君の名前をもう一度。
ここで物語が終わることに期待外れだと思った方も多いでしょう。
なんだただの不幸な人がなんやかんやあってハッピーエンドを迎えるありふれた話だったんだな、と。
でも、それが一番いいんだと思うんです。
知らない方が良いこともある。表面だけ見て中身を見ない方が良いことだってある。
身に覚えはあるんじゃないでしょうか。
それでも、表面だけではなく中身を見たいと言う物好きというか、怖いもの知らずというか…そんな人も一定数はいるのでしょう。
これから話すのは、この物語を根底から覆すお話。
語るつもりなどなかったお話。
箱を開けてしまったのは、あなたです。
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