本編 ーsecondー
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「あった!合格!」
「あんた頑張ったもんね、偉い偉い!」
「俺もあった。
柴崎も。」
「知ってるわ。」
聞き覚えのある声だ。
「おー先輩達受かってるみてぇだな。」
一緒に来た山本が嬉しそうに笑った。
「咲、山本!」
そんな咲たちの姿を真っ先に見つけたのは郁だ。
「おめでとうございます。」
「ほんと、よかったっすね。」
咲と山本に祝われて、郁はきょとんとする。
「まだ何も言ってないのに。」
「あんたを見たらわかるわよ。」
横から柴崎が口を出した。
「お2人もおめでとうございます。」
「ありがとう。」
「お前はあったのか?」
「今からです。」
士長の受験者は多い。
受験者のうち半分は落ちているらしいが。
「お前、受けるにはまだ早いくらいだからな。」
「落ちたら来年っすね。
あるとラッキーなんっすけど・・・942273・・・・あ、あった。」
「あ、本当だ。
流石山本。」
「主席は誰かさんと出来が違うねぇ。」
「何よ柴崎!
誰のこと?!」
「誰とは言ってないでしょ、自覚あるの?」
「次は咲だな。」
4人の視線が咲に集まる。
「どっちかわかんないから、見るの怖い。」
「あんたと一緒ね。」
一士の試験と士長の試験は発表場所は別だ。
一士の試験の張り紙は、A41枚に収まってしまう程度。
10人に満たない。
「えーっと・・・あ、あった。」
だから探すほどもない。
「おめでとう、咲!
これで本が2冊だよ!」
わしゃわしゃと咲の頭を撫でる郁。
「よかったな!」
眩しいほどの山本の笑顔。
「次はあれはやめとけよ。」
と言いつつも笑顔を向ける手塚。
「お祝いにケーキでも奢ってもらいなさい。
手塚に。」
柴崎の言葉に、どっと笑いが起こる。
新たな一歩