本編 ーthirdー
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「……下手」
思わず口に出た。
(日程から考えて笠原士長レベルになるのが限界かな)
「……っすみません」
戸惑い謝る防衛部に咲は頭を振る。
「足しっかり。
腰を入れて、腕はこう。
銃は引きすぎてもダメ、遠すぎてもダメ、このくらいです。
一発だけ撃ちます」
ズドン
咲の弾は真ん中をはずさない。
流石に自分が下手といわれる理由も分かったのか、相手は神妙な顔つきで見ている。
「持って見て……そう。
はい、撃つ」
辛うじて的に当たった。
(教えさえすれば、使えるかも)
それを確認して次に移る。
「腰が引けてる。
持ち方はこう。
はい、撃って」
こっちはもう少しましだ。
いずれにせよ、教育がなっていない。
(これはうちの班が呼ばれるわけか)
山本をちらりと見ると、げんなりした顔で首をすくめた。
防衛部がこれだけ虐げられているのだ。
指導がなっていないのも分かる。
そのツケをここで払わされるのはごめん被りたいが、実戦を思えば今どれだけ努力するかだ。
「的に当たらん癖に手を止めるな!」
玄田の喝が飛ぶ。
最もなご意見だ。
「右足が出すぎています」
次の男性の右足を軽く蹴る。
転びかける様子に、本人も不安定な体勢だったと自覚したようだった。
「構えが甘いです。
ここ、しっかり持ってください」
そんな咲の頼もしい姿を進藤が嬉しそうに眺めていて、それに気づいた堂上は思わず微笑んでしまった。
訓練場の脇で水分補給をする男が2人。
「……あれで歳下とは思えねぇ」
「でも一士らしいぜ。
今年の試験パスしたって聞いた」
「嘘だろ……でもあれだけできると、納得せざるを得ないというか」
「特殊部隊怖ぇ……」
虐げられつつも特に厳しい訓練を受けてはこなかった彼らにとって、特殊部隊による叩きこみはかなり堪える。
ついつい長めに給水補給を取ってしまいがちなのだが。
「いつまで油売っとる!」
玄田の目はごまかせないようで、2人はあわてて列に戻った。
思わず口に出た。
(日程から考えて笠原士長レベルになるのが限界かな)
「……っすみません」
戸惑い謝る防衛部に咲は頭を振る。
「足しっかり。
腰を入れて、腕はこう。
銃は引きすぎてもダメ、遠すぎてもダメ、このくらいです。
一発だけ撃ちます」
ズドン
咲の弾は真ん中をはずさない。
流石に自分が下手といわれる理由も分かったのか、相手は神妙な顔つきで見ている。
「持って見て……そう。
はい、撃つ」
辛うじて的に当たった。
(教えさえすれば、使えるかも)
それを確認して次に移る。
「腰が引けてる。
持ち方はこう。
はい、撃って」
こっちはもう少しましだ。
いずれにせよ、教育がなっていない。
(これはうちの班が呼ばれるわけか)
山本をちらりと見ると、げんなりした顔で首をすくめた。
防衛部がこれだけ虐げられているのだ。
指導がなっていないのも分かる。
そのツケをここで払わされるのはごめん被りたいが、実戦を思えば今どれだけ努力するかだ。
「的に当たらん癖に手を止めるな!」
玄田の喝が飛ぶ。
最もなご意見だ。
「右足が出すぎています」
次の男性の右足を軽く蹴る。
転びかける様子に、本人も不安定な体勢だったと自覚したようだった。
「構えが甘いです。
ここ、しっかり持ってください」
そんな咲の頼もしい姿を進藤が嬉しそうに眺めていて、それに気づいた堂上は思わず微笑んでしまった。
訓練場の脇で水分補給をする男が2人。
「……あれで歳下とは思えねぇ」
「でも一士らしいぜ。
今年の試験パスしたって聞いた」
「嘘だろ……でもあれだけできると、納得せざるを得ないというか」
「特殊部隊怖ぇ……」
虐げられつつも特に厳しい訓練を受けてはこなかった彼らにとって、特殊部隊による叩きこみはかなり堪える。
ついつい長めに給水補給を取ってしまいがちなのだが。
「いつまで油売っとる!」
玄田の目はごまかせないようで、2人はあわてて列に戻った。
