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ばいばい








「ふぅーん…夢みたいな話だなぁ」


「遊馬、ガチモンに憑かれてるじゃん」


「話しかけるって…遊馬くんすごいなぁ…」



各々感想を述べて先に食べ終えた海流が箸をおいた。
桜子と繭はいよいよやばいやつだと言う目でこちらを見ている。
みんなの食べ終えた皿を重ねながら引きつり笑いをする。



『それで、どうしたら消えてくれるのか考えてほしい』


「…うーん、「何かしてほしい」と「連れてってほしい」に反応を示したんだよね…」


「うわそれだけ聞くとラブホに連れってほしいみたいな下ネタに聞こえる」


『ざけんな』


「海流、顔の割にそういうこというからもてないよね~」


「なんだと!そんなことねぇし」



いつもの調子の3人のやりとりに呆れてため息を吐きながら重ねた皿をキッチンに持って行って適当に洗う。
海流の笑い声が聞こえてきて少し前まで不安もなくあの笑い声に交じれていたのがもはや懐かしい。
洗った皿を拭いて片付ける。




「心霊スポットから連れていたならそこに返せばいいんじゃね?」


「あーそれはありそう、ってかそれなら勝手についてきたのが悪いじゃんねw」


「何かしてほしいっていうのと連れてってほしいっていうのは別のことなのかな?」


「うーん、どーなんだろ返してきただけで済めば楽だけどね?」


「とりあえず行ってみたらわかるんじゃね?」


「またあそこに行くのやだー海流だけいってきてよw」


「ばっかw心霊スポットは男女でいくからおもれーんだろw」


「海流くんなにも楽しくないよ…」



濡れた手を拭きながら3人のいる部屋に戻るとそんな会話が聞こえてきた。とりあえず何かしら考えてくれていることに安堵しながら会話に混ざる。



『え、またあそこに行くの?』


「いや、連れてきたんなら単純に返しに行こうぜって」


「単純思考すぎるよねwまぁ連れてってほしい場所なんか知らないし」


『俺としては一刻も早く消えてほしいから行くならさっさと行こうぜ』


「え…結局私たちも行くの…」


「泊まりセットとお風呂だけは入らせてw」


『なんで俺ん家に泊まる気満々なんだよ』



そんなこんなでまたあの心霊スポットに行くことになり一度解散となった。
また夜に行くのはさすがにだるいので夕方集合になり、少し時間が空いた。
先程まで騒がしかった部屋には静寂が部屋を包み込んでいて寂しさが残った。
大学のレポート提出期限が近づいてることに気づいた遊馬はパソコンを開いて適当にキーボードを打ち始めた。とりあえず知っている知識と適当に調べたことをぐっちゃぐっちゃに書く。
そうして時間が過ぎてキリがついたところで心霊スポットに行く準備を始めた。






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