本編 ーsecondー
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「受けるんだってな、昇級試験。」
不意にかけられた声に、咲は振り返る。
「手塚一士・・・。」
手塚の手元には複数冊の絵本。
「読み聞かせの本か?」
咲の手元にも複数冊の絵本。
「はい。
少し迷っていて。」
困り顔の咲に、手塚も自然と笑みがこぼれる。
「俺もだ。」
隣に座って絵本を見る。
「名作に行くか、新作に行くか・・・。
他の受験者とはかぶりたくはないしな。」
咲も小さく微笑む。
「でも、手塚一士には強力な先生がおられるではないですか。」
手塚はぎくりと肩を揺らす。
「何故それを。」
「先日お話し会の様子を拝見させていただきました。」
「みられていたか・・・。」
恥ずかしそうな様子に、咲は小さく笑った。
「流石、柴崎一士はお上手ですね。」
「全く。
あれを悪女というのだ。」
「あら、誰のこと?」
手塚がまたぎくりと肩を揺らす。
「名コンビ。」
咲は2人を眺めて呟く。
「褒め言葉になってないわ。」
「それは失礼いたしました。」
静かに立ち上がって、本をしまう。
「決めたのか?」
咲は俯き加減に一冊の本を抱えた。
「ええ。」
今の私にぴったりの
不意にかけられた声に、咲は振り返る。
「手塚一士・・・。」
手塚の手元には複数冊の絵本。
「読み聞かせの本か?」
咲の手元にも複数冊の絵本。
「はい。
少し迷っていて。」
困り顔の咲に、手塚も自然と笑みがこぼれる。
「俺もだ。」
隣に座って絵本を見る。
「名作に行くか、新作に行くか・・・。
他の受験者とはかぶりたくはないしな。」
咲も小さく微笑む。
「でも、手塚一士には強力な先生がおられるではないですか。」
手塚はぎくりと肩を揺らす。
「何故それを。」
「先日お話し会の様子を拝見させていただきました。」
「みられていたか・・・。」
恥ずかしそうな様子に、咲は小さく笑った。
「流石、柴崎一士はお上手ですね。」
「全く。
あれを悪女というのだ。」
「あら、誰のこと?」
手塚がまたぎくりと肩を揺らす。
「名コンビ。」
咲は2人を眺めて呟く。
「褒め言葉になってないわ。」
「それは失礼いたしました。」
静かに立ち上がって、本をしまう。
「決めたのか?」
咲は俯き加減に一冊の本を抱えた。
「ええ。」
今の私にぴったりの