していたらああなってしまったことを説明したら、目を泳がせていたベリアンが深々と頭を下げて謝罪をした。
私もおでこを地面に付けて深々と土下座をしたらベリアンが顔を青ざめて私を立ち上がらせた。
まぁ、こんな朝もありでしょう!
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