本編 ーsecondー
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「あの実技には度肝を抜かれたよ。」
結局あの足でケーキを買いに行った面々。
今日ばかりは駅前のケーキ屋さんが、出張で売店に売りに来るのだ。
ちゃっかり山本と咲は手塚に奢ってもらっている。
「ぎりぎりまで迷ったんですが、小牧二正と堂上二正がおられたので。」
「お前なぁ、試験官で選ぶなよ。」
「選ばないでどうするんですか。」
「ったく仕事増やしやがって。」
突然入ってきた声は、堂上のものだ。
「・・・どういうことですか?」
「てめぇの昇級試験内容で会議が何度か開かれたんだよ。
ややこしいことしやがって。
次からは無難にしろよ、無難に。」
「と、言うわりに評価していたけどね。」
小牧も顔を出す。
「毬江ちゃん、心配していたよ。
連絡してくれた?」
「小牧さん、話したんですか?」
「ちょっと流れでね。
最近連絡してないでしょ?
試験で忙しいからって言っておいたけど。」
咲は毬江絡みになると、小牧のことをさん付けで呼ぶことに、堂上は前々から気づいていた。
「すみません、今メールします。」
ごそごそとポケットから携帯を取り出す。
「連絡しなくてごめんね。
今日から私も一士です!
・・・か。
お前が書いても、メールならそれなりにかわいく見えるな。」
「・・・セクハラですよ、手塚士長。」
小牧がくつくつと笑う。
今日はみんな、どうやら陽気なようだ。
その少し後のこと