ロノくん
楽しい限りは続けたい
「主様、なにしてるんですか?」
『ん?フルーレにお裁縫のやり方を教えてもらったから自分でハンカチでも縫ってみようかなって』
「おお!順調ですか?」
『えへへ、苦戦中。やっぱり難しいねお裁縫。楽しい限りは続けたいけど……』
「主様ならできるっすよ!ハンカチができたら一番に俺にください!」
『うん、もともとロノにあげるつもりだったよ?』
「え?俺に?」
『他の執事はハンカチ持つ癖ついてるだろうけど、ロノはなさそうだったから私があげたら使ってくれるかなぁって…』
「(ハウレス…さんとかバスティンも持ち歩かないとは絶対に言わないでおこう)」
『不格好かもしれないけど使ってくれる?』
「へへっ!当り前じゃないっすか!喜んで使わせていただきます!主様、いつもありがとうございます!」
『そんなにロノが喜んでくれるのなら、いつまでもお裁縫が楽しいかもね』
「はいっ!いつまでも作ってくれていいんですよ!」
今日も君の笑顔はまぶしいなぁ。
刺繡もナックさんから学ぼう。もっと君の笑顔が増えますように。
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