アトリエシリーズ
いつの間にか長い付き合いになった。
そして、これからまた共に新たな地での付き合いが続いていく。
信頼している。背中を預けられるくらいに。
ここまできたら一世一代の告白を、騎士の生き様として誠実に、やはりするべきではないか。
「今更になってしまうんだが…」
徐に、ステルケンブルクは口を開いた。
「?」
何ですか?と彼女は顔を見上げる。
「君が好きだ」
互いに見つめ合った状態で、長年積もり重なり続けてきた言葉を告げれば。
「私もステルクさんが好きです」
一度だけ瞬きをして、大きく動じるでもなくニッコリ笑って言う。
「その…好きというのは、君がトトリくんやルルアくんを好きだというのとはまた違った意味で……」
男女の好きの意味だと理解していないのだろう。彼女の好きはたくさんいそうだ。今上げた2人以外にもアストリッドやクーデリアを始め、男女問わずたくさん。
ステルケンブルクは、疑いなくそう思っていた。
「ステルクさん、また私のこと子どもだと思ってますね?」
「む?」
「私、もう大人ですよ?」
長年の錬金術師と錬金術師の騎士の関係が、聞く人によっては今更、人によっては遂に、人によってはやっと、変わった瞬間だった。
アーランドからだいぶ離れたとはいえ、東の大陸への二人旅はまだ始まったばかりだ。
そして、これからまた共に新たな地での付き合いが続いていく。
信頼している。背中を預けられるくらいに。
ここまできたら一世一代の告白を、騎士の生き様として誠実に、やはりするべきではないか。
「今更になってしまうんだが…」
徐に、ステルケンブルクは口を開いた。
「?」
何ですか?と彼女は顔を見上げる。
「君が好きだ」
互いに見つめ合った状態で、長年積もり重なり続けてきた言葉を告げれば。
「私もステルクさんが好きです」
一度だけ瞬きをして、大きく動じるでもなくニッコリ笑って言う。
「その…好きというのは、君がトトリくんやルルアくんを好きだというのとはまた違った意味で……」
男女の好きの意味だと理解していないのだろう。彼女の好きはたくさんいそうだ。今上げた2人以外にもアストリッドやクーデリアを始め、男女問わずたくさん。
ステルケンブルクは、疑いなくそう思っていた。
「ステルクさん、また私のこと子どもだと思ってますね?」
「む?」
「私、もう大人ですよ?」
長年の錬金術師と錬金術師の騎士の関係が、聞く人によっては今更、人によっては遂に、人によってはやっと、変わった瞬間だった。
アーランドからだいぶ離れたとはいえ、東の大陸への二人旅はまだ始まったばかりだ。
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